Rー1グランプリ感想②

前回の続き

④サツマカワRPG

和田アキコのつかみも効いてて、オチも最初に繋がって、全体的にキレイにまとまってしまったなぁ〜という印象。
もっと攻めて欲しかった。
やばそうに見える優等生より、優等生に見えるヤバいやつの方が興味をそそられるのと同じで、
一見ヤバそうに見えることが逆に首を絞めている感じがする。
あのキャラクターでは、見る方も『何かしてくれるのでは』と期待してしまう。
ただ、作品としてはとても面白かったし、前回のネタ(大会近いもんね押しのやつ)といい、
この人は小説とか書いたらいいのでは、と思った。
なんというか、吉住的な世界観というか。

⑤カベポスター永見

私は好きでした。
完全に、こっちの想像力を全面的に信じてくれているネタというか。
視聴者側が試されてるようなネタでしたね。
あえて動きをなくし、ワードだけで勝負しているので、
かなり強いワードでないとやってる方も観てる方もソワソワしてしまうのですが、
さすが間も完璧だったし、ワードも強かった。
あの絶妙な間素晴らしかったですよね。
ワードによる想像の余地というか、余韻も残しつつ、まだ味がしてる内に次の料理持ってきてくれる感じ。
なんで税込で言ってくれないんだ!と
口を開けば渋滞情報だなぁ、が好きでした。笑


⑥こたけ正義感

寺田さんのところでも言いましたが、こういう系のネタってほんと難しいんですよね…
大爆発がないと同時にどうしても『へぇ〜』の方にベクトルが向いてしまう。
それ以上でも以下でも無くなってしまう。
笑いよりそっちの方に印象が残ってしまうというか。
だから、面白くて笑ってるのに『面白かった!』という印象が残りにくい。
こたけさんのネタも、信号機とかパンとかがちゃんと絡んでてオチもとてもキレイで
笑いも要所要所でしっかり取れているのに
どうにも印象に残りにくいのは、『へぇ〜』という『関心』に意識が分散されているからではないかと。
こういう系のネタはもう本来の形が無くなるくらいまで飛躍した方がいいのではと思う。
例えばバカリズムさんの県の持ち方ネタみたいに。
あくまでも、フリに使う感じ。
そういう意味では、寺田さんの付和雷同のが上だったかな〜と。


続きます。

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