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しっかり者の私の闇落ち話

夫が亡くなってから、どこかに何かを書き残したくて、彼のことや関連して思ったこと等を毎月1回書き続けてそろそろ21か月。
日記をつけると確実に2日で終わる私が、やりゃあ出来るじゃんw と思ってみたり、そうか、もう21か月になるのか、と思ってみたり。

当たり前ですが、「ダンナが去年亡くなってね」が、「ダンナが一昨年亡くなってね」と表現が変わりました。それだけでなんだか聞いた人にはちょっと前の話になって聞こえるだろうなぁと思うと不思議な感じがします。

Google photoで自動的に出てくる「〇年前の思い出の写真」も何とも言えない思いで見ている感じです。

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さて、そんな私ですが。
このNOTEの存在を知っている知人もいるので書くのは躊躇ったのですが、書いちゃいます。
しばらく闇落ちしていました。もとい、まだ抜けていませんが。

若干パワハラ系上司だったり、仕事が大変(物理的というより悩ましい点が多すぎる)だったり、業務上分からないことだらけだったり、転職1年で未だに会社のビジネスモデルが理解できない不甲斐なさだったり、自分の仕事が遅いストレスだったり、誰の助けにもなれていないような無力感だったり。
何しろひとり人事ゆえ、会社全体がビジネス方向に目が向いているところを、全然違う視点で意見を言い続けることに疲れたり。
あげればキリがないのですが、自分を責め続ける、
そんな日々を過ごしておりました。

そして、しばらくは週末にセミナー参加して人と会ってみたり、
自宅から車を飛ばして海に逃避してみたり、
大浴場つきビジネスホテルに逃げてみたり、
近くの銭湯で気晴らししてみたり(お風呂の話ばかりw)、

まぁ、色々してみたのですが一瞬の気晴らしにしかならず。

そのうち、どうしようもなく涙が止まらなくなり、
電車とか、家とか、車とか、所かまわず涙が止まらず、
上司の前で手が震えて心臓がバクバクするようになり、
これはまずいと週末に予定を入れることを逆にやめてみたところ
朝からずーーーーーっとコタツで動かずにいる生活になってました。

もともと食事に興味がないので気が向いたら何かを口にする程度で
(それこそビールで終わりとか。でも痩せない不思議)
別に悲しいとか感情はないけれど、ひたすら涙が止まらず、
光があたるのも嫌で、コタツの中にもぐって泣いて1日終わる。
掃除も洗濯もせず、ゴミを出すこともしたくなく、ひどい部屋になり、
化粧を落とすどころか、週末は顔も洗わず歯磨きもせず。
ベッドに行く気力もなく、床で寝る日々(床暖房は人をダメにする)
何もしたくない。何も考えたくない。

みたいな日々を過ごしました。

でも仕事も溜まっていたし、
やらなきゃいけないこともあったし、仕事もこなし(仮面得意)。
時にはトイレで泣き。
そして家に帰り、また、コタツに包まって泣く。

もともと、そういう系の気質はあったのですが、
今回の闇落ち度合いは結構なレベルでした。

どのセルフメンタルチェックリスト系のものをやってみても、中等度から重度で、「すぐに医者に行くように」みたいな結果が出るのには笑ったけど。

きっと、
家に誰もいないこと
会社にも同じ方向を向いている相談相手がいないこと

つまり、ひとりぼっちであることを今更実感したことが原因かなと。

振り返れば、夫が病気だったり障害があったり、どれだけ家庭内がボロボロで辛くても、仕事の場があり、そこで仲間がいて、一緒に何かに向かって動き、達成し、評価を得られていた(とか、一緒に仕事してて楽しかったと言われたり)ことで自分の中でバランスを取っていたのですよね。自分の場があったというか。

それが、今はその大切な仕事が上手くいかなかったり、怒鳴られたり、本来正しくすべきことが出来ていなくて是正するのも難しかったり。
そして、それを一緒に乗り越える仲間がいないと感じたときに、

バランス全体が崩れたのだな。

そして、ひとりになった今、家に帰って気分転換の会話をする人もおらず。
食洗器にゴキブリがいらっしゃったことも、ひとりで退治せねばならず。
一人暮らしであれば当たり前ですが、夫も息子もいなくなりひとりになり、仕事と家族のためだけに過ごしてきた私にはやらなければならないこともなくなり(テレビも見ないし)。

どんどん、ドはまりしていった訳です。

若いことから過去に何度か似たような経験はあるのですが、
今回は結構数か月単位になってきて、さすがにマズいなと思ったことと、

彼が20年の闘病生活をかけて私に教えてくれたことは
「人に頼っても良いんだよ」ということだったと思っているので、

今回は、偶然知り合いから紹介してもらったカウンセラーさんにカウンセリングを受けに行きました。

誰かに自分の話をすることが滅法苦手なので、対面なのに顔を隠して話させてもらうというすごい状況でしたが(笑)、生い立ちから彼との闘病生活、障害との闘い、身近で見てきた近親者の死の瞬間、仕事の話、その他もろもろを話してきました。

そこで言われたこと。

「うーん、本当は入院してもらいたいレベルですね」
「今聞いた範囲だけでも、ここまでこうしていられていることが奇跡です。よく頑張ってこられましたね。」

だそうです。

結果、休職して休んで欲しいくらいですが、今、仕事取り上げるとそれも良くなさそうですしね(私も休職したくない)、ということで、カウンセリングを続けて、生活習慣を整えることから始めることになりました。

ちょうど、3.11の頃でもあり、世の中もっと辛い想いをしている人が沢山いるのに、私はなんでこんなに弱いんだろう。
気の持ちようで、悲劇のヒロイン風にしているだけなんじゃないか。
これくらいの感覚、誰にでもあるんじゃないか。

なんて思っていたところ「入院レベル」と言われて、あぁそうなんだ、と妙にストンと腹落ちしました。
(でも、やっぱりメンタル弱いなぁ・・・申し訳ない)

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その後もカウンセリングを受けてみましたが、そもそも科学的根拠(というの?診断名とかちゃんと医療も受けたい)が欲しい派でもあり、以前、夫が亡くなった時に「奥さんが心配です。本当にいつでも連絡ください」と言ってくれた知り合いの心療内科に行ってみました。
夫の闘病生活で一度も行かずに耐えられたところに、今になって行くという不思議もなんですが。

ということで、これまた勇気を出して(相変わらず顔も見ず)ボロボロ泣きながら話をしたところ、現時点で休職用に診断名をつけるなら「適応障害」と言われ、根本治療にはならないけれど、少し安定するように、と生まれて初めて抗不安薬を処方されました。

抗不安薬はそれなりに良い感じでうっすらと聞いているらしく、
泣く日々はひとまず止まり、
でも、薬勝手に増量してアルコールと一緒に飲みたくなる衝動を抑えてます(笑)

仕事上、グリーフケア的なものや、メンタルダウンしている人の話を聞く機会も多く、自分がこんな感じの状態で人の話を聞いても良いものだろうかと悩んだりもしました。でも、意外と仕事スイッチ入ると問題ないものなんだなぁと変なところで自分のプロ意識を感じてしまいました・・・

そんなこんなで、夫が亡くなって21か月も経過したのに、こんな有様のお話でした。

少しずつ、すこしずつ。

あ、これを読んでしまった私の知り合いの方、読まなかったことにしておいて、どうぞしばらく放置してください(^^;

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