天皇賞秋コラム


✅クッション値と含水率
✅今秋重賞傾向
✅パンサラッサの存在

この3本立てで天皇賞秋のコラムを書いていきます。血統的には3つで1本の線へと繋がっていくイメージで。



まずはクッション値と含水率から

20年~22年秋東京開催

(少し見辛いかもですが)秋東京開催の開催日毎のクッション値と含水率そして馬場状況&天候と先週ぼそっと呟いたツイートを添付。


今年は天候と馬場状態が安定していて含水率が少なくなるのと比例してクッション値が少しずつ硬くなっているのが分かります。ただ週中の雨量があったにせよ昨年と今年の開幕週を比較するとまずは意識として軟らかく馬場を造ったのかなあと推測(JCで凱旋門賞馬アルピニスタに来てもらう為に)。20年は目まぐるしく馬場が変わる中で秋天当日は一気に前日の9.2→9.7へとクッション値が硬くなった。そんな弄り方を今年もされるかもですが、馬場造りの意識として軟らかめにというのは多少なりともありそうで。


で、ここまでの秋東京重賞で血統的特徴が馬場により出てるのか!?


サウジアラビアRCではドルチェモアが2番手から大逃げ馬を捕まえて1着。父がトニービン内包ルーラーシップ

毎日王冠は間から抜けて勝ったサリオスの父がトニービン内包ハーツクライで母方は欧州色濃い配合。2着ジャスティンカフェはSadler's Wells4×4クロス

府中牝馬Sで内を抜けて勝ったイズジョーノキセキはエピファネイア×キングカメハメハで毎日王冠2着ジャスティンカフェに近い配合。母母父Rahy~Blushing Groomで欧州の支え

富士Sを見事に差し切ったセリフォスはLe Havre×Freedom Cryの母方が欧州配合


ここまでの秋東京重賞は4レース。そこでの勝ち馬をピックアップ(毎日王冠は2着馬も)。皆揃って言えるのは欧州的要素が血統の中に詰まってる!そしてこれら5頭は上がり最速でのもの。欧州血統+上がり最速=軟らかめの造りの馬場からくるものではなかろうかという考え方。捉えるスピードと共に軟らかめの馬場の造りから米国的なスピード要求よりは欧州的な持続的なスピードが血統的には要求という感じで。もちろん人気馬ばかり勝ってはいますがそこに父が米国型クロフネでパワースピード寄りのソダシを差し切った人気薄イズジョーノキセキが居てくれてるのでこれも成り立つというもの。



そして今回の天皇賞秋で重要となるのが逃げると仮定してのパンサラッサの存在。

逃げると仮定して当日どういったラップを刻んで逃げるかは分からないが、モズスーパーフレアのようにこういう明確な逃げ馬というのが走るレースでは血統的特徴が結果として出やすくなるというのも特徴


パンサラッサ成績表


宝塚記念1着タイトルホルダー、ドバイターフ3着ヴァンドギャルド、2頭とも母父はMotivatorでSadler's Wells系

有馬記念2着.宝塚記念4着ディープボンドの母父がダンシングブレーヴ

福島記念2着ヒュミドールの母父がチチカステナンゴ

福島記念3着.札幌記念4着アラタは母父がトニービン内包ハーツクライで母方はがっつりな欧州配合


パンサラッサが逃げたレース(重賞)では母父欧州型の馬がバンバン走っているのがこれだけでも分かりますし、宝塚記念では2着ヒシイグアスは父ハーツクライがトニービン内包で3着デアリングタクトがエピファネイア×キングカメハメハ、有馬記念では1着エフフォーリアがエピファネイア×ハーツクライ、そして古いですが神戸新聞杯では3着ロバートソンキーの父ルーラーシップがトニービン内包。むむ??このあたりは先程挙げた今秋東京重賞での血統傾向と合致してくるではありませんか!(しかもそんなパンサラッサの逃げたレースで偶然?札幌記念ではソダシ.中山記念ではダノンザキッドが凡走し今秋東京重賞でもこの2頭は最後に欧州血統馬に上がりで差されてるぞと)


クッション値.含水率から軟らかめの造りと推測。そこからの今秋東京重賞での血統傾向とパンサラッサの逃げによる血統傾向。この3つがこれで1本の線に繋がりましたよね!?そうです!血統的今回の天皇賞秋の狙いは欧州血統になるんです!特に登録馬を見ると米国志向な馬が多いので余計にピンポイントな狙いは出来そうであるなと。


シャフリヤールなんかはEssence of Dubai×Great Aboveの母方が米国配合。

ダノンベルーガは父ハーツクライがトニービン内包で母方の奥はがっつりとした欧州血統で支えられてるが表に出てるTizway×Malibu Moonはこれまた米国配合。

ジオグリフは父ドレフォンが米国型。

ポタジェの母方Awesome Again×Bold Revenueも米国配合。

マリアエレーナの父クロフネは米国型。

と、人気どころに米国型前面ドーンという馬が多い。


ということで現時点での印は
◎イクイノックス
○パンサラッサ

母父がダンシングブレーヴのキングヘイロー、母母父トニービン、その奥のAllegedにNureyev。がっつりとした欧州血統で固められた母方。しかもダンシングブレーヴとトニービンというのは今秋東京重賞傾向とパンサラッサの逃げたレースでの好走血統と見事に合致

↑のdictionary内でも取り上げてますが
母父キングヘイローの父であるダンシングブレーヴは”距離激変”でという金満格言もあったりしてキングヘイロー自身もG1勝ち高松宮記念が1600m→1200mでのもの。母父になってもそんな傾向はあったりして、ファンタジーS1着ウォーターナビレラ、ラジオNIKKEI杯1着ヴァイスメテオール&フェーングロッテン、CBC賞2着ピクシーナイト、スプリングS2着アサマノイタズラ。これらの好走は全て(馬場差抜きにして)前走比ペースUP且つ短縮でのもの。札幌2歳S勝ちドゥーラも同距離ではあったが前走比ペースUP。ダンシングブレーヴの激しめの血を受け継いでる面もあったり。

ここまでキャリア4戦で休み明け短縮。いきなり対応出来るのか?しかも人気馬で…っていうのは付き纏いますが血統的には全く問題なしで、速い上がりもキタサンブラック産駒とはかけ離れた異質感からの内包してるウインドインハーヘアの父Alzao≒ダンシングブレーヴの血統から爆発力を産み出してるのならということ。


で、これだけ米国型血統が多いならパンサラッサの残り目も期待出来そうで、しかもイクイノックスが弾けなければ頭もあっていいのかなと想像。


3番手は今のところジャックドール。前走パンサラッサの逃げたレースで勝ってますし欧州色も備わってはいる。

モーリス産駒芝重賞前走着順別成績

ただ前走勝ち切ってしまったのがどう出るか?モーリス産駒も初年度産駒でなかなか新馬からの連勝馬が出なかったように重賞でも前走1着馬が苦戦傾向。実際ジャックドールも金鯱賞は勝ったが大阪杯は敗れた。基本的には前走2着からのスプリンターズS1着ピクシーナイト、前走3着からのオールカマー1着ジェラルディーナ、このあたりのほうがモーリスの重賞好走イメージ的にはしっくりくるのだが…



以上、金曜早朝時点でのものになります。