[DX] Digital Transformationを上流で設計するには

DXは、顧客価値の実現をGoalとして、Business Processを、Digital(Automation&Data Driven)で組みなおしたり、新たな顧客価値を創出するBPを生み出すことである。

従来の要求開発は、BPが既に存在している中で、そのプロセスを効率化、自動化する手段として、Digital技術(IT, System Engineering)が適用されてきた。

従来あるビジネス・プロセスは、汎用機が導入された頃、つまり40年前のビジネス・プロセスをいまだに、元にしている。その頃、紙(入力フォームや帳票)などで回していた業務の紙を、電子に置き換えた。その頃、情報処理システムは、EDP(Electronic Data Processing)とか言われた。

紙ベースの業務プロセスのInputとOutputが、電子に置き換わることで、大量のInput/Outputが生じる業務プロセスでは、おおきな効果があった。

その後、1995年以降に、PC端末が、事務処理者も含め、1人1台になるにつれて、大量のデータ処理を含まない業務にも、データ処理の迅速化などを目的に、IT化が進められた。が、実際、そのIT化は、既存業務の電子的な置き換えであり、新たな価値の創造という視点でのIT化はあまり推進されなかった。

が、2000年以降、インターネットが普及し、顧客にインターネットで直接つながることができるようになった。この頃、GoogleやAmazonが生まれた。日本でもドットコム・バブルが発生したが、実際は、BtoCの分野で、一部、普及した程度であった。BtoB分野では、EDI等の標準化は進んだ。が、IT化で大きくBusiness Processが変わったとは言えない。

基本的に、企業のIT化は、SoR(System Of Recording:記帳システム)、つまり、紙を電子に置き換えた仕組みの中で、IT化が進められた。

その仕組みは、企業としては、重要であるが、Back Office部分であることが多く、企業運営の安定化に寄与しても、顧客に新たな価値を提供するというものではない。

近年言われているDXは、SoRではなく、SoE(System Of Engagement:相互連携システム)やSoI(System Of Insight:予測・解析システム)による顧客価値の創出でのBusinessの変革である。

ITにより、新たな顧客価値(Value)を創出する仕組みとして、SoEやSoIを構築するというもの。

より、DXにおけるシステム化のプロセスでは、SoRで使われていた既存ビジネスプロセスと、ベストプラクティスとのFit&Gapによる課題抽出や、既存ビジネスプロセスに対するAs-IS&To-Beによる改善提案とは異なるシステム化プロセスが求められる。

DXにおけるシステム化では、以下の3点を考慮したプロセスが必要になる。

① Dataを活用する
過去のIT化では、InputとOutputをつなぐ仕組みとして、ITを設計してきた。が、DXでは、Inputとしてヒトを介さないSensorのデータや、データ流通を想定した様々なデータの利活用を、はじめから想定して、DX化システムを検討することになる。

② はじめからAutomationを意識する
過去のIT化では、既にあるビジネス組織をもとに、組織間でデータの加工や加工したデータでの意思決定をプロセスとして組み込んでいることがよくある。が、DX化では、組織を考慮せずに、RAWデータから、顧客価値を生み出す意思決定までを、全て自動で行うプロセスを検討するべきである。そのため、組織や組織の壁をなくす前提(つまりはゼロベース)での業務プロセスの再構築をするべき。

③プロセス改善と評価モニタリング
システム化をはじめからAgileに行い、システムがContinuousに変化可能なように、CI/DIを組込み、システム化の効果を評価・モニタリングできる仕組みを考慮する必要がある。

以上

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