後楽園

 最近やることが特になくてずっと家に籠ってたので(文化祭の準備さぼってごめんなさい)、気晴らしのためにとりあえず外に出ることにした。そういう時は大概地元でブラブラするが、数年かけて探索しきってしまったので今回は丸の内線に乗って後楽園まで行った。

東京ドーム。面積は0.047㎢で、東京ドーム1個分の広さ。

 後楽園といえば東京ドームだ。東京ドームではセカオワのコンサートをやってたらしく、薬漬けにされたロッツォの子供みたいなキャラのグッズを皆が身に纏ってた。

何者?

 東京ドームの近くには商業施設と遊園地が合体したような場所がある。アトラクションのすぐ近くには多種多様なレストランやカフェが立ち並び、エリア内を一周するジェットコースターは正面のショッピングセンターにまとわりつき壁を貫通している(正確には、上に突出した一枚の壁に空いた穴を通ってる)。

おぼん・こぼんに見えた
「この上にのぼらないで下さい」と警告する、腕のない謎の巨乳少女
ローストチキン……コオロギ?

 このレジャー施設、チケットはアトラクションごとにあって入場料は無料なので見て回るだけでも十分楽しめるが、せっかくなで前述のジェットコースター、攻略させていただこう。

言わずと知れた目玉アトラクション

 チケット代は1200円。いや~、1200円か~。まあ俺が金持っててもどうせ無駄な使い方するしいいか~。俺は券売機でチケットを購入し、そこまで長くない列に並ぶ。10分くらい待ってると早くも乗り降り場が見える位置まで到達し、スタッフのいってらっしゃいアナウンスが聞こえてくる。

 「座席の右側と左側、実は右側のほうがカーブでスピード出て怖いんですよ~!いってらっしゃ~い!」と彼は言う。ほう、そうなのか。俺は恐怖体験を覚悟して来てるんだ、乗ってやろうじゃないか。左側のほうに。

 俺の目の前で出発した車体はものの数秒で向こう側から戻ってくる。そんなに一瞬で終わるのか!?いや、これは別車両だ。俺は冷静さを取り戻してからその車体に乗る。車はぼっちの俺と複数のカップルを乗せてゆっくり昇っていく。

 そこから車は重力と斜面による垂直抗力に身を任せる。絶叫系は元々苦手だったが、久しぶりに乗ってみると思ったより爽快だ。玉ヒュンもそこまでしない。最高時速130kmで園内を駆け抜けるライドはやがてペースダウンし、さっきまで眠くて虚しくてぼーっとしてた俺はちょっと気分が高揚してた。

 しかし終わってみると一気に疲れが来て、喉もめっちゃ乾きだした。座ってるだけなのにここまで人を疲弊させるのはさすがジェットコースター。すぐ近くの公園でしばらく休憩した後に池袋駅へ戻った。帰る途中、疲れすぎて丸の内線と大江戸線を間違えていろいろ大変だった。

 家に帰る前に、行きつけのでっかい本屋に立ち寄った。ちょっと寄り道する程度のつもりだった俺は、ガーシー・ひろゆき・コムドットやまとなど名だたるメンツが揃った本棚や、裏社会に関する本がびっしり並んだ本棚に目を引かれて一時間以上居座ってしまった。

 本は普段読まないしむしろ活字は苦手だが、本屋ってのはなぜか落ち着く空間だ。うんこしたくなるっていう人がいるのもなんとなく分かる。怒涛のジェットコースターとの相乗効果もあるかもしれないけれど、結局本屋で過ごした時間が一番の気晴らしになったような気がする。「地元しか勝たん」という、いい教訓になったね。地元しかガタンゴトン、なんちゃって。てへぺろりんちょ。


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