チャンネルBANされてもライブ配信の動画が戻ってくる話

2022年12月13日、僕が約4年と半年かけて運営してきたYouTubeチャンネルがBANされた。
チェックマークもついたことがない、ちゃんと運営してきたはずのチャンネルが1発BAN。ほぼほぼ間違いなく“誤BAN”である。

1.BANされて最初に思ったこと

BANされて最初に思ったことは「僕主導で行ってきたコラボ配信のアーカイブがなくなったこと」と「大好きな絵師に依頼して描いていただいた歌ってみた動画が消えてしまったこと」だった。
どうしよう、と。僕自身の配信が消えたことよりも、大事な皆のと思い出が形としてなくなったのではと思った。

まず落ち着いて、再審査を依頼。これでチャンネルが戻ってこなければ間違いなく過去のライブ配信の履歴、そのすべてが失われる。

配信者としてチャンネルがBANされるということはかなりの精神ダメージがある。特に、ライブ配信をメインで行ってきた人には。
いちいちライブ配信の動画をダウンロードする人は数少ないと思う。僕もそうだった。
なんたって、“チャンネルがBANされないように運営していくこと”が大前提にあって、自分は大丈夫と思っているのだから。

だからこそ、僕の精神的ダメージはかなり大きかった。
そんな時、Googleメールにてもう1通のお便りが来ていた。

2.Googleデータエクスポート

再審査を依頼すると、Google側とYouTube側からメールが届くようになっている。(2022年12月現在)
注目したのは「Google側から届いたメール」である。
そのメールにはこう書いてあった。

「一部の Google サービスからデータをダウンロードできる場合があります。」

このデータをダウンロードする方法が「Googleデータエクスポート」というものだった。

2-1.「Googleデータエクスポート」とは?

Googleアカウントに紐づけされているサービスで保存されているデータのコピーをダウンロードできるサービス、とのこと。
そう、「Googleアカウントに紐づけされているサービス」である。
つまり、YouTubeも含まれる。

「もしかしたら動画データとしてライブ配信の動画が残っているかもしれない」と脳裏をよぎった。
配信したことがある人ならわかるかもしれないが、ライブ配信をして終了した後、YouTube側でライブ配信したものを動画に変換する作業が挟まる。
「動画データに変換している」のだ。
そのあと、配信した本人であれば動画のダウンロードはいつでもできる。自ら切り抜き動画を作る配信者にとっては重宝している機能だ。
だからこそ、YouTubeの動画データとしてダウンロードができる可能性があると思ったのだ。

まず、GoogleアカウントからYouTubeのチャンネルと紐づけしているアカウントを…。
あ、まって、僕「ブランドチャンネル」で作ってたじゃん。選べるのこれ?

あ、選べる。
これに関しては少し考察が含まれるのだが、チャンネルがBANされたとして、すぐにチャンネル自体のデータがなくなるわけではないのだ。
だからこそブランドチャンネルとして別途で選べる状態になっていたのだと思う。
再審査請求が行えるのは、再審査請求を行える状態になってから30日間という規約がある。つまり、それまでは「チャンネル自体のデータは残っている」のである。
逆を言えば、それ以上を過ぎれば再審査請求が行えなくなりチャンネル自体も戻ってこなくなる。

3.「Googleデータエクスポート」からダウンロードの申請を送る方法

ともあれ、とりあえずブランドチャンネルの方を選べたので、ここからダウンロードの申請をしていこうと思う。

実は、ダウンロードをするためには必要なデータを選び、ダウンロードの申請をする必要があるのだ。
今からその方法を教えていこうと思う。

3-1.ダウンロードするデータを保持しているGoogleアカウントを選ぶ。

チャンネルをつくったアカウントを、選んでいく。
僕の場合は「ブランドチャンネル」としてチャンネルを作っていたので、そちらの方を選んでいく。

ブランドチャンネルとして作っていない場合は、YouTubeチャンネルをつくったGoogleアカウント自体を選ぶ必要がある。

3-2.「データとプライバシー」を選ぶ。

矢印で刺している場所を選ぶ。

3-3.「ご利用のアプリ、サービスのデータ」を探す。

「データとプライバシー」を選んだあと、少し下にスクロールする。
すると「ご利用のアプリ、サービスのデータ」をいう項目がある。

「データのダウンロード、削除」の中に「データをダウンロード」という項目がさらにあるのだが、ここが「Googleデータエクスポート」になっている。

3-4.「Googleデータエクスポート」からダウンロードするデータを選択する。

「データをダウンロード」を選択すると、「Googleデータエクスポート」にたどり着く。
ここからダウンロードするデータを選ぶ。

選べるサービスは全37種(2022年12月現在)。今回はYouTubeのみ選択。

YouTubeのデータはさらに細かくダウンロードするデータを選べるらしい。
「YouTubeのすべてのデータが含まれます」をクリックしてみる。

複数のデータを選べる。今回は動画のみ選択。

結構細かく選べるらしいので面白いと思った。
今回は動画のみを選択して「OK」を選び、スクロールして「次のステップへ」。

3-5.エクスポート方法を選ぶ。

ここからさらにエクスポートの方法を選ぶことができる。

エクスポート先としてほかにも「Dropbox」などを選択できるが、ここはメールで送信を選んでおいた。その方が僕は気づきやすいと思ったからである。
頻度は、今回は1回で行う。
ファイル形式は「.tgz」が選べるが今回は「.zip」で。
ファイルサイズは色々選べるが今回は「2GB」で行った。

ここまでえらんで「エクスポートを作成」をクリックする。

この後すぐにダウンロードできるといえば、実はそうではない。ここまで行ったのは「エクスポートの申請」である。
ここからダウンロードできるデータを確認して、そのすべてを「.zip」にする作業が入る。
この申請をしてとりあえずその日は寝ることにした。

4.次の日…

駄目でした。

チャンネルの再審査が通らず、ここから2週間後の再再審査で通らなければ、僕のチャンネルは消え去ることになった。

それと同時にGoogleメールでエクスポートが完了したメールが届いていた。
さっそく5個ほどダウンロードしてみる。
そして解凍…。

僕が過去に配信したタイトルとその配信データ

僕の約4年と半年が戻ってきた。

この時は本当にうれしかった。このスクショを見てもらえるとわかるが、消えてショックだった「いつめん鯖」(僕主導となって行っていたマイクラマルチ鯖配信)がある。戻ってきたのである。

この喜びようである。

ただし2GBを選んだからか、分割されてされてされた結果、247というデータを全部ダウンロードする必要が出てきた。えぐい。

ともあれこのこともあり、再審査が通らなかったにもかかわらずかなり精神的なダメージが軽減された。
冒頭にも書いたが、チャンネルをBANされたときの一番のダメージは「ライブ配信のデータがすべて消え去った」ことだった。
しかしこうして戻ってきた。これはかなり、というか死ぬほどうれしかった。

5.思ったこと、考察

再審査請求が行えるのは、再審査請求を行える状態になってから30日間という規約がある。つまり、それまでは「チャンネル自体のデータは残っている」のである。
逆を言えば、それ以上を過ぎれば再審査請求が行えなくなりチャンネル自体も戻ってこなくなる。

と、話したのだが、30日間を超えるとエクスポートの依頼はできなくなるのだろうか?

動画データはBANされたYouTubeチャンネルと紐づけされているだろう。とはすぐに考え付く。ならば、再審査が行える30日間のみダウンロードできるのであって、それ以上を過ぎればできないのではないのだろうか?

また、ブランドチャンネルとしてGoogleアカウントと別途に選べる状態にある現状、一体いつまでもつのだろうか?
30日間を過ぎればおそらく消えるのではないのか。そしたらGoogleデータエクスポートもできなくなる。

これは検証の余地がある。


なので僕の消えてしまうであろうチャンネルで検証を行っていこうと思う。
これに関しては別の記事にまとめようと思うのでそちらを見てほしい。

6.まとめ

YouTubeのチャンネルがBANされたら、再審査と同時に「Googleデータエクスポート」を申請しておくことをお勧めする。
チャンネルが戻ってこなくても、ライブ配信の動画が戻ってくることを覚えておいてもらいたい。

チャンネルBANはかなりのダメージを負うが、あきらめない気持ちも必要。

かなりしんどい状況であったが多くの人に支えらえて、次の日には何とか立ち直れた。なんとか。
ただこれには「データが戻ってきた」ということがかなり響いていたと思う。

この記事がYouTubeのチャンネルをBANされて気が気でない人に届きますように。
願わくば、僕みたいにチャンネルが戻ってこないなんてことがありませんように。


あと配信のデータはちゃんとダウンロードしておこう。
これが一番大事だと僕は今回思いました。

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