Fab登竜門 ベスト8 Kano型 Emperor
前書き
秋葉原で行われたFab登竜門で予選5-1、決勝1没のベスト8まで進むことができたので記録としてnoteを公開しました。
(スカーミッシュが終わるまでは限定公開の予定)
もともとEmpeorを研究されている方々が広くノウハウを公開されていることやwizard使いの参考になればと思い公開しました。
デッキリスト
レシピ解説とメタ読みについて
レシピと動きの解説
細かいカードの解説は割愛します
特徴としてできる限りArcane Damage(秘術ダメージ)で固めており
デッキの中に「攻撃アクション(以下AA)」は2種類しか入っていません。
これにより相手の装備品の能力を無効化します。
特に環境上位のゼン「宇宙の横断」を使わせないことができるため
相手の手札が5枚の状態から大ダメージを狙う動きを制限できます
Empreorの強みとして、相手のライフが9以下になると「Emeritus Scolding」と「Waning Moon」のコンボで相手ターン中に削りきることができ、
「詰めろ(将棋用語)」の状態が発生します。
基本的にこの状態にまで持ち込むことが重要であり
一般的なリストでは「4点続行AA」(1)(2)(3)に3点防御を使わせて
少しずつ1点を削る形が一般的です
何故この形になったのか
私はもともとKanoからFabを始めており
Bltizで禁止になった後はCCでKanoメイン(というかほぼオンリー)で出て
あまりBlitzはしないのですが、スカーミッシュのBlazeが欲しくてデッキを模索していました
普段から関東のBlitz環境では熟練のEmperor使い手たちがいらっしゃり
熱心に研究されています。
私も初めはその方が公開したレシピを参考に使っていたのですが、
自分よりうまいプレイヤーがたくさんおり、
さらに関東の強豪たちはうまいEmperorとの対戦に慣れているため
このままではスカーミッシュに出てBlazeを入手するのは難しいと考えました
その人達のレシピはおおむねAAとADが半々ぐらいで、
強い「4点続行AA」の連打と後半の防御が難しいWizActionでライフを削るの
が東京周辺では一般的なリストとなっていました。
強いデッキであるが故に強豪たちの中である種の固定概念になっていることや中身をほぼWizard ActionにするとKanoに近くなりプレイングのノウハウが生かせることからデッキ内をできる限りWizardに寄せたEmperorが誕生しました。
通常戦うのであれば、今回のレシピより4点AAを混ぜたリストのほうが絶対に強いのですが、その常識が装備やプレイの裏目を付くことで勝ちを拾える可能性を感じて、環境理解のある強豪達の裏を突くことを目的にしています
登竜門に持ち込むまで
WizardAction自体はかなり少ないので
空いた枠を埋めるのに強いDRや防御に使えるカードを入れて調整した結果
Talishar上で勝率70%越えで自信のつくレシピになりました。
ABを積まない相手とも戦っているので実際の勝率として参考できませんが、仮想的であるゼンやケイヨに勝ち越し
BarirやDashのArcane Barrier(以下AB)を3積みつつ
ダメージががきちんとでるデッキに明確に不利でした
Dashには後述する戦略で初見なら勝ちの目がありますが、
Bariarは、後述する山とロゼッタストーン(武器)が強すぎて赤いカードだけで対策することが不可能な状態でした
スカーミッシュに持ち込むまで秘匿する予定でしたが、
参加者の多い大会で今のデッキを持ち込んだらどうなるのか気になってちょっと練習するつもりで持ち込みました。
※これは、正直スカーミッシュのことを考えると失敗でした
対戦結果(2024/8/11)
会場 アメニティードリーム秋葉原店
参加者38名 予選6回戦+決勝SE3回戦
1回戦 Briar (後手)負け
お相手の方、初めてまだ2か月経っていない方だそうです。
相手の先行、苦手マッチで不利かつ後手で嫌な予感をしつつ対戦開始
1ターン目「channel mount heroic(通称:山)」張ってアタック
2ターン目「3ドロー」から「山」2枚を張ってから攻撃→山2枚とも維持
3ターン目、10点(4点AA続行)→9点(3点続行)→ロゼッタ2点&2点
\(^o^)/オワタ
この動きされて勝てるデッキは存在しないと思うので諦めました
2回戦 Kayo (後手)勝ち
お相手のBrBで外れだったらしく(それでも結構殴られたが)
KayoはAB3を払うと2アクション取るのが難しいため、
ライフお互いに削りあい1桁になったところで9点詰めて勝ち
3回戦 ゼン (後手)勝ち
仮想的、お相手のABが2点で0コス3点の1点抜けが溜まっていき
最後踏み込んだところを、相手ターンに詰めて勝ち
ABが2点だったので2点ABでも1点がすり抜けてライフが詰まりました
これは想定通りに進んだので満足
4回戦 Rhinar (?)勝ち
これもBojや防御値をしっかり防御しライフがお互い1桁になったところで、
相手が4枚とも赤を引いたタイミングでどうしても無防備にアタックしないといけないタイミングで9点与えて勝ち
ライナーは防御に集中すれば防具もそこそこ頑丈なので意外となんとかなります
5回戦 Dorinthea(先手)勝ち
お相手は大型大会でも結果を出してらっしゃるめっちゃ強い方
ただまさかのAB0とoasisやsigleを引いておらず、
対戦後「まさかここまでAA無いリストとは思わなかった」と言われて
内心ガッツポーズをしつつも
途中のドローで攻撃リアクション引かれていたら負けの局面もあり
ギリギリで勝利
6回戦 Dash (?先手)勝ち
Dash相手は普通に戦うとAB3点でライフを詰め切れず、
かつ攻撃力も高いので勝てないのですが、
Boostで山を消費するのでファティーグ戦略でワンチャンあり
防御値が低い「篝火」と「能天気」を3点防御値に入れ替えて対戦
相手はゲーム開始時に「Teklo Pounder」を置いてスタートし、
1個目がなくなったとろで耐えきったかと思いきや2個目の「Teklo Pounder」を設置
ライフが持つか不安だったがなんとか相手のデッキが3枚までファティーグして動けなくなり、ライフ自分5対相手16点の状態から逆襲を初めて勝利
感想戦で、
AAが少ないことは伝手で聞いていても2種類だけとは思っていなかった話や
途中で「achilles-accelerator」を割ってABが2点にしてしまったプレミと
こちらがDash相手のファティーグ戦略に気づくのが遅れた部分を突いての勝利
こちらの方もめっちゃうまい人なので次戦ったら普通に負ける
決勝SE1回戦 Briar(先手)負け
1回戦負けのため5-1では1番下の5位上がり
対戦前にこちらのレシピが強い人たちの中で話題になっており戦略がバレてた
しっかりとAB3で防御されて山が4枚でライフこちら1相手11になり投了
初手にサイドから入れた「Cindering Foresight」が2枚来てうまく動けなかった点や相手が青ピットを常に持っていたり、「赤本」がキレイに使えなかったりとちょっと引きの噛み合いが悪かったが、そもそも相性不利の自覚と明確な対策を用意できていない時点で負けるのは必然だった
感想
実際に紙で関東のFab大会に持ち込んで、
負けは対策ができないと感じていたBariarに2回だけで想定内
悔いがあるとすればベスト8に残っていたZenや2名のガーディアンと当たっていたらもう1勝してた可能性もあり、Oasisを持って帰りたかったがそこは当たり運なのでしょうがない
大会に出た一番の学びは、
決勝SEまで残ると裏をかく戦略のリストは強豪達で情報共有されるので
本番のスカーミッシュでも間違いなく起きただろうし
これは持ち込んだ時点で回避不能ではあります。
一人で黙々と研究して作って持ち込んだ結果としてはかなり良い結果でしたし、東京の強豪たちに顔を覚えられてしまったことは少しうれしいので、
次は別戦略を考えてスカーミッシュに持ち込むことします。
今回の勝利は強い先人Emperor使いの知恵をお借りしたこと、
東京のメタ環境と基本的なEmpror戦略の裏をかいた形であり、
こういった楽しみ方もFabの楽しい経験でしたので記事にしました
次のRosettaを楽しみにしつつ
スカーミッシュでBlazeを入手を目標にして締めとします
最後まで読んで頂きありがとうございました。
追伸
Emperor で優勝はできず、 後半に Blazeが増えてあまりよくなったのでこのタイミングがベストだった説もありました