私に届いた。胸が震える。もう来ないと思っていた。曇り空に祈った。
辺りの景色は、緑一色で細かく風に揺れている。誰かがいたようだ。少し前なのか百年前なのか分からない。 寂しくはなかった。いつからかそのことは忘れていた。走って走って通り抜けた。風の音だけを聞いていた。
鳩の声が聞こえるのはいつも曇天の日 大事なコアラとぎこちなくなってしまう海亀をなぐさめる声
ダニエル・ジョンストンの歌を聴く海亀 寂しげなところが好き 歌詞はよく聞き取れない 感じるのは、私の愛は受け入れられないだろうということ それでも歌い続ける 最後には叶うから 悲しくても 語りかけよう
茶虎は時々怒ってしまう コアラを悲しませてしまう 優しいコアラ 泣く茶虎
海亀とサボ猫 15年来の付き合い 話す事はあまりなかった 時々オセロをした
新聞を読んでいるサボ猫 友達の海亀が訪ねてきた そろそろ故郷へ帰るらしい 寂しくなるね さよならと言い合って別れた