言い訳の不快感
会社の私の席の前に、2ヶ月前から新人のパートのおばちゃん(杉山さん・仮名)が座っている。
元々は同フロア内の別セクションで別の仕事をしていたが、入って間もない3ヶ月足らずで人間関係をこじらせて、業務に差し障りがあるってことで、ここにやってきた。
入社3ヶ月で、ベテランの人間をストレスで体調不良においやった強者である。
前セクションでは使えない判断をされて、万年人手不足の、私のいるこのセクションに杉山さんは放り込まれた。
内心そう思うのだが、私に人事権はない。
しかし、一緒に仕事をするのなら、色々と覚悟を決めねばならん。
人から聞く噂では、全くいい面が聞こえてこず、逆に悪意のあるワードしか並ばなかった。
・人の言うことにいちいち反論する
・口を開けば言い訳
・マウント気質
・謝らない
・逃げ癖あり
・卑怯
・仕事の選り好みが激しい
・上司には媚び諂う
・自分もパートなのに他のパートを見下す
等など。
これが入社2ヶ月経ったあたりで聞いてた、杉山さん情報である。
入社早々できる態度ではないよなぁ、と思った。
みんな、どうしてこんな人間を採用したんだ!と、面接をした人の見る目無さをぼやいていた。
そして、こんな情報共有された私は、戦々恐々とするのだった。
自分の持ってる杉山さんに対しての先入観が、あまりにもひどい(笑)
人から聞いた話だけではわからないよな、自分の目できちんと杉山さんを見よう、フィルターをかけてみるのはやめよう、とできるだけ、悪い印象を持たずに接していこうと思っていた。
が、無理だった(笑)
あっけなく終了。
仕事の事で、口を開けば言い訳しか言わないし、「でも。だって。」が口癖。
人のアドバイスは素直に聞きやしない。
迷惑をかけても謝らない上に、当然よ、みたいな顔してすましてる。
プライベートの話をすれば、マウント取るし、いちいち難癖付けて人を不快にさせる。
人はそれ以上喋りたくなくなり、会話がブツっと強制終了。
みんなの言う通り、だった。
いったいなんなんコイツ。
毎日のように、なにかしら杉山さん経由の被害を被っているので、私とメンディーちゃんと猫又(上司)は疲れ果てているw
一昨日と昨日と二日連続で、またキレそうになったのだが、大人なのでぐっと抑えた。
以前、杉山さんが人のせいにし、言い訳するのが癇に障って、私は一度、ブチ切れた。
セクション内が凍り付いた。
そんなこともあったので、もう、彼女に口出しするのはやめようと心に誓う。
こんなんじゃ精神が疲弊する。
だから、私は決めた。
仕事で杉山さんと関わるのは仕方ないとして諦めるが、もう、一切プライベートの話はしない。
ディスられて自分が傷つくの、嫌だからねw
そんなわけで、私は自分の席から見える彼女の姿を、完全に消した。
コロナ禍の名残で、杉山さんと私の机の間には飛沫防止用の透明の間仕切りがある。
今まではそこに小さな絵ハガキを貼って、癒しとしていたんだけど、そんなサイズじゃ足りないし、隙間から杉山の姿がちらちら見えるのがイラつく。(もう、呼び捨てw)
コピー用紙を透明間仕切りボードに貼る。
あからさまだが(笑)
これで、杉山の姿は見えない。
声は聞こえるが、姿が見えないだけでもストレスが軽減。
嫌な人は自分の鏡。(諸説あり)
彼女の嫌いな部分が、自分自身にもあるのではないかと内省するきっかけにはなった。
「でも、だって」という言葉が、聞かされる人間側の神経を逆なでするんだとよくわかった。
なので、私はできるだけその「でも、だって」を使わないようにしたい。
他人は変わらない。
自分が変わる気付きになれば、それでいい。