覚醒時も暗示は入る
先ずは上図の右端の説明です。催眠療法のときの意識/無意識構造です。 意識には、意識の部分(前頭連合野)と無意識の部分(前頭連合野以外の新皮質)があり、意識の意識部分は治りたいと思っていても、刷り込みに支配された意識の無意識部分は、実は治りたくないと思っています。
もちろん刷り込みは、治りたくないと刷り込まれているので、治りたくないと思っています。
いのちは「生きたい」ので、治りたいと思っています。
それで言葉の暗示は、覚醒/催眠に関わらず、上図のルートを辿ります。
催眠時に「治る」という暗示が入るのは、意識の無意識部の抵抗(治りたくない)がなくなり、いのちの治りたいが優先されるからです。
不思議なのですが、刷り込みは直接にはいのちの邪魔はせず、意識の無意識部を介して邪魔します。
覚醒時でも、他のことに気が取られていると、意識の無意識部の邪魔が一時的になくなり、暗示が入ります。
また覚醒時に何度も「治るよ」と言い続ければ、意識の無意識部の「治りたくない」が緩んで邪魔が弱まるので、暗示が入ります。
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