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メンタリストがメンタリストを分析する

 皆さんお久しぶりです。かなり間が空いてしまいましたが、今回はメンタリストDaiGoさんの炎上についてメンタリスト視点で解説していきたいと思います。この記事を見て下さっている方は既に大まかな内容をご存じだと思いますので、簡単に説明したいと思います。

Ⅰ.炎上の概要

 ことの発端は彼のYouTubeチャンネルで行った生放送でホームレスや生活保護の方々を差別するような発言をしたことから始まりました。彼は「税金の使い方について、ホームレスや生活保護の方に使うよりも、自分が大事にしている猫の保護団体に使ってくれた方が良い。自分にとってホームレスや生活保護の方の命は猫より軽い。ホームレスは邪魔だし臭いし治安が悪い。何のプラスにもならない」と私見を述べました。

Ⅱ.炎上の原因

まず、私はDaiGoさんのファンでもなければアンチでもないことを先に言っておきます。本題の考察に入りますが、今回彼が炎上した一番の原因は「共感能力の欠落」です。少し考えれば分かるような他人の気持ちが読めなくなっています。彼はメンタリストになるため、共感能力を鍛える訓練は沢山してきているはずだし、自ら共感能力の訓練方法を動画や書籍に残しているらしいです。そんな彼がなぜここまで炎上してしまったのでしょうか。

 それは、「敵意帰属バイアス」という認知バイアスのせいだと考えられます。敵意帰属バイアスとは、ある人の曖昧な言動が、好意的ではなく敵対的と解釈してしまう認知の歪みのことです。彼は、小学校から中学校までいじめを受けていたと公表しています。至極当たり前ですが、いじめられた側は周りの人間など信用できなくなると思います。なので基本的に彼は他人を信用していません。つまり、第三者(視聴者、フォロワー等)が彼の動画に対し批判的な意見をすると彼はその人のことを恐らく敵とみなします。つまり、彼は、普通の人より自分に都合の悪いことをされると自分の敵だと解釈することが多いのではないかと推測します。今回の件で、彼にとって都合の悪い存在はホームレスや生活保護の方々です。この敵意帰属バイアスは誰にでもかかる認知バイアスです。どんなに合理的な人でも、IQが高い人でも関係なくかかってしまいます。このようなバイアスにかからないためにも、普段から他人に対して様々な可能性を考えるということを意識していくことが大事です。「ホームレスの方は、どのような背景があって今に至るのか」「生活保護の方々は過去にどのような辛い経験があったのか」このように相手の立場に立って見ることができればあのような発言はしなかったのではないでしょうか。また、人間は権力や地位を手にすると共感能力が落ちるという研究があります。DaiGoさんはまさその典型例と言えるかもしれません。

最後に

 いかがだったでしょうか。今回はDaiGoさんの炎上の件についてメンタリストなりに解説をしてみました。日本でメンタリストはDaiGoさんしか認知されていないので、もし、僕が何らかの形で認知度を上げていければメンタリストが日本で2人認知されることになるので、メンタリズム界が盛り上がりそうな予感が勝手にしています。最後まで読んでいただきありがとうございます。ではまた!




※おすすめの本:「スタンフォード大学の共感の授業 ジャミール・ザキ」

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