あなたはgiver?taker?matcher?
あなたはギバー?テイカー?それともマッチャー?
私にはよく深イイ話題を交わす友人が2人います。
1人はアメリカに30年ほどすむY、もう1人は建築家のE。
Yは曖昧な関係のBF的な男がいるのですが、その言動が腑に落ちない場面が多々あり「それってこういうこと?なら私に〇〇して欲しいと思ってるよね」と先回りしてサービスしちゃうタイプ。つまりギバー。
一方Eは相手により推察をして先回りサービスをする場合としない場合が相手によりけりというスタンス。つまり中道。マッチャーと言いますね。
そして私は相手の言動を深読みして先回りサービスしちゃうYの思考がわからないし、人よりいっぱい欲しいと内心思ってるテイカー。こんなジャイアンキャラはトーゼン受け入れられないのでバレないように社会生活には気を使ってます笑。
さて、あなたは「giver(ギバー)」でしょうか?「taker(テイカー)」でしょうか?それとも中道バランスよく生きる「match(マッチャー)」でしょうか?
本ブログでは、ギバー、テイカー、マッチャーの定義、それぞれの特徴の具体例、幸せになるのはどれなのか、迷惑なギバーについて、もし自分がテイカーだった場合の対処法、身近にいる人々の特徴、関係性や相性について詳しく解説しています。どうぞ最後までご覧ください。
目次
ギバーとテイカー、マッチャーの定義
まず、「ギバー」、「テイカー」、「マッチャー」の定義について考えてみましょう。この概念はアダム・グラント教授によって提唱されました。
ギバー(Giver): ギバーは、他人に対して無償で助けを提供し、支援することを喜びとする人々です。彼らは自分の時間、エネルギー、リソースを惜しみなく提供し、他人の幸福や成功に貢献することに満足感を感じます。
テイカー(Taker): テイカーは、他人からの助けやリソースをできるだけ多く受け取ろうとする人々です。彼らは自分の利益や成功を最優先に考え、そのために他人を利用することも厭わないことがあります。
マッチャー(Matcher): マッチャーは、ギバーとテイカーの中間に位置する存在です。彼らは「ギブ・アンド・テイク」のバランスを大切にし、他人に与えることと受け取ることのバランスを取ろうとします。マッチャーは公平さを重視し、相互利益を求める傾向があります。
ギバー、テイカー、マッチャー、それぞれの特徴の具体例
ギバー、テイカー、マッチャーの特徴を具体例を交えて見てみましょう。
ギバーの具体例:
職場で同僚が困っているとき、進んで手助けをする。
友人が悩んでいるとき、時間をかけて話を聞き解決のために行動する。
ボランティア活動に積極的に参加し、社会貢献を大切にする。
テイカーの具体例:
職場で自分の成果を強調し、他人の貢献を軽視する。
友人からの助けを当然のように受け取り、感謝の意を示さない。
ボランティア活動に消極的で、自分の利益や時間を優先する。
マッチャーの具体例:
同僚が手伝ってくれた場合、次回その同僚を手伝う。
友人に貸したお金を返してもらった後、自分も同額を貸す。
ボランティア活動に参加するが、自分が何かを得る見返りがあるときだけ行う。
幸せになるのは?
ギバー、テイカー、マッチャー、どれが幸せになるのかという疑問に対して、アダム・グラント教授の研究によれば、長期的に見て最も成功し、幸福感を得やすいのは「マッチャー」であると言われています。
マッチャーは、ギバーのように他人に無償で与えるだけでなく、テイカーのように一方的に受け取るのでもなく、バランスを保つことで双方の利益を最大化することができます。このため、長期的には他人との信頼関係を築きやすく、精神的な満足感も得やすいのです。
次に人と人とつながりを重視し幸福感が得やすく、組織の中で良いパフォーマンスを発揮できるのは「ギバー」と言われていますが、時には「迷惑なギバー」も存在します。これは、本人は良かれと思ってやってしまうことで、相手が必要としていないものを一方的に提供し相手にとっては迷惑となるケースです。
さて利己的な「テイカー」には良いところはあるのでしょうか?
テイカーにもいくつかの利点があります。短期的には、テイカーの行動が成功や利益につながることがあります。ただし、これらの利点は持続的なものではないことが多く、長期的な関係性や幸福感に悪影響を及ぼすこともあります。
やはりテイカーはダメだということですよね。もしあなたが私と同様、自分をテイカーだと感じた場合、どうすればよいのでしょうか?
まず自覚することが大切です。自分がどのように人と関わっているのかを振り返り、奪うのではなく与える方へどう改善できるかを考えましょう。次に、小さなステップから行動してみることです。例えば、周囲の人に対して感謝の気持ちを表す、他人の成功を祝う、自分の時間やリソースを少しずつ分け与えるなど、少しずつギバー的な行動を増やしていくことが効果的です。
また、振り返ってみると例外は必ずあるはず。例えば私なら自分が主宰するアートを介した地域の居場所活動はボランティアでずっと続けています。それは生きずらさを抱える人が少しでも社会とつながれる場を作りたかったからです。
あなたの身近にいる人はどっち?
あなたの周りにいる人々は、ギバーでしょうか?それともテイカーでしょうか?あるいはマッチャーでしょうか?観察してみると、それぞれの特徴が見えてくるかもしれません。
例えば、職場でいつも手助けをしてくれる同僚や、友人関係であなたを支えてくれる人々は、ギバーの特徴を持っている可能性があります。一方で、常に自分の利益を優先し、他人からの助けを当然のように受け取る人々は、テイカーの傾向が強いかもしれません。そして、ギブ・アンド・テイクのバランスを取ろうとする人々は、マッチャーの特徴を持っているでしょう。
関係性や相性
ギバー、テイカー、マッチャーの関係性や相性についても考えてみましょう。ギバー同士の関係は、お互いに支え合い、助け合うことで深い信頼関係を築くことができます。しかし、ギバーとテイカーの関係は、一方的な支援と依存の関係になることが多く、長続きしないことがあります。
テイカー同士の関係は、互いに利益を求めるため、競争的な関係になることが多いです。このような関係は、信頼や協力が欠如しているため、短期的には成り立つかもしれませんが、長期的には難しいかもしれません。
一方、マッチャー同士の関係は、お互いに公平さを重視し、バランスの取れた関係を築くことができます。これにより、信頼と協力が生まれやすく、長期的に安定した関係が築かれることが多いです。
また、1人の人間の中にはギバーとテイカー、マッチャー、それぞれの要素があり、状況や相手によってどの特徴が強く出るかが変化します。強弱はあるけれど人格は固定的なわけではないので決めつけずいつも目の前の人物を見たいと私は思います。
まとめ
ギバー、テイカー、マッチャー、それぞれの特徴を理解し、自分自身や周囲の人々の行動を観察することは、関係性をより良くするための第一歩です。固定的なキャラクターにとらわれず、自分自身を俯瞰して見ることで、柔軟に対応し、幸せな人生を築いていくことができます。
特に、マッチャーとしてのバランスを意識することが、長期的な成功と幸福感を得るために有効であることが研究によって示されています。これからも、自分自身の行動を見直し、人との信頼関係を深められるよう心して進化していきたいものです。
東京日野市で、「誰でも」「無料で」「アートを介して」「自分らしく自由にいられる」月一回の居場所活動をしています。ご興味ある方はFacebook、keyluck_doまでメッセージを。良かったらサポート頂けると嬉しいです。