家族の形、あれこれ
うつ病になると、生活リズムが変わりますよね。
それは、一緒に暮らしている家族も・・。
寝付けなくなる。
少しの物音でも、夜中に起きてしまう。
寝た気がしない。
中には変わらない人もいるけど、本人とは違う時間軸で、眠れなくなったりするものです。
でも、これは仕方のない事。 一緒に暮らしているのだから、影響を受けるなという方が無理なこと。 ただ、そのことを言えば嫌味になってしまったり、逆に気をまわし過ぎて言えなくなること、これは辛い。 分かり合えないと思うかもしれないけれど、家族も「うつ病」という同じ海に漂う小舟なんです。
知り合いの話。
「妻がうつになって、俺が守らなきゃって思ったんです! 取捨選択.ですね!」
知り合いから、旦那さんが好きなゴルフも最近行かなくなったから探って、と頼まれたので話を聞きに行った。 その気合、嫌いじゃないぞ
でもさ・・・
「うざい」「重い」「うっとうしい」 君の奥さんなら、そう言うかも。
または「私のせいで・・」と、自責の念で落ち込む事に繋がることも。
でも時には、感謝されたり。 支えようと思う心、打ち砕かれたり、持ち直したり、その繰り返し。繰り返すうちに、強くなるから。 煮詰まった時は、話を聞くよ。
うちの話。
妻がうつになった時、娘たちはまだ小学生でした。 遊びたい盛り。 休日に、よく私が外に連れ出していました。 妻のうつが酷くて、子供たちの声がダメという時がよくありましたから。 病気の事はわからなくても子供なりに気を遣う、というのもありましたし。
じゃあ、子供から好かれる良いお父さんだったでしょうね、と言われるかもしれませんが、人生そんなに甘くない。 大きくなってから、「本当はママと出かけたかったのに、パパとばかりで嫌だった。」と、言われました。 求めるものじゃないと、それは不満でしかならないんでしょうね。 ふう・・。
でも、今思えば、あれはあれで必要だったと思う。 家族が一つ屋根の下で暮らしていると、お互いに息が詰まってしまうことあるから。 子供たちは今でもママとお出かけした思い出しか話さないし、平成の始めはまだ育メンは「尻に敷かれている」と揶揄されたけど、妻からの「ありがとう」があったから。
家族。
毒にも薬にもなるもの。
家族なのに。
家族だから。
もしかしたら家族は、 うつの原点かもしれない。
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