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心理学的「やる気」の出し方!

 皆さんは仕事をしているとき、あるいは新しい趣味に手を出し始めたとき、最初はそこそこのやる気を保てると思いますが、それは徐々に失われていくものです。しかしそれはあなたが怠け者なせいではなく、人間の本能なのです。人はそもそも面倒なことを嫌います。理由は単純で、難しいことを考えると脳が疲れてストレスが溜まるからです。勿論、僕も面倒くさいことは大嫌いですが、今回紹介する方法を使うことで以前よりやる気が増し、モチベーションも高まりました。早速それを共有していきたいと思います。

Ⅰ.やるべきことの手順を書く

 よく、目標を書いてモチベーションをアップさせるという方法があります。あれは一定の効果があるのですが、目標を書くだけで満足してしまう人が非常に多いです。なので、その目標をどうやったら達成できるのかを逆算して手順を事細かく書いていきます。例えば、「アコースティックギターでひまわりの約束が弾きたい」という目標があるのなら、「ひまわりの約束を聞きこむ」「曲に出てくるコードを3つ覚える」「覚えたコードを確かめながら新たに3つ覚える」「覚えたコードの中でコードチェンジをしてみる」など、具体的に手順を書いていきます。ここで重要なのは、最初から難しいことをやろうとしないことです。目標自体は難しくても構いませんが、最初から「コードを全部覚える」などにしてしまっては苦痛です。なので、最初は「まずは曲を聞きこむ」などの本当に簡単なところから攻めていくのが良いでしょう。


Ⅱ.小さな成功で自信をつける

 先ほど紹介した方法は時間制限がないからできることだという方もいると思います。なので、仕事など、やらねばならないことに対してどれだけやる気を出せるかが大きなポイントになってくると思います。そこでおすすめするのが「成功すること」です。ここでいう成功はお金持ちになることや美男美女と結婚するという意味ではありません。目の前のタスクに対して自分なりに良くやれた、上手くできたという感覚を持つという意味です。ここで重要なのは他人の評価ではありません。少しでもできたと思える感覚を覚えて欲しいのです。人はどんな小さなことでも良い方向に進めば自信に繋がりますし、悪い方向に進めば自信を失います。

 ある調査で、被験者たちにオンライン大富豪をやらせるという実験を行いますが、そこには仕込みがされており、最初に勝った人が永遠に勝ち続けられるように強い手札が配られるという設定になっていました。試合後に被験者たちに感想を求めると、勝った被験者は「またやりたい」「楽しかった」などポジティブな発言をしましたが、負けた被験者たちは「考えるゲームは向いてない」「自分はセンスがない」などネガティブな発言をしていました。

 ここで気づきたいポイントは、実験で行ったものはたかがゲームだということです。私たちは、所詮ゲームなんだから勝っても負けてもいいやという気持ちで臨んでいますが、実際負け続けると嫌になります。ゲームでもそうなら仕事はもっとそうだと思います。上手くいけば嬉しいし、下手をこけば落ち込みます。どんな仕事や課題でも成果が出ればモチベーションは自然と上がるものなのです。そしてその成果を感じるために色々自分なりに工夫してみましょう。「この間の接客はイマイチだったから今度は少し変えてみよう」「この作業はもっとこうした方が効率が良さそうだ」などなるべく具体的に考えていきましょう。そしてそれを実行し、是非「あなたなりの小さな成功」を手にして下さい。


Ⅲ.自分のなりたい人を演じる

 最後に、人によっては抜群にやる気をアップさせる方法を紹介します。この方法は、自分の尊敬する人や映画・ドラマの登場人物、今働いている職種の中で最も憧れる人を一人決め、その上で、自分はその人の真似をするというものです。これは心理学では「モデリング」と言われるものです。重要なのは徹底的に真似をすることです。身だしなみやしぐさ、声のトーン、喋り方、使う言葉の表現、知識、技術全てにおいて真似をし、自分がその人を演じることに徹するのです。「ドラマフォーカス」と言って、ドラマや映画の登場人物に影響される人は一定数います。僕も割と影響されやすい方です。これができる人はかなり強力なモチベーションを持てると思います。仕事をしているというより、別の自分が仕事をする演技をしているという感覚になります。この方法に関しては、コツやノウハウは一切ありません。一人決めて、細かく真似してください。


最後に

 いかがだったでしょうか。やる気を上げる方法3つを紹介してきました。他にもやる気をアップさせる、モチベーションを上げるなどの類のものはいくつかあります。今回紹介した方法で、もし皆さんのやる気がアップした、モチベーションが上がったということがあれば嬉しいです。しかし、大元にあるのは、皆さんの「変わりたい、行動できるようになりたい」という強い意志があってこその結果だということをお忘れなく!ではまた!




※おすすめの本:やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学(ハンディ・グラント・ハルバーソン)




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