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劇場版TOKYOMERがあまりにもよかったから存分に語らせてほしい。※ネタバレ注意※

この記事は劇場版TOKYO MERの内容について遠慮なくネタバレしています。未鑑賞の方は閲覧しないでください。見ちゃってからの苦情は受け付けません。

入場。いろんな人がおる。

ドラマ放送時からずっとリアタイで追いかけていて、楽しみにしていた映画でした。4/28の公開日初日に見てきました。絶対に号泣するとわかっていたので、マスクは予備を持っていきました。その判断は正しかった。

劇場内に入って驚いたのは、その客層です。GW前とはいえ平日のお昼時なのに、白髪混じりのご年配の方、子連れの家族、学生さん、スーツを着たサラリーマン、若いカップル、そして、私と同じくヘルプマークをつけた人。MERがいかに幅広い年代から愛されているかを知って、もうこの時点で胸が熱くなっていました。ポップコーン食べたかったけど絶対泣くのわかってるし、集中して見たかったから飲み物だけにしておきました。

※ここから先は映画内で起きた事を順不同で、魂のままに書き殴っています。

上映開始後、即クライマックス。

早速、MERチームは飛行機事故の現場で活躍してしました。開幕からフルスロットルです。
予告編で舞台は横浜のランドマークタワーだと知っていたので、燃え盛る飛行機、喜多見チーフが千住隊長率いるレスキュー隊の助けを借りて炎の中から患者さんを搬送、飛び散る破片の上をゆっくり走るMERカーの中で行われる一分一秒を争う手術。飛び交う専門用語。燃料に引火しついに爆発する飛行機。
そして手術が無事終了してオープニング。
喉カラカラなのにストローを咥える余裕すらありません。とんでもねえ映画だと、確信しました。

厚労省のトップ、大丈夫かよ。

新キャラクター厚生労働大臣の両国が登場しました。うん、徳重さん、胡散臭い政治家よく似合う。私にとっては龍が如くというゲームでお馴染みの役者さんなので、このキャスティングは嬉しかった。
…………ていうか白金眞理子どこいったん!?
私めちゃくちゃ好きだったんですよ、赤塚さんとの関係性とか、実は医系技官だったところとか。だからSPドラマでいきなり居なくなってて、それについて映画でも触れられないままなのか……って、両国大臣がスッと登場したことでスン……てなってました。白金さんの身の振り方どこかで触れられていましたっけ??あれ????
でもこの白金さんが終盤で最高にカッコいい再登場をしてくれるんですよ!!!!アガらないわけにいかねえ!!!!
それにしても蒲田といい両国といい、厚労省の人選どうなってんだよ

音羽尚という男。

公開前に放映されたSPドラマでも触れられていた、音羽先生の元カノことYOKOHAMA MERのチーフ、鴨居ドクターが登場します。杏さんめちゃくちゃカッコいい。世界遺産。
実は私「音羽先生って若い頃結構ヤンチャしてた時期あったんじゃね?」説を推しています。
というのも、激昂した時にちょいちょい口が悪いんですよね。比奈先生を叱る時とか。確信したのがドラマシリーズ第8話で、喜多見チーフの心マしてた時です。「ふざけんなよ!」とか言うんです。なのに官僚の道を選んだあたりに一皮剥けた感を勝手に覚えてギュンギュン心臓鷲掴みされていたわけですが、元カノとの別れの時も、結構ラフな格好でした。貧乏医学生っぽくて、その辺りも私の説を後押ししてくれててニヤニヤしていました。
予告編を見る限り「今回は音羽先生、医者としては出てこないのかな」と思っていたのです。でも喜多見チーフのピンチが来たら、助けに来るのは音羽先生であってほしい。だってその方がエモいから。
……という邪な思惑もなきにしもあらずだったのですが。真面目な見解を述べると、ドラマシリーズ第5話で、涼香ちゃんと一緒に赤ちゃんを取り上げた過去があり、ここでもう一度赤ちゃんを救う事で、第5話とのつながりも強くなるわけで。
でもやっぱりただただエモいから来てくれという思いも強かった。だったらいいなーくらいの気持ちでいました。

いやでもな。【待っていなきゃ救えるものも救えないスタイルのスーパードクター鴨居チーフ】をわざわざ据えたということは、鴨居チーフが心を動かされて現場に来るんだろうな。高輪先生も喜多見チーフも、心を動かされたYOKOHAMA MERのチームが助けるんだよ。完璧じゃん。
上映前、そんな筋書きしか思い浮かばなかった自分が恥ずかしい。喜多見チーフが音羽先生にMERジャンパーを渡そうとしたあの時、フラグが立ちました。

音羽先生、喜多見夫妻助けにきたわ。しかも1人で。

この瞬間、涙というより腹の奥底からグァーッ!て、グァーッ!て、熱くなりました。
鬼滅の刃で蜜璃ちゃんがお館様にアザが浮き出た時の状況を説明してほしいって言われてたけど、言葉にできない、あんな感じ。
いやもうたまらんよ。たまらねえよ。黒岩勉氏、期待を裏切らなかった。最高です。感謝します。

私の涙腺ですが、修学旅行中らしき学生さんたちが協力を申し出て、それを見た大人たちも次々に協力を申し出て、冬木先生が担架を作りながら要救助者たちに語りかけるシーンですでに決壊していました。
しかしこの音羽先生参上シーンで、鼻水と涙でぐちゃぐちゃなマスクを押さえ、ニヤニヤを堪えるのに必死でしたわ。誰も見てねえのに。
だから参上シーンの前後の記憶がだいぶおぼろげ。ホントごめんなさい。
でも音羽先生が現場へ向かうためのお膳立てを、両国大臣を見限った久我山と、前述した白金眞理子官房長官がしてくれるわけです。
エモいで溢れている。

ひとりで頑張ってきた喜多見チーフ。

喜多見チーフは、ドラマシリーズにおいて、あまり助けを求めた事がありませんでした。医療行為において、ひとりでなんでもこなせてしまうからです。
いつも「俺が行きます」なんです。「一緒にきてくれますか」とは言わない。
喜多見チーフのピンチにMERメンバーやレスキュー隊が駆けつけることはあっても、それは喜多見チーフの行動に感化された結果であって、自ら助けを求めた結果ではありませんでした。
喜多見チーフのやり方が、涼香ちゃんの命を失うことに繋がったとは思っていません。でも今回、涼香ちゃんの声で、初めてチームのみんなを頼ろうとしました。瓦礫の棒をロッカーに叩きつけて、必死で助けを乞いました。
自分の命だけではなく、家族の命がかかっていたからだと思います。あの状況、高輪先生がいなかったら、喜多見チーフはやっぱり1人でなんとかしようと奮闘していたかもしれません。涼香ちゃんが、周りを頼ろうよと、声をかけてくれた。
その結果が、涼香ちゃんと心を通わせつつあった音羽先生の参上。
泣かないの無理でしょ。

今回は救えた命。

赤ちゃんは仮死状態から息を吹き返しましたが、高輪先生の心拍が止まってしまいました。
ドラマシリーズで唯一救えなかった、涼香ちゃんのあのシーンがデジャブします。
しかも、ドラマで心マを続ける喜多見チーフの手を止めたのは、音羽先生でした。音羽先生自身も、またあの悪夢が蘇る。正常な判断ができなくなっているであろう喜多見チーフにかわって、医師として、止め時を判断しなくてはならない。本当に、見ていて辛いシーンでした。
でも今回、喜多見チーフはチームのみんながいて、新たに加わったYOKOHAMA MERの助け、そして最新機器が揃った車。みんなの助けがあるからこそ、まだ救える余地があると確信していました。
こうして、喜多見チーフも高輪先生も赤ちゃんも、みんな救われました。

カロリー消費が高すぎる。

音羽先生の元カノこと、鴨居チーフにあまりふれられていませんでした。音羽先生があまりにも喜多見チーフ推し過ぎて……でもYOKOHAMA MERのチームも、終盤ではやはり現場に向かってくれるのです。それがまさか喜多見チーフではなくTOKYO MERチームの方だったとは予想できませんでしたが。
でもTOKYO MERチームが搬送していた患者さんは、鴨居チーフが手術してくれたら確実に助かると、音羽先生が信頼していたからこそ、音羽先生自身は喜多見チーフの元へ向かったのかもしれないですね。

はあ。もう一回見たい…………と言いたいところなんですが、この映画、冒頭にも書いた通りオープニングからずっとクライマックスなんです。だからものすごいカロリーを消費します。1日に2回とか、今の私の体力では絶対見れない。
あとこれは私が見に行った映画館の問題なのですが、音響が最悪でした。音が大きすぎて、BGMが音割れしていたのです。
あの大音量で2時間見るのは本当にキツかったので、今度はもう一つのスクリーンで見るか、もしくは音響が直っていることを祈るしかありません。鼓膜破れるかと思った。これでも一応身体障害者なので、基本的に体力がありません。近場で見れるなら近場の映画館に行きたいのです。

総括:ドラマシリーズ見てた人にとって最高の映画。

めちゃくちゃ感動の映画だったのですが、一点だけ、本当に一点だけ気になったのは、潮見先生の立ち位置です。
ドラマシリーズの比奈先生のポジションを、今回は潮見先生が担ったわけですが、そうなった経緯がちょっと薄かったかなーって。
喜多見チーフに憧れているなら何故、どの場面を見て憧れたのかとかをもう少し掘り下げてあげて欲しかったです。ドラマシリーズで見てきた、比奈先生が成長する過程を2時間の映画内に収めるのは難しいだろうから、せめてSPドラマで描いてあげてほしかったなーって。思いました。でも弱気なジェシー君は貴重ですよね。アニメでも弱気なアルマジロだったのが可愛い。

ドラマシリーズが放映されていたとき、私の病気の症状は最低最悪で、まともな食事が出来ない、なのにすぐ腹が痛くなり便意だけがくる、故に友人知人と疎遠になるという、わりと絶望的な時期でした。
ドラマを楽しく見る一方で「なぜ私は救われないのか」と、陰鬱とした気持ちにもなりました。
でも患者さんを次々に救っていくスーパーヒーロー戦隊みたいなTOKYO MERというドラマは「いつか楽になれるかもしれない」という希望でもありました。
その完成形である劇場版を、劇場で見れたこと、とても感慨深かったです。最高の映画でした。

あと何回かは見に行きたいし、行くつもりです。カロリー蓄えて。
ドラマシリーズを見ていた人は絶対に見た方がいい。色々救われます。
見ていなかった人にも要所要所のエモさが伝わるように、ドラマシリーズのシーンカットを折り交えてくれていますし。

喜多見チーフと音羽先生のエモさを劇場の大スクリーンで体感してくれ。頼む。

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