硬い絆


硬い絆…ではなく字としては固い絆が正解か。何を表してるかというと「硬い」はダイヤモンドで「絆」はキズナ。つまりサトノダイヤモンドキズナのことを指す。この2産駒はとにかく固い絆で結ばれているというのが言いたくてね。というわけでここからはサトノダイヤモンドとキズナ両産駒の関係性のお話でサトノダイヤモンド産駒目線で進めていきたい。


サトノダイヤモンドとキズナ、共通点は父がディープインパクトであること。共に現在は種牡馬として活躍しているがディープ産駒の第2世代ということに。


ではなぜ固い絆で結ばれているのか?それはサトノダイヤモンド産駒の初年度に遡る。まずデビューしてからの3か月間(22年9月4日まで)の成績が【1-5-3-13】で2.3着が非常に多かった。この時点で本領発揮は2000m以上のレースが増えてきてからになるのかなと感じた。サトノダイヤモンド自身がディープ産駒として初めての菊花賞馬であり牡馬唯一の有馬記念馬。結局初年度産駒における2歳戦1400m以下は【0.0.1.15】に終わることになり、まあパワー.体力寄りになっていくか?という捉え方になっていった。そしてキズナ産駒に対してもそういう考えだったので、キズナ産駒からほんのりスピードを削ったのがサトノダイヤモンドみたいなイメージをこの時に抱いた。


そんな初年度産駒の2歳戦22年阪神JFで人気薄で2着に食い込んだのがシンリョクカ。前半33.7という厳しい流れでのもの。その阪神JFで同じ前半33.7という流れで19年2着していたのがマルターズディオサでこれがキズナ産駒でしかも初年度。早い時期での体力勝負でアドバンテージがあったとしてキズナ産駒と同じレースで馬券になったのなら近いイメージをより意識してしまうのは勿論で、キズナ産駒が実績ある重賞やセットで馬券になる可能性を示唆する出来事であった


で、そこからどうなっていくのかになるわけだが…実はシンリョクカの前に22年札幌2歳Sでダイヤモンドハンズが3着に。キズナ産駒はというと20年バスラットレオン3着、21年アスクワイルドモア2着、先に2年続けて馬券になっていたレースだったのである。既にその香りは漂わせていたんやねと。


そしてサトノダイヤモンド産駒初重賞勝ちに唯一の重賞勝ち馬であるサトノグランツ。この馬がリニューアル後京都施行になった京都新聞杯に出て来るとなった時にピンときた!それはリニューアル前20年京都新聞杯に勝ったのがキズナ初年度産駒のディープボンドであったから。そこで勝利を挙げて3着に入ったのがキズナ産駒のリビアングラス。キズナ産駒が勝った重賞で勝ちさらにキズナ産駒と遂にセットで重賞で馬券になったのだ!その後神戸新聞杯と日経新春杯でキズナ産駒サヴォーナとセットで馬券に(遡ればゆきやなぎ賞でもサヴォーナとワンツー決めておりこの2頭は走るベクトルが相当近い)


サトノダイヤモンド産駒の重賞好走=3着内はここまで延べ5回(24.1.14まで)。全てにおいてキズナ産駒と絡んできているつまりキズナ産駒が実績ある重賞やセットで馬券になっている。それぐらいサトノダイヤモンドとキズナは硬い絆いや固い絆で結ばれてるんだぜということである。


さらに衝撃なのは重賞だけではなく

’24
1/14 日経新春杯 キズナ2着 サトノダイヤモンド3着
’23
12/23 阪神新馬 サトノダイヤモンド1着 キズナ2着
12/9 エリカ賞 キズナ2着 サトノダイヤモンド3着
11/4 京都1勝クラス キズナ1.2着 サトノダイヤモンド3着
10/21 東京新馬 サトノダイヤモンド1着 キズナ2着
10/9 京都新馬 サトノダイヤモンド1着 キズナ3着
9/24 神戸新聞杯 サトノダイヤモンド1着 キズナ2着

サトノダイヤモンド産駒とキズナ産駒が一緒に芝2000m以上へ出走したケースだが、サトノダイヤモンド産駒が3着内に入った際は23年9月24日から先日の日経新春杯まで7戦連続セットで馬券になっている驚愕の事実!!通算でもこのケース19回あって10回セットで馬券に!サトノグランツとサヴォーナだけではなく中距離戦における好走レンジの近さをまさに表しているなと


ここからは今後を占うお話。サトノグランツがもし阪神大賞典に出るのならここで連覇してるのがキズナ産駒ディープボンドになるわけで、またサヴォーナとの蜜月ぶりを示す可能性は十分ありそう。シンリョクカはステラリアが勝った福島牝馬Sもしくはシャムロックヒルが勝ったマーメイドS、キズナ産駒が勝ったところへ距離を縮めたほうがよさそう。そして3歳馬、牝馬はアブレイズが勝ったフラワーCもしくはマルターズディオサ&ファインルージュが連覇した紫苑S。牡馬は当然今年もまずは京都新聞杯!それぞれキズナ産駒が勝ったところで期待値を膨らませてみたいし、重賞且つ芝2000m以上のレースでサトノダイヤモンドとキズナのセット馬券がまだまだ見られるいや見たいなと。そこから馬券に繋がれば笑。


以前、書いてたブログではキズナとエピファネイアの深い関係というのもあったが、馬券に繋げるという意味ではこういうセットで馬券というのも血統予想においては大事な気付き。今キズナはサトノダイヤモンド、エピファネイアはハーツクライというセットの方向性になっているが…そう言えば先日の日経新春杯が久々のキズナとエピファネイアの両立だったり。


サトノダイヤモンドのようの新しい種牡馬だと走ったレースで過去そのレースで走った実績ある種牡馬と重ねていくというのは意外と面白いしこのことから大事かもと実感。やっぱり血統って面白いし楽しいしこれしかないよね~。