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「コミュニティって、めんどくさい?」に誠実に答えてみた。

こんにちは、「多様な価値観のミックス」を大切にしている、なつみっくすです。

今日は、これまで言葉にしてなかったのを、あえて書いていきます。

コミュニティって、めんどくさい?

という問いについて。

「なんで、そんなめんどくさいことやってるんですか?」と結構言われます。

私は、コミュニティを2つ運営していて、「つながり」の大切さをめちゃくちゃ実感しているし、好きだし、楽しいからやっています。

じゃなきゃ、できないです。

なので、基本的にはコミュニティについて、ポジティブなことをずっと発信してきました。

でも、はっきり言うと、、めんどくさいです。

「コミュニティ(つながり)を作りたい!」って言う人は多いのですが、めんどくさいので、それを分かったうえで「めんどくさいけど、ほんとにやりたいか?」を考えたほうがいいと思ったので、あえてこのnoteを書くことにしました。

ちなみにここで言う「コミュニティ」とは、ざっくりと「人と人とのつながり」ですが、メンバーがフラットな関係のなかで、自発的にコミュニケーションできる場であると定義させてください。

なにが、めんどくさいのか?

これは私の主観ですが、「コミュニティ」のめんどくささを考えるうえで、「多様性」と同じかな、と思います。

多様性=多様な価値観を持つ人 の集まりは、同質性の集まりと比べて、違う意見がでるので、話し合いに時間がかかります。

「多数決で決めようー」と多数決とっちゃえば一瞬で終わるし、だれか偉い人の意見にみんなYESと答えれば、時間は掛からない。多様な意見を尊重すればするほど、何時間も時間がかかる。

最近では、「対話」と言えば、良いものというイメージがありますが、「対話」は時間が掛かります。対話をするパワーも必要になります。

「多様性」を表す言葉として、「みんな違って、みんないい」という言葉がありますが、きれいに聞こえるけど、めんどくさいし、苦しい。

意見の対立も起きる。

私は、元麹町中学校の校長先生である工藤勇一先生を尊敬しているのですが、このようなことをおっしゃっていました。

「理念」の共有と「対話」が大切。
あらゆる方向で理念を共有する。ひとりひとりが価値観を腹落ちするために、考える時間が必要。環境を憂いない、全てを受け入れる。解決するのは自分じゃなく、みんな。
「みんな違って、みんないい」は苦しい、でもみんなで目指す。

私は「みんな違って、みんないい」をきれいな言葉として言い続けていた派なのですが、めっちゃ苦しいことだなと実感すると、「きれいごと言ってる」感がぶわーっと湧き上がってきました。

工藤先生にズバッと言っていただき、スッキリしました。

めんどくさいけど、「みんな違って、みんないい」を目指したい。

めんどくささのサジ加減

昨日開催されていた「幸せ」を考えるシンポジウムで、京都大学 こころの未来研究センターの内田由紀子さんが「コミュニティ」について、お話されていました。

内田さんがおっしゃっていたことは、

コミュニティには、めんどくささのサジ加減が大切。

人は1人では生きられないし、他者があってこそ自分がいる。

自分の気持ちや行動が、他者とつながっていて、それが社会をつくり、結局自分の行動が自分に返ってくる。

1人でできないことも、人とのつながりがあるからこそ、できることがある。シナジーが生まれる、他者との触発によって、新しい可能性が生まれる。

だからこそ、コミュニティが大切。

「でも、めんどくさい。」と内田さんもおっしゃっていました。

みんながちょっとずつ「めんどくさい」のがいい。
全員「めんどくさい」のであれば、やめたほうがいい。

日本とアメリカの違いについても、興味深いお話をされていました。

・日本のコミュニティの失敗例としては、役割分担して、義務感に縛られてしまう。「ウェット」な協力関係。

・アメリカは、ワイワイと楽しそうにやっている。義務感がない。できなかったとしても「謝らなくていい」から楽ちん。

日本のコミュニティでうまくいっているケースでは、めんどくささのサジ加減ができている。

義務感がなく、いい意味で「ウェット」感が薄い。

「独立性」と「協調性」のバランス

内田さんが「めんどくささのサジ加減」を考えるうえで、「独立性」と「協調性」のバランスが大切ともおっしゃっていました。

「独立性」とは、ひとりひとりが「個」として独立していること。

「自分は自分。他人は他人。」の切り分けができている状態と理解しました。

これに対して「協調性」とは、みんなで何かをやろうとすること。日本人が古くから重んじていることですね。

私が考える「善いコミュニティ」とは、ひとりひとりが「個」として独立しながら、お互いの違いを認めあい、シナジーを出せる。

一見、相反する考え方のように見えますし、場合によってはこの2つが反対を向いてしまうこともあります。

だからこそ、「独立性」と「協調性」のバランスは大切だと感じます。

ORではなく、ANDを意識していきたい。

いくつかこのイベントのなかで、「独立性」と「協調性」のバランスについて、ヒントがありました。

①メンバーが固定化しないこと。常連のメンバーが、新規のメンバーをうまく誘っていて、循環している。
②ルールをなるべく作らない。ルールがいっぱいあると、管理側はラクだけど、このバランスが失われる。
③やっぱり理念が大切。

ということで、コミュニティは「めんどくさい」ということを書いてきてしまったのですが、それも含めて、コミュニティの価値と可能性を感じています!

よろしければ、「スキ」をしていただけると、泣いて喜びます!


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