血統×血統クロストーク~vol.2②
前回から始まった血統のフランクさんとのクロストーク。
今回はその続きとなる第2弾。前回の終わりで重賞でのエピファネイアは巻き返し能力低めとジャッジしたメンク。そこからサークルオブライフについて、そしてメンク流の考え方からオークスの現時点でのイチオシ!へという流れで。↑の前回トークの終わり部分から読んでもらえると話の繋がりが分かりやすいかと思われます。では、いってみよう!
フランク 「エピファネイア産駒は巻き返しが難しいと見ていると。メンクさんらしい、直近の傾向からどんなタイプか考察してるんですね」
メンク 「実は今回サークルオブライフは巻き返すと思ってるほうなんですよね〜これはあくまで数字から来るものなんで感覚的には普通に巻き返すんじゃないかなって。ただそれに賭けるには1番人気というのがネックで。要は馬券の軸という考え方をあまりしない人なんで。旨味もないですし」
フランク 「ブエナビスタは父がスペシャルウィークということもあり、長距離も走れましたよね。実は桜花賞では私は本命がサークルオブライフだったんですよ。母のシーブリーズライフが短距離型だったので…」
メンク 「サークルオブライフの牝系にはビリーヴがいたり短めがいいのかもですが、同世代の2400mなら自分は全く問題ないとは思います。前向きなタイプでもないですし」
フランク 「前走の敗因をどう考えるかですね。内前有利の馬場で明らかに恵まれなかった中ですので、それがなければ確実に馬券内だったと思っています。勝ったのはスターズオンアースでしたが近年稀に見る混戦具合でしたから、そういう要素一つでどのようにも変わるのかなと。血統からは私は桜花賞の方が向くと見ていましたが、所属の国枝調教師が当初からオークス向きと言っていたので他の馬よりも有利なのかもしれませんね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
母シーブリーズライフが短距離型を踏まえての桜花賞サークルオブライフ◎のフランクさん。母系からしっかり距離適性を測られてるなあというのがこのやり取りからも垣間見えます。この母系から距離適性というのは自分の血統予想では捨ててる部分になってるかもしれないというのもあらためて思わされました。それは前回冒頭の母父バクシンオーで痛い目合ったところから来てるのかもです笑。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
メンク 「(少し話は戻りますが)こういう産駒毎の臨戦的にどうなのか?というのはかなり気にしてます。普通、前走1.2.3.4.5…と着順が下がっていくにつれて次走成績も比例してくるはずなんですが、種牡馬によっては巻き返すほうであったり、前走1着より2.3着にまとめてたほうが次走の成績が良かったりとかですね」
メンク 「ほぼ右肩下がりですよねやはり。それが前走6着以下になると一気に数字が悪くなるのは至極当然とも」
メンク 「そこからエピファとオルフェを抜き出したものがこちらです。エピファは前走着順に従順。オルフェは前走凡走から巻き返す。そこでの中身(間隔開.間隔詰.格上げ.格下げ等)は横に置いておいて、数字が全てではないにせよ、こういう観点から種牡馬の特徴を大まかに掴むというのは面白いかなと」
フランク 「これは面白いですね!こうみるとオルフェは距離延長やダート代わりなど条件が変わると好走するイメージに納得ですね。エピファネイアはエリートな感じですね、枯れたディープのような側面を持ってるかもしれませんね。このデータだけ見るとサークルオブライフは2,3着固定してみたくなる、なるほどです」
メンク 「オルフェはちょっと舐めたおふざけがすぎる奴みたいな。エピファはそう!エリート!ええとこのお嬢さんやボンボンが多く打たれ弱いや潰しが効かない。←表現が下手笑。あくまでもイメージとして持っておくのも悪くないと思います。オルフェなんかは凡走後だと人気面でも旨味が出ますしね。これできっちりサークルオブライフに勝たれるのもそれはそれでね笑」
フランク 「そういう部分も踏まえて今回のオークスでメンクさんのイチオシはどの馬でしょうか?」
メンク 「現時点ではルージュエヴァイユです!」
フランク 「ルージュエヴァイユですか!ジャスタウェイ産駒ですね、どのような部分が推せるかお聞かせください!」
メンク 「この春の東京重賞は(リステッドも込みで)父か母父キンカメの馬がここまで必ず連対してきてます。素直にそんな血を持つ馬を狙うべきなんでしょうが💦…キンカメをヒントにするなら血統的には「重さを醸し出し」走りは「速さある馬」を狙いたくなるなあと。昨年のユーバーレーベンみたいなイメージですかね」
メンク 「ジャスタウェイにFrankel。母がデインヒル3×3。凄まじい表裏一体感ある配合ですが母方からは十分な重さを醸し出してます。祖母が凱旋門賞馬ですね。その構成からはサリオス感もありヴェロックス感もあり。前走フローラSは1-3着馬+4着馬まで内前に居た馬の決着を外に持ち出して上がり最速で5着。その前の2走が坂を上ってからの脚の速さが際立ったレースぶりだったのでその一端は見せれたかなと。共にぷっつん要素がある父と母父だけに前走で着順自体躓いたのが悩ましいですが…表裏一体感=つまりピンパー要素が強いのでここで狙う価値は十分あるというところです」
フランク 「たしかにここまで全て上がり最速は使っていますが、まだそれでも能力全開という感じがしませんね。ハーツクライ×ロミタスは完全にサリオスですよね。サリオスだったりジャスタウェイ産駒のことを考えると距離適性はどうでしょうか?」
メンク 「能力全開されたらひょっとして!?という淡~い期待です。サリオスよりは前向きさがないですしヴェロックスもダービー3だったので母方の欧州の支えから現時点での2400mは問題ないかなと。伸びしろ的には?なところもありますが将来的には1800m.2000mというタイプになりそうですかね。自分距離のこと疎かにしがちなんで距離適性を測るのはやっぱり苦手ですw」
続く…coming soon