血統×血統クロストーク~vol.2⑦


血統のフランクさんとのクロストーク第7弾。バックナンバーは☟のマガジンからどうぞ。

☝前回からダービーのクロストークを開始。そんな前回はイクイノックス(キタサンブラック産駒)を中心に。そして今回はそれぞれの現時点での狙い馬を。そこから熱いバトルが!!まさに競馬は「みんな違って、みんないい」では、いってみよう~



メンク 「じゃあフランクさんは”ダービー馬はダービー馬から!”となれば現時点での狙いはディープですか?ひょっとしてエイシンフラッシュ?それともキズナ?」


フランク 「ハーツクライ産駒のダノンベルーガです!


メンク 「そうそう!ハーツクライはダービー馬でしたね!?って」


メンク豪快にコケる



メンク 「キンカメの2着ぅぅぅぅぅぅ。まあ何となくディープじゃあないであろうと感じてたので、このフリからのズッコケというのが狙いでもあったんですがwww。ダノンベルーガ、いわゆる皐月賞1-4着馬が4強となる中の1頭ですね」


ダノンベルーガ血統表(TARGETより)


フランク 「父がワンアンドオンリーを出しているのでセーフということで…w母系には一昨年の覇者コントレイルの母母父であるTiznowからスピード、一昨年2着のサリオスと同じロミタスからパワーとダービーで走ってきた血が盛り込まれていますのでいいかなと。これはダービー血統ぽくないですか?」


メンク 「確かにこれはダービー血統でもいいくらいで。同じような血統を今回POGで狙ってる自分も居ますしw。Tiznowからスピードと粘り強さを、これはダービー馬であるキズナが内包してたDamascusと似たような特徴であるという感覚ですしね。シャフリヤールと同じエーピーインディを母系に持ってもいますもんね。先週ハーツ(ジャスタウェイ)×母母父ロミタス◎だったのを思い出しました」


フランク 「かねてよりダービーを目指してきたということが好感持てますねー」


メンク 「レース的に評価は共同通信杯ですか?」


フランク 「評価しているのは全部ですが、真価を発揮したとすれば新馬戦ですね。上がり33.1秒を2歳で記録したのは過去3頭しかいませんから(コントレイル.スマートオーディン)いかに末脚が鋭いかが分かります。その後の共同通信杯は前有利、皐月賞は外有利と恵まれてなかったのに掲示板外してないですからね。強すぎますよ」


メンク 「新馬を評価!なるほど〜共同通信杯も皐月賞もそう!そうなんですよね〜その通りなんです(^^)」


フランク 「それではメンクさんの本命候補はどの馬ですか?」


メンク 「今のところはドウデュースです!


フランク 「2歳王者のハーツクライ産駒ですね。どのあたりを評価していますか?」


スワーヴリチャード血統表(TARGETより)
ドウデュース血統表(TARGETより)


メンク 「まず今回不動の対抗評価が◯ジオグリフなんですが、これに勝てる馬と考えたらハーツのどちらかだろうなあと。色々ある中でドウデュースはまずハーツでダービー2着だったスワーヴリチャードと同じMr. ProspectorとSeattle Slew持ちであること。そして過程はほぼワンアンドオンリーと近いこと。オークスと違ってダービーはB→Cコース替わりになって臨戦も中距離からの馬が多くなりスタミナよりはスピード持続力が重要なんでボールドルーラーが前面に出てるのもいいなと。あと母母父がゴーンウェストですがこの血は優しめで人気であてにならない。前走は後方からでまとめて差し切るのは流石にその下支えされてる優しいゴーンウェストでは無理があったので、ここ1番人気から開放されて延長でその優しさがプラスに出そうな気がするので」


フランク 「母系が米国的スピードを増してくれる上に早熟の血ですので納得の上がりでしたね。リファールのクロスもあって粘り強さのハーツクライとは非常に相性の良い配合ですよね


メンク 「これはご名答や~!!」


メンク 「でも、ダノンベルーガと皐月の着順が逆ならダノン◎やったと思います」「なぜ?こう思ったのか?」


メンク 「ハーツ産駒ってゆったりとした成長曲線を描きながら完成していく。そんなイメージだったのが…特に【ハーツ×ノーザンファーム馬】育成のノウハウが出来たのか何なのかは分かりませんが、その成長曲線とは反比例して早くから走れて結果を出す馬が近年増えましたよね。その代償からかピタッと成績が伸びない馬が増えた感。ヴィクティファルス.グラティアス.サリオス.マイラプソディ.ワーケア…今回ドウデュース&ダノンベルーガ2頭共ハーツ×ノーザンファーム馬ですね。ダノンベルーガがそれらと同列というわけではないですが、皐月賞内不利馬場だったとしても普通に負けちゃったなあという印象を持ったんです。同じ皐月賞で内枠だったスワーヴリチャードは内で馬込みの中で競馬し位置が下がりながら外に出すと言う競馬でした。それと比較しても普通に先行出来てたしなあと。これでもうちょい踏ん張ってたなら評価でも良かったんですが、この負け方から一気に上昇してくるのかが冒頭とも合わさってちょい疑問なんです。それならば後ろからでもあんな脚を使えるというのを見せたドウデュースのほうがまだまだやれそうだなあと。ある程度自在に動けそうな局面でもありますし武豊込みで」


フランク 「そうなんですね!皐月賞の評価は私とは正反対になりますね…!」


メンク 「そうなっちゃいましたね。フランクさん的には同じハーツ×米国で有力視してるダノンベルーガよりもドウデュースはだいぶ落ちる感じですか?」


フランク 「だいぶではないですよ😅流石に印をまわさずにはいられないとは思いますが…」


フランク 「血統の比較で分かりやすく言うと、ダノンベルーガはスピード特化、ドウデュースは追走持続型でダービーにおいては持続力は求められてないのではと考えています。次に厩舎ですが、ドウデュースは友道厩舎の馬らしく小回りコースの方が向いていると思っています。そして皐月賞、ドウデュースは騎乗ミスです。結果論ですが前目に運んで外へ出して高水準の上がりで粘れば勝てたと思います。豊さんは弥生賞でドウデュースのこと分かったかと思ってたので不安ですね。とはいえ伸びる外を回せたことの恩恵は受けているので力は出せました。ダノンベルーガは終始馬場の悪い内しか走って来なかったので伸びるに伸びれませんでした。イクイノックスの減速を見る限り馬場の差はエグかったとみてます。右回りでぎこちなさも出たのかもしれませんね。最後にダノンベルーガとドウデュースの臨戦ですが、ダノンベルーガは日本ダービー目標と宣言してたのに対し、ドウデュースはタイトルが絶対欲しいと意気込んでマイナス10kgと勝つ作りをしてきました。上積みの差は明白かなと思います。こんなところから私としてはダノンベルーガ>ドウデュースかなと思ってます!」


メンク 「なるほど!血統でも他でもこれだけそれぞれ考え方が違う…これが競馬の良さですよね!じゃあここから一つだけフランクさんにドウデュースがひょっとしたら騎乗ミスじゃないかもしれない?と考えさせられるものを出しましょう」


武豊の皐月賞脚質別成績
武豊の皐月賞上がり最速馬
武豊の皐月賞1番人気馬とその前走


メンク 「1番人気でも1番人気じゃなくても基本この人は皐月賞では下げて外を回してくるのが定番。そして1番人気馬は(頭数の違いあれ)弥生賞と1セットで位置をさらに下げています。即ちこれが皐月賞での彼なりの次のダービーへの教育だったり布石だったりするのかなと。こう考えるとドウデュースのこの位置取りも合点がいくものはあります。ただ彼も50代なんで昔のようにいくとは当然限りませんね。20年前ならもっとこれも強気で言えるんですが笑」



続く…coming soon