理(ことわり)

日本催眠術倶楽部のブログに書いたことです。

ちょっと前の『チコちゃんに叱られる』を観ていたら、
風鈴で涼しく感じるのは日本人だけと言っていました。

風鈴はそもそもお寺の軒下に下がっている風鐸が元祖で、
それが小型化して風鈴となり、病気の流行る夏に
魔除け、病気除けとして民家に飾られたそうです。

風が吹くと鳴ることから、風が吹く→鳴る→涼しいということが、
日本人の脳味噌に条件づけられ、風鈴の音だけで涼しくなる
ということだそうです。パブロフの犬ですね。

番組中の実験で、外国人3人は音でリラックスし体温が上がり、
日本人(30代、40代、50代3人)は音で涼しく感じ、
体温も下がっていました。

実はこういう後天的に獲得された形質は遺伝しないのです。
つまり日本人でも、風鈴で涼しいと刷り込まれていないと、
涼しく感じないのです。

残念ながら10代、20代の若い人が被験者にいなかったのですが、
30代の人でもそんなには風鈴を体験していないはずです。
その人でさえ涼しく感じたのです。
これは不思議なことです。
進化論、遺伝学、神経科学(脳科学)では説明できません。

非言語催眠的に言うと、日本人だけの常識の場が形成されているんです。
これのを理(ことわり)と言います。

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