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あたりまえ×キャプテン

6時00分 朝練の為体育館に向かう
既にバッシュの音が聞こえる…

僕は高2のバスケ部員で…といっても補欠。
背が高いわけでもないし、
かといってジャンプ力もない
身体的能力は全くと言っていいほどバスケには向いていない。
技術もあるわけじゃないから
愚直に練習を重ねている、ただバスケが好きな部員。

僕の通う高校は、実は結構バスケが強い
なのでバスケが上手い生徒が目指す学校でもある
同級生もだし、後輩にもうまい子は結構多い
でもバスケは5人しか出られないし、ベンチも10人まで。
到底僕はベンチは無理な世界で
いつも観客席からの応援だ。
でも僕はコート全体が見渡せるそこが結構好きだった


朝練は7時から。
僕は補欠なのでみんなが来る前に練習をする
ほら、場所を取ってしまうじゃない?
気を使っているんじゃなくて、
気兼ねなくコートを使いたいから早くきている。
しかし、毎日僕より早い人がいる。

キャプテン。

今日もキャプテンは早くから練習を始めていた。
いつも何時から練習しているんだろう…?

そんなことは聞けず、練習着に着替えストレッチをする

「おはよう」

「おはようございます!」

「朝飯は?」

「今日は昨日買ったジャムパンとヨーグルトです」」

毎日なぜか朝飯が何かを聞かれるが
キャプテンの気遣いなんだろう…初対面の人に天気の話をする感覚と
同じなんだと思う
会話はこれだけ、各々練習をする


6時45分 部員が続々と集まる。

7時00分 「集合だ」
キャプテンの一声で皆が集まる。



・・・



朝7時 「集合だ」
その声は監督だった。

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