「経年美化」という考え方

こんばんは、ユコーンです。

「経年美化」とは
時が経ち、使い続けることで出てくる馴染み、風合い、味わい深さのこと。

この表現は無垢材や漆、絨毯などに対してよく使われるようです。
ジーンズや革製品もそれに当たるのかな、と思っています。


私は「世界はほしいモノにあふれてる」という番組で三浦春馬さんが使っていて初めて「経年美化」という言葉を知りました。

8月末の放送で三浦さんが2年ほど愛用している岩手で購入した漆器を番組内で紹介していて、「徐々に色落ちしているのが分かるのが”経年美化”で、それを楽しめるのが漆の良さ」ということを語っていらっしゃいました。

この言葉がとても素敵だと感じ、聞いた瞬間にストンと私の心の中に落ちてきました。

変化を劣化と捉えるか、美しさと捉えるか。


人にも当てはめられる表現だと思いました。

私は童顔で雰囲気も幼く、外見が年齢に追いついていません。

かといって若々しいわけでもないので、初対面の人に対して「疑うことなく年齢間違って認識されてるんだろうな。構わないけどなんか申し訳ないな…」と思う場面もしばしば。

それも自分の個性だと思って、良くも悪くもなんとも思っていないのですが、時々ふと「年齢って気にしなければいけないのかな?」と分からなくなることもあります。

「この歳なのに〇〇」とか、「いい歳して××」とか、よく分かりません。
その人らしければ年齢なんて関係ないと思っています。

「おじさん」「おばさん」と自らを表現したり、「もう歳だからね」ということを言い訳にしている人を見ると気になってしまいます。

そういう言葉を使う人を見ると「いちいち年のせいにするなぁぁぁ!!」「わざわざ自分を傷つける言葉使わないで…」と言いたくなる気持ちをぐっと飲み込んでいます(笑)。


それでも自分だって歳は重ねるし、歳を重ねることが怖くなったり、言い訳したくなるような変化を感じる時はくるはず。

その時はそれを楽しめる人でありたい。

若作りもせず、年に抗うこともなく。
でも気持ちは前向きで自分に正直に。

イメージでいうと石田ゆり子さんのような女性に憧れます。

言葉にするのは簡単。
その時になったらそんなに簡単に上手く対応できないかもしれません。

それでもいくつになっても(という表現も好きではないですが笑)、キラキラと輝いた女性を目指したいな、と改めて感じました。

物も自分自身も、愛着を持って日々丁寧に扱うことで”経年美化”と捉えることができるのかもしれないですね。


この言葉が使われたのは、三浦さん生前の最後の回でした。

とても複雑な気分で番組を見ることになってしまいましたが、素敵な言葉のプレゼントをもらえました。

今まで以上に自分に水を注いで愛情をかけてあげなきゃな、と襟を正されるような気持ちです。

大切に歳を重ねていきたいです。

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