高松宮記念コラム
1200mG1というのは高松宮記念とスプリンターズSのみ。近年スプリントG1という括りに絞ると明確にアノ血をアクセントとして持つ馬が非常に効いた結果になってきている。
中山と中京1200mはコース形態が異なり、前半下って→後半急坂の中山のほうが前傾ラップになりやすく前向きさとパワーというベクトルからしてスプリンターズSのほうが父米国血統馬の活躍傾向があって、中京はそれが少し薄れるというイメージ。しかしここではそこにスポットをあてずにG1という大きめの括りの中で見ていきたい。
■22年スプリンターズS1着 ジャンダルム
父の母父Lear Fan
■22年スプリンターズS2着 ウインマーベル
父の母父Arch
■22年スプリンターズS3着 ナランフレグ
母父ブライアンズタイム
■22年高松宮記念1着 ナランフレグ
母父ブライアンズタイム
■22年高松宮記念2着 ロータスランド
父Point of Entry、母母父Kris S.、3×4クロス
■21年スプリンターズS1着 ピクシーナイト
父モーリス
■21年スプリンターズS3着 シヴァージ
父First Samuraiが内包
■21年高松宮記念1着 ダノンスマッシュ
母母父Kris S.、4×5クロス
21-22年つまりここ2年だけピックアップしてもこれだけの馬が持っていた。その血というのがロベルト。
ロベルトというのは速さというイメージはあまりなくてパワーであったり体力という方向性の血。それがこれだけ活躍しているというのは奥にロベルトを持つ馬が増加したことによる好影響とも言えるだろうが、前半で前向きな速さが問われる分だけ最後の直線で(中山も中京も共に急坂)、その速さを持続させる→それを支える体力、そしてロベルトらしいG1大一番での底力。そういったものが現状のスプリントG1では有効になってるのかもしれないという捉え方。
そしてこれらは血統表の中で見える範囲=影響を与え得るというのが当然重要(5代内)。もっと奥までになるともうそれは何でもありになってしまうから。
いやいや、ロベルトの血を持つ馬なんて吐いて捨てるほどおるんちゃうの?となるが、例えば昨年22年スプリンターズSでロベルト持ちは1-3着馬とあと2頭しか居なかったので5頭のみ。思えば20年の高松宮記念で幻の勝ち馬だったクリノガウディーも父スクリーンヒーローがロベルトであった。やはり現状スパイスとしてのロベルトの重要性はここからしても感じ取れる。
ウインマーベル
ナランフレグ
ロータスランド
ピクシーナイト
ここ2年でロベルトを持ち好走実績ある4頭がスタンバイしている今年の高松宮記念。これ以外となるとこの3頭が5代内にロベルト持ち。
ウォーターナビレラ
ナムラクレア
ボンボヤージ
ということで今年の高松宮記念でのロベルトシェアは7頭/18頭。ここまで方向性として示してはきたが…実はぱっと見で◎打ちたい馬は他に存在するというねw