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足が攣るメカニズムと対策《第6回》お客様の為の解剖学(こむら返り/ふくらはぎがつる)

「足がつるんだけど治せますか?」

あなたはお客様にこう質問された時に、お客様向けに簡潔に分かりやすく説明する事ができますか?

解剖学は、お客様に伝える為に分かりやすく噛み砕く必要があります。

その理由はこちらの記事をご覧下さい↓


「足がつるんだけど治せますか?」

あなたはお客様にこう質問された時に、お客様向けに簡潔に分かりやすく説明できますか?

👨「足がつるんだけど治せますか?」

👩「疲れるとつりやすいので無理しないでくださいね」

これは間違いではないですが、ちょっと不十分ですね。
よくつるお客様もこの程度の事なら知っている可能性が高いので、この回答にはがっかりするかもしれません。

また、施術をしていると施術中に足をつってしまうお客様がいらっしゃいます。
そんな時にどうすれば良いのか分からない人もいるかと思います。

そこで、今回は足が攣るメカニズムと対策についてまとめていきたいと思います。


攣る

『攣る』(つる)とは、筋肉が急に収縮する。ひきつる。という意味です。痙攣(けいれん)とも言います。
また、足が攣る事を『こむら返り』と呼ぶ事もあります。

足が攣る(こむら返り)とは

こむら返りとは、筋肉が痙攣してつってしまうことです。(筋肉の収縮)
多くは痛みを伴います。

医学用語では有痛性筋痙攣とも言われます。

“こむら”とはふくらはぎのことを指し、その名前のとおり、ふくらはぎの筋肉に起こることが多いです。
しかし、足の裏や足指、太ももなどでも起こります。

原因

原因はナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの栄養(電解質)が足りていないことが考えられます。

筋肉の動きに関わる電解質(カリウム、マグネシウム、ナトリウム、カルシウム)の血中濃度が異常に低くなると、筋肉と神経の連絡にエラーが生じることがあります。
意図した通りに筋肉が動かなくなるのです。
本来縮んだ筋肉は伸びなければいけないのですが、縮んだままになってしまうのです。それが痙攣です。

筋肉量の減少、筋肉の疲労、冷え、水分不足なども足が攣る原因と言われています。
これらの原因は血流悪化にも関係しており、血流悪化により筋肉に電解質が送られにくくなると筋肉と神経の伝達エラーが起こりやすくなるとも考えられます。


その他の原因だと病気が関係している場合もあります。
・糖尿病
・脊髄の病気
・血管の病気
などの重篤な病気が隠れている場合もあります。
攣る頻度が高かったり、他の症状もあれば1度医療機関に相談してみるといいでしょう。

対処法

足の攣り(こむら返り)が生じた場合には、収縮した筋肉をゆっくり伸ばすようにします。
筋肉の冷えや脱水により症状が悪化することがあるため、水分を取り、局所を暖めて血流をよくする、マッサージをして筋肉を和らげるなどで対処します。
この時急激に伸ばすと余計に固まる恐れがあるのでゆっくり伸ばす事を心がけましょう。

施術中に足がつってしまった場合も、ゆっくり伸ばして温めるようにしましょう。

予防法

基本は電解質を摂り、血流を良くして身体の隅々まで栄養や酸素を届ける事が大切です。

1. スポーツドリンクで電解質を摂取
2. 水分を多めに摂る
3. 身体を冷やさないようにする
4. バランスの良い食事を摂る
5. 筋肉を鍛える
6. ストレッチやマッサージをする
7. 十分に身体を休める

お客様に伝えるなら

ここで最初の質問に戻ります。

👨「足がつるんだけど治せますか?」

お客様に分かりやすく伝えるならこんな感じでしょうか。

👩「足がつってしまったら、ゆっくりと患部を伸ばして温めるのがオススメです。
また、足がつるのは足に栄養や酸素が届いていないのが原因です。
スポーツドリンクで電解質をとるように心掛けたり、筋トレ、ストレッチ、マッサージなどで血流を促進したり、疲れを溜めないようにしてあげるのが予防になります



これが模範解答というわけではないので、皆さん自身で分かりやすくまとめてみて下さい。
めんどくさい方は私の回答を丸暗記してもらっても構いません。

あとは重篤な病気が関係している場合もあるので理解しておくと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
施術をしていると筋肉を触ったり伸ばしたりする事が引き金となって、足が攣る事があります。
そんな時に『足が攣る』という知識があれば、慌てずに対応する事ができます。

栄養を摂って血流を良くする事を意識して疲れを溜めない事が大切です。
何度も見直して、あなたなりの『足が攣る』事への対策をお客様に伝えられるようにしましょう。

(参考、メディカルノートなど)


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