大人

随分前にも書いた様に思える事だけど、
大人ってなんなんだろう。

子供のままが良い、なんて言う人もよく見るし、
大人になりたい、なんて息巻いてる人もよく見る。

前者が大人で、後者が子供?

なら大人なんてものは、恐らくはあんまり気持ちの良いものではないんだろうな、という気がしてくる。

もしかして、大人っていう言葉をどう使うかが、大人かどうかの違いなのかもしれない。

自分はどうだろう。

疲れている時、自分が嫌になった時、どうしようもなく落ち込んでいる時に、こんな傷が大人になるって事、なんて言い聞かせているような気がする。

大人って、とても使い勝手の良い言い訳なんじゃ…

たくさん言い訳を積み重ねた人間が大人?
でも、子供の頃に憧れた大人は、そんな物じゃなかった気がする。

一個人として認められながら、自分がやるべきことをしっかりとやり続けて、生きていく。
そんな姿だった気がする。

清濁合せ呑む、酸いも甘いも噛み分ける、なんて言うけれど、結局のところ濁りなんて要らないし、酸いなんか味わいたくないと思う。

そんな考えを持ち合わせている時点で自分はまだまだ子供なんだろうな、と、思う。
そして、子供のままで良い、なんて、思う。

いつの間にか、よく聞く様な大人になっている。





大人は汚い、子供は綺麗。

でも子供は大人になりたいし、大人は子供になりたい。

きっと、みんな羨ましいだけ。

今は手の届かない場所に、もう手の届かない場所に、羨む気持ちを持っているだけ。

ピーターパンはもういない。

後ろを振り向いても、前を向いても、見えるだけで、届かない。
でも下を向けば、2本の足がそこにある。

誰も、何処へも、連れて行ってくれないなら、この足で歩くしかない筈。

子供だろうが、大人だろうが、3本足になるまで。

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