NHKマイルCコラム~リオンディーズ~

血統でも重視するものと重視しないもの……例えば○○産駒のこのコースが成績良くてこのコースが成績悪いという細かい数字は実はあまり知らない。調べてみて知ることも多々。


そこでここで取り上げるのがリオンディーズ産駒
リオンディーズ産駒のイメージって”ちょっと重い”というのが一般的なのか?私もこれを知るまではそっち寄りでした。


リオンディーズ産駒がここまで最も勝ち星を挙げてるのが実は中山ダート1200mなんです(22.5.1現在)

遊びでTwitterを使ってみたら如実に世間と数字がズレてるというのが明らかに。中山ダート1200mはここまで8勝!次点の阪神1600mが5勝ということは頭一つ抜けてるということに。当然まだ下級条件ばかりではあるものの5.8.12番人気が勝っているのもあってこれは見逃せない事案。


従ってリオンディーズは中山ダート1200mで狙え!というのもいいんでしょうが…少し角度を変えて考えてみたい。ちょっと重いという意味ではダートというのは結び付いてくるのもあるんでしょうが、中山ダート1200mを考えるとやはり【前向きさ◎】になってくる。こういうのはあくまでもイメージで捉えればいいという派なので、産駒全てがこうであるという事ではなくてそういうものを秘めてる部類の種牡馬という認識でいい。前向きさ=前走比ペースUPに対応し得る追走力や距離短縮が良さげで実際成績を見てもそういった部分があるなと。


アナザーリリック成績表
オタルエバー成績表


直近の重賞だと、アナザーリリックが3番人気単6.9倍で勝った福島牝馬Sはキャリア初短縮。ファルコンS6番人気3着オタルエバーも初めて差す競馬になったがそこで短縮に対応。(先日天皇賞春3着のテーオーロイヤルも3400m→3200mの短縮ではあったがこれはちょっと短縮でもその範疇ではないという認識)。そのテーオーロイヤルは成績からもリオンディーズ産駒としては現状異質であって京都2歳Sで延長を決めたジャスティンロックがそれに続けるかどうかという興味もあるが…まずはNHKマイルCでその型に嵌るか!?という馬がインダストリア


インダストリアの血統表(TARGETより)


母方がハーツ×ステゴ牝系。半兄ケイデンスコールがNHKマイルC2着馬でそれも毎日杯からの短縮であったがこちらは父がロードカナロアで当時の馬場は良でも回復途上であった。東京マイルG1という速さが問われる舞台でリオンディーズ産駒…この血統字面だけなら厳しそうに思えたが、2走前ジュニアCが短縮ペースUPでも前向きさが窺える走りで(個人的見解)快勝。産駒の前向きさというのが同馬にも伝わってるのであれば今回外を回して延長5着弥生賞からの短縮は反応しても驚きはしない。


レーン騎手の芝重賞種牡馬別成績


あとは鞍上のレーン騎手。この人は持続型のトニービン内包や体力型の種牡馬の成績が抜群で逆にディープの成績が奮わない。このコントラストはなかなか面白い。先週青葉賞トニービン内包のドゥラメンテ(レヴァンジル)はダメでしたが…まだまだ当日までジャッジ悩みそうで。