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私が誰かって⁈ある女装家のはじまり

最初は下着


ノースリワンピを着用したぷりん

姉妹アイテムを求めて

マンションのドアノブにひっかけられた例のもの(前回:私が誰かって⁈ある女装家0)、オーナーの元に戻っていたら本来機能をしっかり果たしたかもしれないね「Tバック様」。

なのに、我が家へ連れて来てしまったのは偶発的なんだけど、それからというもの、すっかり空白の心を埋め尽くしてくれたし、私のビジネスカバンの中では、まるでお守りのように携えていた。すっかり神様。

家族の中ですみっこぐらしだった私に、最大パートナーとして寄り添ってもらってしばらくしてから、コチラ様には姉妹が必要ではないか?と思いつく。つまり、このTバック様に釣り合うようなブラは一体どれなんだろ!?男性とは違い(最近は男性用ブラもあるけど・・)、女性下着は上下あるんですよね。

それで早速、いざ大手検索サイトに無造作に「サテン+下着」とリサーチをかけると、予想外に多くの姉妹や親戚が続々と現れる。もちろんこの時代、両手の指で数えられる程度じゃないんだけど。一日中物色して、Tバック様との相性を推し量ってみたものの、残念ながらマッチングしなかった。

代わりに、費やす時間が長ければ、メーカーや生地種類、タイプやサイズなどカテゴリーとして細かく分かれていることを知り、豊富な種類からそもそも女性の皆さんはどのように選んでいるの?。どこまでも広く深く、時々目にするセール情報も買いを誘うし、全部欲しくなってしまった。
結局このTバック様には商品タグが無くメーカーも解らずだから、しばらくして、もう姉妹調達は諦めた。

ファースト・サマー・ブラショーツ

一番最初に覚えた下着ブランドは「aimerfeel(エメフィール)」。

aimerfeel(エメフィール)は「愛を感じられる」生活を送っていただきたいという意味をこめて命名されました。

エメキュン/https://shop.aimerfeel.jp/aimerkyun/blog/bother236/

利用している女性には気味悪がれると思いますけど、このブランドとってもカワイイしコンセプチャル。他のブラショーツとは違うセンス。レディース素人の感想だけど、PR用の着用モデルさん(CJD=サイバージャパンダンサーズ)のどなたかもステキに美しかったし、すっかり釘付けにされて、こんな女性達のように自分も着飾ってみたいと思ってしまう。それでも、あれこれ探しているうちは、まだ着用動悸は無かったし、出るところや引っ込めるところは男女で真逆だし、キレイになれる訳がないから所有して鑑賞メインとして考えていた。

そしてやっと、初めて購入した女装アイテム第一号を手に入れた。

魅力的なその他のモノに散々目移りした結果、全く異なるデザインのブラショーツセットを選び、Tバック様の姉妹探しどころではなくなっていた。

ただ、初夏のせいかな?あるいは冷や汗か。もしかして夏を過ぎる頃には果たして所持できているかさえ不安になって少し身震いした。とんでもないことをしてしまったように思い、夏なのに寒気がしたのを覚えてる。

下着のサイズ

ところで、リサーチから購入まで2週間かかったから、さっくりとポチった訳ではなく何度も戸惑った。

  • 購入したあとのブラの保管はどうするべきか

  • コレをきっかけに歯止めが利かなくなってしまうのではないか

  • 受取りは大丈夫か(自分で受け取れるタイミングか)

  • 選んだサイズは自分にあっているか

ポケットで運べるほどのショーツとは違い、男性が女性下着を様々な公式手続きをふんで手元に取り寄せることは、明らかにメンズものを購入するのとは違ってた。初心者すぎて、購入することにプレッシャー!?を感じていて、そして奥さんに、万が一この行為がバレた時の言い訳を必死に考えてみたり、色々な制限事項が山ほどのリスクが伴うぞと思っていた。

計り知れない収容力を必要とするだろうと色々思案した結果、日々持ち歩くという選択をしたのも、追い詰められたら色々なことがバグっていく。
ブラを持ち歩くサラリーマンがいたってことがキモいんですけどね。

そして、それは無事に自らの手で配送業者から受け取ることに成功する。

新品購入のブラショーツは、特徴的なハンガーに梱包されていて新鮮で、とにかくカワイイ!。女性用下着はそのカタチが表すセクシーさがあり、メンズとは違い華やかで、限られたデザイン領域をめいっぱいオシャレにこだわって作らえている。精巧な作りのワイヤーやカップのカーブ。異素材の組み合わせなど、なんて素晴らしいモノなのかと驚く。
かつて幼い頃に振り回されていたベージュのブラとは扱いが違い、眼の前にしたそれはサテンの輝きがあった。

さてさて、家でもクルマでも、新品の匂いっていいよね。お香のごとくしばらく感覚器に頂戴してから、しばらくは眺め倒し観察会が始まる。初代Tバック様と組み合わせて並べたり裏返してみり、ひとまずはヒトの心を虜にして魅了する眼の前の下着との生活への期待。

しかし、2週間もカートに入れていたことで理想のサイズのものがSOLDOUTしていたので、唯一残っていた他のサイズを購入したことで、明らかに手のひら以下に収まるような小さいサイズが見てとれた。
それはそれで、可愛らしさが引き立っているのだけど、アンダーの長さは20cm不足し、こんなサイズが似合う娘は細身で豊かなバストを有する方ぐらいだよ。

購入サイズはゼロカップ、アンダー91の私には全く合わない「D65」。ストラップの長さ調節は出来るけどフックが無いから外せはしない。一体となったセクシーブラなんだけど、ここまで小さいとどんなものなのか、着用してみたくなっていた。

結局ね。こんなステキなブラショーツを目の前にしたらね。着用したくなっちゃう。そして、数日後に購入したエクステンダー(調べるうちに知っていた・・)をニ連で継ぎアンダーの不足をリカバー。

初めてバックホックをした瞬間のバストの締め付けと、肩にかかったストラップが嫌らしく思えて、乳首をカバーするカップの膨らみにあまるちっぱいさがエチ。

女性用下着ってこんなによく出来ているものなんだと、改めてリスペクトをした。だから、女性用下着は丁寧に外すべきだと心に誓う。それぐらいの偏愛を覚えたし、身に付けられる女性に対して羨ましく思った。

初めてレディース下着を着用したその瞬間だった。

バックホックはエクステンダーを2連で繋いでいるんだよ♡

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