アルコール依存症の家族はつらいよ②「ごめん」ですべてが終わる
父は、お酒を飲む量が少し減って落ち着いてくると、いつも決まって「本当、酒飲んで迷惑かけて悪かったな」と言いました。
謝ってくれるだけ良いのかもしれませんが、私には口先だけの気がしてなりませんでした。
なぜなら、父はお酒を飲んでベロベロになっていたときの自分の行動や言動を何一つ覚えていないから。
自分がどこかで倒れて救急搬送されたのかも、家でモノを投げ散らかしたことも、人に吐いた暴言も、父は何ひとつ覚えていないのです。
でも、私は酔った父に言われた言葉も、行動も、表情も