ChatGPT: ケインズ経済学を語らせる_2305
overview
以下の記事で、ChatGPTに科学を語ってもらった。今度は、ChatGPTに、経済を語ってもらう。
この「ChatGPT:科学を語らせる①」のPracticeで分かったことは、教科書にのっているような情報(ここでは、「百科事典的な知」と呼ぶ)は、ChatGPTは強いということ。つまり、「百科事典」に既に定説があり、反論となる説が無い場合、Internetの「百科事典的な知」の情報を、正しくまとめて、提供してくれるという感じ。
Internetの情報は、1995年以降、莫大に増加している。1995年以前の定説あれば、充分に正しい知 として、「百科事典的な知」を引き出せる。
Internetの情報で、対象の事実や理論に対する解釈が、複数ある場合は、その回答が、正しいか否かは自分で検証することになると判断する。
「百科事典的な知」の定説を引き出すために、正しいPropmt (Query) が必要となる。
本投稿では、ChatGPTから、「百科事典的な知」を引き出すためのQuery を考える。
本投稿では、ChatGPTにケインズ経済学の概要を語らせてみるpracticeをする。
このQueryでは、Wikipediaの目次をもとに、ケインズ理論の内容を確認するための質問を作成した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ケインズ経済学
ケインズ経済学については、Wikipediaに記述されている内容は、把握している。
なお、投稿者は、経済学については、50%くらいの理解。ただ、ケインズ政策については、肯定的であり、マネタリズムには否定的な立場で、新聞に書いてある程度のことは、把握している。
Wikipediaの目次
Question:ケインズ経済学について、説明してください。
ChatGPT Answer
ケインズ経済学は、20世紀の経済学者ジョン・メイナード・ケインズによって提唱された経済学の学派です。以下に、ケインズ経済学の主要な内容を項目ごとに簡単に説明します。
賃金と消費支出の関係:
ケインズ経済学では、賃金と消費支出の関係が重要視されます。ケインズは、労働者の賃金が上昇すると、労働者の所得が増え、それに応じて彼らの消費支出も増加すると主張しました。消費支出の増加は、需要の拡大をもたらし、経済全体の活動水準を押し上げると考えられました。過剰貯蓄:
ケインズは、経済が停滞したり不況に陥ったりする原因として、過剰貯蓄を指摘しました。過剰貯蓄とは、企業や個人が収入の一部を貯蓄として積み上げることであり、経済全体の需要が不足する状態を指します。ケインズは、過剰貯蓄が経済の停滞を引き起こす原因であるとし、積極的な政策介入が必要であると主張しました。積極的財政政策と有効需要の原理:
ケインズ経済学では、積極的な財政政策の重要性が強調されます。ケインズは、景気低迷時には政府が支出を増やし、税金を減らすことによって、経済全体の有効需要を刺激する必要があると主張しました。彼は、「有効需要の原理」を提唱し、経済の成長や雇用の向上には、需要の喚起が必要であると考えました。IS-LMモデル:
IS-LMモデルは、ケインズ経済学の重要な分析ツールの一つです。IS-LMモデルは、財市場と金融市場の均衡を分析し、経済の総需要と利子率の相互作用を明らかにします。IS曲線は財市場の均衡を表し、LM曲線は金融市場の均衡を表します。このモデルは、財政政策と金融政策の効果を評価し、経済の安定化政策の指針となるツールとして広く使われています。
以上が、ケインズ経済学の主要な内容についての簡単な説明です。ケインズ経済学は、市場経済における不況や停滞に対する政府の積極的な役割を強調し、経済の安定化や成長に向けた政策の提案を行いました。
Question: ケインズ経済学とマネタリズムの政策の違いは何か?
ケインズ経済学とマネタリズムは、経済政策の観点から異なるアプローチを取る経済学の学派です。以下に、両者の経済政策の違いを比較して説明します。
影響要因の重視:
ケインズ経済学は、需要の拡大や支出の増加が経済の成長と雇用の向上に重要な要素であると強調します。ケインズは、積極的な財政政策や需要喚起策を通じて経済を est救う必要があると主張しました。一方、マネタリズムは、貨幣供給量や金融政策が経済の安定に最も重要な影響を与えると考えます。政府の役割:
ケインズ経済学では、政府の積極的な役割が経済の安定化に不可欠であると主張されます。景気低迷時には、政府が公共支出を増やしたり税金を減らすなどの財政政策を実施することが重要とされます。一方、マネタリズムでは、市場メカニズムによる自然な経済調整を重視し、政府の介入を最小限に抑えるべきだと考えられます。インフレーションへのアプローチ:
ケインズ経済学では、デフレーションや景気停滞を解消するためには、需要を刺激し物価上昇を促すことが必要とされます。インフレーションが起きた場合にも、ケインズ経済学ではそれを一時的な現象とみなし、景気刺激策を維持することが重要とされます。一方、マネタリズムでは、インフレーションを抑制するために金融政策や貨幣供給量の管理が重要視されます。経済成長と雇用へのアプローチ:
ケインズ経済学では、経済成長や雇用の拡大を重視し、需要の喚起や積極的な財政政策を通じてこれらの目標を達成しようとします。一方、マネタリズムでは、インフレーションを抑制することが中心となり、経済成長や雇用に関しては市場メカニズムの働きに任せるべきだと考えられます。
以上が、ケインズ経済学とマネタリズムの経済政策の違いの概要です。ケインズ経済学は需要喚起や積極的な財政政策に重点を置き、マネタリズムは金融政策や市場メカニズムの効果を強調します。
Conclusion
以上の検証により、既に、定説が決定している学問分野について、その学問分野の目次、基礎的な言葉を意識して、質問すれば、ChatGPTの大規模言語空間から、ある程度、思った通りの回答を作ることが可能と、考えられる。
また、質問において、言葉の対立構造を意識して、質問することで、回答が、対比により、理解しやすい回答になると思われる。
ただ、エッセイとして書く場合は、常識としてのケインズ経済学を踏まえて、「書く側の視点でのInsight」や「相手に伝えたいOpinion」を組み込んでいくことになる。
別途、ニューケイジアン、ポストケイジアンの財政政策・金融政策に話を展開するのに、ChatGPTがどう使えるかを検討してみる。
ChatGPTには、「議論」の良し悪しを決める機能はない。
ChatGPTは、Internetの言語空間から、統計的に重みづけした空間で、回答を作るもでしかない。統計量的に収束していないのであれば、提示される解が、最適解なのか、局所解なのかは、分からない。
上記を、考慮して、もう少し、ChatGPTで、経済を語らせてみることにする。
Discussion
対象の大規模言語モデルから、自分が質問しようとして、Domain空間を絞り込むための正しいQueryを以下、考える。
Situation / Environment
想定するActor、Stakeholoder
PEST, 3M, 3Cなどの想定環境
Scope
対象Domain (大規模言語モデルのサブ空間)を指定
対象DomainのKey Objectを指定
Viewpoint / Outcome
質問側の観点、知りたいこと
想定するOutcome(答えのレベル、形式)
ObjectsとBehaviors, Processes, Frames
自分が認知 cognition しているObjectsの階層構造 Layers、Whole-Parts構造、Structures, Enumeration。
自分が認知しているObjectsのAttributes、Indicators
自分が認知しているBehaviors, Processes, Frames
関数モデル
依存関係 dependencies
想定されるProcesses
場面 Scene と その認知Frames
以上
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