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通信制高校を選ぶ生徒たち


通信制高校を選択する理由

通信制高校の生徒たちは自分のライフスタイルに合わせた学校生活を送っていますが、通信制高校を選択するに至った経緯は様々です。
例えば、以下のような理由が挙げられます。

「自由」な高校生活を送りたい

決まった時間に登下校するのではなく自分で学習スケジュール決めたい、学業とアルバイトを両立したい等の理由で通信制高校を選ぶ生徒も増えてきています。
通信制高校を卒業しても全日制高校を卒業しても学歴は同じ「高校卒業」になるので、特に通信生高校卒だからといって進路で不利になることはありません。

不登校だった


中学の途中から行けなくなってしまった、小学校から行けていないなど不登校と一言に言ってもその期間の幅は広いです。
学力に不安がある場合は事前に学校に相談しておくと良いでしょう。

通っていた全日制高校で留年してしまい、転校することになった


私が高校生だった頃は留年して同じ学年をもう一度やっている生徒が普通にいたものですが、今の高校は留年した生徒の面倒はみてくれないようです。
留年が確定した生徒には「進路変更(通信制高校への転校)」をすすめるケースが多いそうです。
修得済みの単位数にもよりますが、早めに転校すれば留年せずに同級生と同じタイミングで卒業できることもあります。どこの学校にも在籍していない空白期間はなるべく少ないほうがいいです。

持病がある


特別な配慮が必要であったり、毎日の通学が難しい、起立性調節障害等で朝早くからの登校が難しいなど。
特別な配慮が必要な場合、どこまで配慮してもらえるのか入学前に学校とよく相談しておくことをおすすめします。

その学校にしかないクラスやコースで学びたい

芸能活動をしている

強化選手、プロスポーツ選手である

※もちろん、これらだけではありません。

登校頻度や通い方はさまざま


登校頻度は選べる学校が多いと思います。
無理なく通えるクラスやコースを選ぶことをおすすめしますが、学校と相談して決めるのも良いでしょう。
毎日登校する生徒もいますし、登校を週2~3日に抑えてアルバイトをしている生徒も多いです。
進級や卒業に必要な単位をさっさと修得してあとは大学受験の予備校に専念する生徒もいます。

生徒の雰囲気と校則


学校なので多少は生徒間トラブルはありましたが、私が勤務していた学校では酷いいじめはありませんでした。
むしろ、色々なバックグラウンドがあって通信制高校に来ている生徒が少なくないので、他人に対して寛容で思いやりのある生徒が多かったように思います。

通信制高校ではある程度自己管理が必要になるので、自分で自分を律する習慣が身につきます。1年生のうちは大変でも、2年生3年生になるとだんだん自分でスケジュール管理ができるようになっていき、顔つきも逞しくなっていきます。

校則の厳しさは学校によりますが、厳しいところの方が少ないと思います。
自由な環境の中で高校生が自律するのは大変なことです。
当然ですが、通信制高校は自由だからといって、何をしても許されるというわけではありません。犯罪行為はもちろん、校内暴力やいじめ等には厳しい措置が取られます。

また、通信制高校も全日制高校と同じように担任の先生や担当の先生がつきます。
全日制高校と違って毎日学校に行かなくても叱られることはないので、行かないまま時間だけが過ぎていき、1単位も取れないまま1年が終わってしまった…という場合には先生と面談をすることになるでしょう。
学校に行けない理由について相談にのってくれたり、一緒に学習スケジュールをたてたりしてくれます。

高校は義務教育ではないので進級・卒業に関してはシビアです。小中学校は自動的に卒業できますが、高校は決められた基準を満たさなければ永遠に卒業できません。これは全日制であっても通信制であっても同じです。

高校の勉強は決して楽ではありません。
その点に関しては真面目さというか、継続する努力が必要になります。
担任の先生とよく相談して自分に合ったやり方をみつけることが大切です。


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