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闇落ち話(4)

タイトルに反して、最近ちょっとだけ嬉しいことがあった。

私は本業以外に副業で、社外コーチというのかカウンセラーというのか、要は社外の立ち位置で気軽に話せる人として、関わっている会社があったりする。
社内では言いにくいことを話せる場を社員に提供したいという会社に対して、福利厚生の一環みたいな感じで、毎月半日を2日間、会社の社員のために予約枠を設けている。

まったく予約がない日もあるが、話したくて仕方がなくてしばらく連続でくる人もいる。戦略的な話のブレスト相手に使ったり、上司に話す前に考えの整理整頓に使ったり、気が向いたら不定期にふらっと来る人もいれば、明確な課題をもって来る人もいる。

コロナ禍からのお付き合いなので、すべてオンラインでやっていた。
ところが今回、初めて会社を訪問させてもらって、ワークショップをすることになった。

画面の枠の中でしか見たことがない人たちにリアルで会う。
そして、社員は全員知っている。これはなかなか嬉しい機会だった。
せっかくなので対面セッション時間も若干設け、ワークショップも行うことにした。小さな会社ゆえ、社員は全員知っている(当然、私のことも)。
そっかー、みんなこういう雰囲気のところで働いていたのね、とリアルに分かったことも大きな収穫だった。

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その訪問時。対面セッションに真っ先に予約してくれた子がいた。
数年前、彼女がしんどそうな時に半年くらい一緒に会っていた子だった。
毎回泣いたし、深い話も沢山した。
その彼女がどうしているか、ずっとずっと気になっていたけれど、立場上、社外のカウンセラーゆえ、「どうしてますか?」と呼び出すこともできないことにジレンマを抱えながらいた。
本当に、ずっとずっと、気になっていた子だった。
その彼女が、スッキリとした表情で、わざわざ、「あの時みーにゃんさんがいてくれたから」とお礼を言いに来てくれた。
とても素敵なお菓子をもって。

話を聞けば聞くほど、彼女の視点が変わり、客観的に自分を見られるように成長していること、視野が広がっていることを感じた。
お互いに、対面だけあって、抱き合ってちょっと泣いた。

こういうところが、今の仕事の醍醐味なんだよな、と思う。

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自慢じゃないが(笑)、過去にも「カウンセラーの人に相談に行ったけれど、みーにゃんさんと話すのが良い」と言ってくれた方が何人かいた。

何もせず、聞いているだけだけれど、
それなりに人生経験をこなしているだけあって、どんな話も何でも来い、全く驚かずに受け止めて聞くだけのことは出来る。
それが私の強みだと思っている。

久々に、自分の存在価値を認識させてくれた出来事だった。
そして、自分の精神状態がどうであれ、人の話を聞けることってある意味プロだなぁと、自分を褒めてしまった(ま、そりゃ彼が亡くなる当日の午前中まで仕事してたくらいだからね)。

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かくいう私はどうなんだろう。
人に話す重要性を一番知っておきながら、自分のことは誰かに話すのはとても苦手。
だからこそ、話した人はとても貴重な人。

先日、夫の障害でお世話になり、看取りの時まで寄り添ってくれた高次脳機能障害の相談室の方にたまたま用事があり連絡をした。
そうしたら「最近よくみーにゃんさんのこと考えてたところでした。そろそろ命日だなぁと思ってました。」というメールの返信がありそれだけで号泣した。

さらに、夫の障害が確定する前にものすごい力を注いでくれた上司で、きっ彼女の精神さえボロボロにしてしまったのではないかと思う方にも偶然連絡を取った時(共通の知り合いを通してなぜか繋がりがある)、「みーにゃんさん、仕事も良いけど、自分の人生も楽しんでね」とメッセージを頂いた。
特に深い意味はなかったのだろうけれど、それにも号泣した。

カウンセラーさんにも4回目くらいにして、初めてお顔を拝見したくらい自分のことを話すのが苦手な私。

自分の人生を楽しむっていったいなんだろう。
何を楽しみたいのだろう。

そんなことをツラツラ(相変わらずお酒片手に)思いながら書いている今日この頃でした。




命日前後に息子帰ってくるってよ。
やっぱり気にしているのかね。
5-6月は、やっぱりいろんな破片が残っていて辛いよ。
1年目とは違った辛さが2年目にはあるものだね。
そんなことも(おかげさまで)学んでるよ。
それも、いつかきっと誰かのお役に立つのだろうと信じて、受け止めているよ。

そちらはどうですか?
明日は久々に当時の仲間とキャンプ行ってくるよ。


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