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サーフィンにおける身体の使い方

筋肉と筋力

筋力=筋肉×動作×連動

①股関節の意識を変えれば筋力の使い方が変わる

・屈伸
・股関節と膝
・股関節を曲げてから腰を曲げるとスムーズに動く。
・股関節を先に曲げることで、可動域が上がるから。

・お辞儀
・股関節と腰
・腰から曲げるとつま先に荷重し、股関節から曲げるとかかとに荷重する
・股関節を曲げると身体の軸が中心に残り、腰を曲げると重心が前に落ちるから。
股関節の骨を支点にお辞儀をして、かかとに体重が乗れば正解。
→ヒップヒンジ
「サーフィン中は、ほんの少しヒップヒンジした状態をキープする」

②視野の意識によって平衡感覚が変わる

・視界の中の平行物
・視野の中の平行物が増えれば、平衡感覚が強化される。
・体(地面/板、腰、肩)と平行になるものが増えると安定するから。
→これにより脱力でき、安心感を得られる。パニックになりにくくなる。その結果、転びにくくなる。

③腕の意識によって、体幹の使い方が変わる

・肘で上半身を振る
・肘から体を動かすと、体幹が動く
・肘は肩甲骨と連動しているから。

④指の意識によって、力の感じ方が変わる

・小指を意識する
・小指で物を持つと、負担が少なく持ち上げられる
・小指を動かすと軸(薬指)が整った状態で身体が動くから。
・小指を落として肘で引くパドル。
→パドルで最後に小指で弾いてあげると、パドルがより早く、楽になる。

⑤顎の意識によって、身体全体の意識が変わる

・顎を上げる
・顎を上げると、身体全体を動かしやすくなる(重心移動が細かくできる)
・顎を引くと胸骨が閉じてしまうので×。
・細かく優しいレールワークが可能になる。

⑥顎の意識によって、首の曲げやすさが変わる

・顎
・顎から首を曲げると、首が曲げやすい。
・骨の間に隙間がある「第一頸椎」を軸に首を曲げる事が出来るから。
・重心移動の基本は顎で行われる。パドルをしている時も、進行方向に顎を向ける事が大切。

まとめ

・筋肉に加えて「身体の動作」と「動きの連動」を加えることで、筋力は変わる。
・サーフィンにおいても、この意識を取り入れることでパフォーマンスは大きく変わる。
・サーフィンにおいて大事なことはテクニックとタイミング。
・サーフィンで使うテクニックを日常生活で実践しよう。

QA

・ボトムターン【上級者編】
 ボトムターンの時に手を後ろに振ると、せっかく得た推進力を回転力で消してしまう。前の腕はリップにかざすが、後ろの腕は置いてくる。
トップで返すタイミングでは、前の腕は重力で落とす。そうすれば肩がボトムに対して開き、重心移動が行われる。その後に後ろの腕を前側に振る。
・懸垂をするとシャープな筋肉が付きやすい。
・板に対して自分の身体を常に垂直にしておくことが大切。
・バックサイドのボトムターン
①リップに対して胸と骨盤をしっかり向ける。
②ボードに対して身体が垂直な状態をキープ。
③リードアームでリップを引っぱたく。
④ボトムのパワーゾーンを指さす。
・オーウェンライト、ボビーマルチネス、エースバッカンのバックサイドを参考にすると良い。
・ランジした時に、板の中に後ろ膝が収まるようにする。しっかりと進行方向に向けて、外に開き過ぎないようにする。
・フロントのボトムターン
①後ろの肘を前の膝にくっつけるようにする。
②顎を上げてリップを見る。
・一点に集中して見るのではなく、視野を広くぼやっと全体を見て、そこから行きたいところを絞るような見方をする。
・前足のかかとさえついていれば、後ろ足のかかとが離れていてもバックサイドのボトムターンは綺麗に回ってくれる。
・海に入ってから落ち着こうとしても手遅れ。海に入る前に落ち着いた状態を作ってから、海に入ろう。
・常に、少し膝を曲げて歩くのが大事。伸ばし切るのは良くない。