Mタイム×血統クロストーク~有馬記念前説編


いよいよ今週末は有馬記念。その終了後翌日にクロストークを予定してるのが以前安田記念でトークしたいなろさん豆苗さん

本来は終了後だったんですが、(豆苗さんは多忙で不在時に)いなろさんとメンクで少しトークしたのでそれをここで【前説】扱いとしクロストークとしてUPしておこうかなと。テーマは「キタサンブラック産駒そしてイクイノックス」。

基本トークの流れをそのままにというのがあるので、この後メンクの一貫性にやや疑問符が!?というのも多少出てきますがそこはご容赦をw

では、いってみよう!


~阪神JF終了後にトークルームを開設からの~


メンク 「ラップも2歳戦に当てはめて予想するのって難しくない?キャリア1戦のみで未知なる判断ってね…経験値的にも。これはMの法則やシンプルのその馬に対しての適性予想でも言えることやろうけど」


いなろ 「難しいです!短いキャリアの中にもリバティアイランドみたいな超瞬発力=長所が個別ラップに現れるのでそこを頼りにします!血統は未来を予測する最強のツールですよね」


メンク 「確かに血統は未来予測しやすい。当たりハズレは別にして笑。リバティアイランドはアルテミスSがいい経験にもなったよね。新馬のラップはさすがに凄かったからね」


いなろ 「そうですね。アルテミスSでそれをこなせたので本命にできました!前回教わったのだと、エピファネイアはリズム、キズナは挽回。有馬記念で人気のイクイノックスのキタサンブラックはどんな特徴がありますか?


メンク 「これはキタサンブラック産駒の芝競馬場別成績。新潟と阪神の勝率が悪くてその阪神は内回り4勝外回り1勝(外回りは1.1.3.26)。最初中山で全然勝てなかったけど9月以降で4勝してる。あくまでこれは数字なんで馬質による部分は大きいけど元々キタサンブラックの父ブラックタイドの仔が小回り上手な仔が多かったし、直線での一瞬のスピードにやや弱点はあるのかなって感じ


メンク 「でも、これだと東京の16勝はなんで?ってなるよね。辻褄が合わなくなるw。例えば東京重賞だとイクイノックスの天皇賞.ダービー.東スポ杯とラヴェルのアルテミスS。この2頭は母方に共通してダンシングブレーヴという血を持っててその父がリファール。で、キタサンブラックの父ブラックタイドの母父アルザオのお父さんがリファール。つまりリファールをクロスさせた血統構成。そんなダンシングブレーヴとアルザオは血統構成が似てて同じような血を掛け合わせて爆発力のほうに特化したのかなっていう想像。弱点の可能性を消すならって感じね。逆にフローラSで人気でこけたラスールは母父がサドラー系で構成的に東京では2頭と比べると爆発力不足っていうイメージ。青葉賞3番人気で負けたジャスティンスカイはその後距離短縮して東京マイルで2連勝中して母方にダンシングブレーヴじゃないけどリファール持ってるからリファールクロス←東京新聞杯あたりで注目」

イクイノックス血統表
ラヴェル血統表
ラスール血統表
ジャスティンスカイ血統表


メンク 「で、中山2200と阪神2000やから小回りの重賞を好走したのが、セントライト記念を勝ったガイアフォースに京都2歳S3着ヴェルテンベルク。共に母方にはパワーとスピードに特化したフレンチデピュティ。ここまでのキタサンブラックは重賞になると結果を出してる母方と競馬場が密接してるという特徴がって感じ

ガイアフォース血統表
ヴェルテンベルク血統表


メンク 「そんなガイアフォースとラヴェルは(理由は色々あるやろうけど)重賞勝利後にしっかり負けてるし、フェアリーS3着ビジュノワールも次走アネモネS凡走。現状頑張った後は危険な気も?。イクイノックスはキタサンブラックでもその血統構成から東京ベストって捉えて、皐月を凡走とすればダービーは跳ね返った方の好走かもしれないしね。だから有馬は天皇賞よりは落ちるイメージを持ってるかな。頑張った後が怪しいキタサンブラックならこの馬間隔開けて使われてるのもたまたまかもしれんけど腑に落ちるし」


メンク 「↑このあたりは豆苗さんの意見も知りたいけどねー」



メンク 「あとはこれかなあ。これはキタサンブラック産駒の芝重賞クッション値別成績。硬いクッション値ほど走ってなくて軟らかめなクッション値になるほど勝ててる。10.5と10.3は共に中京のブラックブロッサムとラスール。この2頭はそこまでの経験値が不足してたのもあるし競馬場毎にクッション値の出方が違うけど、基本現状軟らかめなクッション値が良いっていうのはスピードよりパワーやタフさになるかなと重賞ではね。(先日ラヴェルが凡走した阪神JFのクッション値は9.8、アルテミスSが9.0)」


いなろ 「クッション値の傾向が顕著に現れてていいデータですね!驚きました!キタサンのパワー寄りなイメージも納得だし、データが連動していて信憑性が高く感じます」


メンク 「なのに何故オレはラヴェルに阪神JFで▲を打ったのかwww」



いなろ 「では、イクイノックスのラップの踏み方、振り返ってみます」

いなろ 「これがイクイノックス全走の個別ラップ平均です。東京が多いのもあって似たグラフになるんですが、競馬場違う皐月賞も、持続質だったダービーも、異質な天皇賞でも、同じような経験をしてます

いなろ 「そのイクイノックスのグラフをベースに、過去の勝ち馬の個別ラップを合わせたものです。当然ですが、これまでとは違う質のラップ構成が求められます。この驚きを跳ね返せるか、がMの視点になりますね」



皐月賞過去10年RPCI

メンク 「TARGETでもラップに近い部分でペースチェンジ指数ってのがあって、RPCIっていうのが説明的には50を真ん中にどれだけ瞬発力寄りになったか?っていうのを示してるんだけど、皐月賞はここ10年でも最も上がり3F寄りになってるのかなって。だとすると東京と同じような経験っていうのも頷けますね

イクイノックス戦績表(黒太字枠PCI)

メンク 「で、PCIっていうのが馬個別の値になる感じ。イクイノックスのPCI確認すると自身の幅はそんな上下大差ないわ。いなろさんさすがだわ!一見唯一の中山皐月賞やパンサラッサがいた天皇賞秋があるからキャリア少でもレースで色んな経験と思いきや、確かに馬自身は同じような経験を踏んでいるんか」


いなろ 「たしかにPCI値はTARGETでよく見ます!ざっくりなペース経験値がパッと分かって便利ですよね。天皇賞のような前と後が別レースのときは特に!」


(RPCI.PCIについては↓これを↓参照に)



メンク 「じゃあここでTARGETからのキタサンブラック産駒の芝重賞RPCIでの成績。ラヴェルのアルテミスSが56.5、ガイアフォースのセントライト記念が52.5。グランヴィノスの京都2歳Sが51.8。ラスールのシンザン記念が50.9、ブラックブロッサムの京都新聞杯が48.9、ガイアフォースの菊花賞が48.2。ラヴェルの阪神JFが44.7。パワー体力というわりには上がり3F寄りのところで結果を出してて、流れて追走が問われすぎるとどうなん?って面は少なからずあるのかもしれないね


メンク 「競争馬皆衝撃には少なからず弱い部分はあるんやろうけど、ラスール.ブラックブロッサム.そして京都2歳Sのグランヴィノス。キャリア少で前走からの衝撃=ペースUPというのは現状キタサンブラック産駒的にはしんどい局面かもね!ラヴェルの阪神JFも込みで。でもフェアリーSのビジュノワールに京都2歳のヴェルテンベルクは流れたレースでややもすれば衝撃外のところから突っ込んできてる←共に人気薄…人気馬ほど衝撃にやられやすくなるのかも?」


いなろ 「人気になる馬って、前走でいいタイム・いい推移で走ってることが多いですよね。ここに並んだ馬たちを見ると、前走に比べてしっかり負けてるので、結果出してるキタサンブラック産駒は走れる閾値が高くて、それを超えると投げ出しちゃう。そんな仮定からさっき挙げられた馬たちの個別ラップにクッション率をクロスさせればもっと面白そうと思ってます!」


◇あとがき

新潟.阪神外回りの勝率は低いのに東京では勝ててる。重賞では軟らかめのクッション値の成績とペース的には上がり3F寄りのほうが良い傾向。本当に直線でのスピードに弱点があってパワー.タフ寄りなのかあ??先にこのトークでメンクに一貫性がないというのが読んでて浮き彫りにw。まだまだ自分では掴み切れてないような……ただ今回いなろさんも仰られてるようにこれまでとは違うラップの質が求められるのなら、イクイノックスにとってはキタサンブラック的にも試練の時かもしれませんね。


各馬のラップは DERBY ROOM 様を参考にさせていただきました。