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『シャレードマニアクス』の布教

好きな絵師様がイラストを担当されているゲームというところに興味を持ち、気軽な気持ちで始めたのですが、物語としての完成度の高さに感動して色んな人に勧めまくっている

『CharadeManiacs』(シャレードマニアクス)

を更なる布教のためにご紹介します。

ストーリーの概要

何者かに突然「異世界」に拉致されてしまった主人公と、同じように拉致されてきた9人のイケメンたち。
犯人から告げられた帰還するための条件は

用意された脚本と配役の通りにキャストとしてドラマを演じ、観客からの評価ポイントを一定数稼ぐこと

自分たちの身に起きている出来事が理解出来ず話し合いも混沌とする中、さらにこの10人の中に裏切り者(犯人)が紛れ込んでるという衝撃の事実が伝えらる。
誰を信用し、誰を疑えば良いのか?
全員が疑心暗鬼に陥った状態から物語がスタートするという、不穏たっぷりのミステリー風味の乙女ゲーム。


異世界という非日常的な謎空間で仲間と絆を深めつつも

「この人のこと本当に信じていいの?」

と戸惑い、駆け引きをしながら恋愛をしつつ人狼ゲームも楽しめる乙女ゲームか。

と油断していた時期もありました。

あれ、このゲーム、乙女だけで独占しているのはもったいないのでは…?

と思い始めたのは、キャラの顔と名前が完全に一致し、攻略人数が4人くらいになろうとしていた頃だったでしょうか。

このゲームのシナリオはそれぞれのキャラの個別ルートでストーリー全体の謎が少しずつ明らかになっていく構成なので
攻略人数を重ねるごとにストーリーや世界観の解像度がどんどん上がっていく仕掛けになっています。

最初は「その設定、微笑ましいね」とスルーしていたことでも
後になってもう一回読んだ時に「これこういう意味だったの…」と気付く瞬間が段々増えていくの。

全然微笑ましくなかったね。

連れてこられた『異世界』とはどこなのか?
ドラマを演じさせられる目的とは?
仲間たちは何を隠しているのか?

そこも回収されるの!?というところまで全部きっちり回収されるよ!

あとはストーリーのバランスがとても良い。
仲間内でギスギスもするけど、ほのぼのパートとかコメディパートもしっかりある。
勝てそうもない強敵!仲間の死!みたいな、気が重くなるようなわかりやすい絶望もない。
でも、こっちを取ればあっちが犠牲になるみたいな不穏がずーーっと続く。
絶望に満ちてるわけでもないけど、常にどこかに薄暗さがあって、でもシリアスに寄りすぎない、というようなめちゃくちゃバランス感覚に優れたストーリーでした。

キャラクターに関していうと、仲間たちは大なり小なりそれぞれ何かの秘密を抱えています。
これがミスリードを誘いまくる。

「この人はもしかしてこうなんじゃない?」

と予想しながら攻略するととても楽しめるし、大体予想を超えてくるから気持ちいい。
(それが秘密かーい!とツッコミを入れたのが1人だけいた)

私のおすすめは「この人は多分犯人じゃないだろう」という人から順番に攻略していくことです。
真相に遠いところの情報から小出しで溜まっていくので推理が楽しい。
逆転裁判でわざと違う選択肢を選んで御剣の反応を回収しがちな人も、多分感性が私と同じなので上記の順番でやると楽しめます!

最後に真相に関わる部分のネタバレを外したキャラの所感をつらつら書いたものを載せておきます。

ちなみに言い訳なんですが、私の乙女ゲーム歴は

遙かなる時空の中で3(弁慶推し)

ハートの国のアリス

という年齢がバレそうな感じのところで止まっており、乙女と名乗るにはあまりにも修行不足な未熟者のため、謎視点感想になってしまっている点はご了承ください。

賢い人は文章のニュアンスなどで何か勘付いてしまうところがあるかもしれないので、余計な情報をいれずにまっさらな状態で楽しみたい方はここでストップをおすすめします!

ぜひプレイしてほしいー!プレイ感想を読ませてー!
あと、シャレマニが好きならこれも楽しめると思うよ、というような良い作品をご存じの優しい方がいらっしゃったらぜひ教えてください!!



以下、攻略キャラの所感です。
順番は公式サイトのリスト順です。

1️⃣明瀬キョウヤ
天の青龍枠(唐突な遙時)
正義感が強くて裏表のない特撮系主人公。多分みんなの知らないところで変身してる。
隠し事が苦手で真っ直ぐすぎる光属性。
多分この人は裏切り者じゃないね?と油断して攻略を始めると予期せぬ方向から殴られるから気をつけて。

2️⃣萬城トモセ
「俺が本作のメイン攻略キャラですけど?」と言いたげな態度の彼氏面のおさなな。
ストーリーの流れから「とりあえず彼を最初に攻略しときなよ」とおすすめされているような気がするので、最初の攻略キャラとして選ぶ人が多そうなのに
蓋開けてみたらなかなかの濃い味付けになっててひっくり返る。

3️⃣茅ヶ裂マモル
キャラもシナリオも1番好きな推し。本当にシナリオが良い。
困り顔+おっとり敬語の男子大学生で、くまのぬいぐるみのcvも担当するあざとい枠。
喋り方も服装もプロフィールも何もかもふわふわ男子なのに、唐突に自己肯定感が底値の発言をするので、なんて?と聞き返すこと数回。
平和主義の天秤座なので、ギスギスした食卓で超少食なのにおかわりを申し出るような善人。

4️⃣陀宰メイ
特徴がないことが特徴の人。
数少ないツッコミで、大人組の悪ノリも、トモセくんや凝部くんのウザ絡みも全部まとめて対応してくれるありがたい人だけど処理能力はそこまで高くないので自分を犠牲にして頑張ってくれるタイプ。
女性の「ちゃんとリードしてくれて、男友達はいるけど浮気は絶対にしなくて私だけを見てくれる優しい人がいい」みたいな全部乗せ要望を叶えてくれるようなキャラだな!と思いながらプレイしてた。
ただ、ある程度ゲームを進めるともれなく全員「メイちゃん」と呼んでしまう呪いにかかる。

5️⃣獲端ケイト
インテリメガネかと思ったら知性はそんなに感じられない上にすぐ手が出るタイプのメガネ。
みんな大好きな激しめのツンデレだよ。
序盤で主人公が全員分の料理を申し出て、女の子の手料理が食べられることになった男性陣のテンションが上がるという香ばしい流れになるんだけど、「半端なもん作るんじゃねえ」と自分が完璧な本格中華を作ることにより場を鎮めることのできる逆ハー展開クラッシャー。
攻略キャラにこんなに罵倒される乙女ゲームってあるんだなって思った。

6️⃣双巳リョウイチ
女子高生から見た理想の年上で、気の良いお兄さん枠。
「大人の恋愛を教えてやろうか?」の展開か「こんなに情けないところを見せてごめん、何もかも全部捨てて一緒に逃げよう」の展開、多分どちらかだろうなーと予想してたのに全然違った。(ごめん)
なんなら全キャラの中で1番予想から遠かったし、着地は?大丈夫?出来る?どこに?と最後まで読めなくて楽しかった。

7️⃣凝部ソウタ
自信過剰で頻繁にテヘペロの顔する人。
わざと疑われるようなことをしたり、空気読まずに正論パンチして核心ついちゃったり、匂わせをしたりして場を引っ掻き回すタイプで、色んな人から色んなバリエーションでしねって言われてる。
怪しすぎるから逆に犯人じゃないパターンだよね、と進めるとこのルートもまた思わぬ方向から殴られる。
あと、このタイプのキャラは女の子にだけ異様に甘かったりするけどしっかり男女平等だよ。令和だね。

8️⃣廃寺タクミ
庇護の対象。身体は大人なのに精神年齢が低め。
こちらのことを「おねえちゃん」と呼んできます。
ぜひ公式サイトでキャラデザとcvを見て「???」となり、どんな感じかを想像してからプレイして答え合わせしてみてほしい。
そういった趣味のない人にとって最初は「勘弁してください」って気持ちになるかもしれないけどそのうち慣れてくるし何なら段々クセになる。

9️⃣射落ミズキ
中性的な振る舞いをする社会人。えっどっちなの?
頭の回転が早く最年長者なので議論の進行、まとめ役を担当するが、通常時は大体いつもふざけた態度をしてて積極的にボケて周りをいじり倒す。こういうタイプの上司いる。
なんだかんだ1番イケメンらしいイケメンなので、全キャラの中で1番恋愛シーンのセリフが恥ずかしくて照れちゃう。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

※ヘッダ画像はiPhoneの写真フォルダにあった中で1番シャレマニの雰囲気に近い近未来的だった、ところざわサクラタウンの図書館だよ。

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