memento_vivere

生を想いましょう。

memento_vivere

生を想いましょう。

最近の記事

もう一人のおばちゃん

母には兄が一人、姉が二人いる。4月に兄(伯父)が突然亡くなったが、お盆直前に上の姉(伯母)も亡くなった。 夫に先立たれ一人暮らしをしていた伯母は、認知症が進んで自宅で暮らせなくなり、ここ2年ほど施設に入っていたが、コロナ禍の余波で対面が叶わないことを言い訳に、一度も見舞いに行っていなかった。 6月に施設から対面許可が降りたと聞き、これは最後になるかもしれないと、母・もう一人の伯母(下の姉)とともに施設を訪れた。 拘縮が進み、すっかり小さくなってはいたが、目はしっかり開いて

    • その後

      両胸全摘手術後一年半が経過して、母親は健康そのものに見える。 病識がないのは相変わらずで、健忘もなかなかのレベルだが、猫のように「今だけを生きている」のかもしれない。 一方義母は、義父の死後から体力の衰えが著しく、昨冬から入院。 年末には一時帰宅して元旦を一緒に祝えたが、もう一人暮らしは困難と判断し、近所のサ高住に入居してもらった。 義母と一緒に弱っていた飼い猫2匹も、街中の老猫ホームで預かってもらい、元気を回復。仲良く暮らしていたが、寿命には勝てず、4月には1匹が亡くなっ

      • お母さんの予後

        両胸全摘手術後、母は「念のため」と医師に説得されて不承不承、4月後半から広島サミットによる中断を挟みつつ、週5日・5週間の放射線治療を受けた。 6月中旬、治療効果を確認するための通院に立ち会う。繁華街にあるクリニック近くの喫茶店で、母と妹と待ち合わせ。母は相変わらず全く病識なし。なぜ診察を受けないといけないのかよく分かっていない模様。 全く話を聞いていなさそうな母の横で、温厚そうな年配の先生の説明を受けた結果、母は非常に幸運であったことがよく分かった。まず「粘液がん」とい

        • お母さんの手術

          昨日、母の手術だった。 先月中旬に十二指腸潰瘍の緊急入院が終わり、年明けの再検査も問題なし。ようやく乳がんの治療に取り掛かれることになった。 母は自分の病気を深刻に捉えていないようで、「痛うないし、無理に手術せんでもええんじょないん?」「手術するのは左だけじゃろ?」と気楽なもの。周りが心配になる。 手術前日の朝、病院に入院。お医者さんから詳しい手術の説明を受けるが、母はまだ他人事。知りたくないのか、覚えてないのか。 病室への付き添いが1人しかできないのことで、自分がつ

        もう一人のおばちゃん

          お母さんが退院した

           月曜日に病院から電話。「そろそろ退院できそうです」。先週から二日ずつ流動食→二分粥→三分粥→五分粥と進み、この日普通のお粥が食べられたらしい。  「水曜の朝でいいですか」と聞かれ、慌てて会社の予定を調整する。妹も立ち会えると言っていたが、ここは会っとかないと。  水曜日、朝早く家を出て9時半に病院到着。すでに母は退院していた。顔が白いが、さほどやつれたようでもなく、まずは一安心。流れで乳腺外科の診察に立ち会う。  優しそうな女性の先生の話によると、 ・右胸は7センチ弱

          お母さんが退院した

          お母さんと電話

          お母さんは結局緊急手術を逃れた。救急病棟のため面会もできないとのことで、翌日の帰省は一旦見送り。なんとなくソワソワしながら過ごす。 妹から面会はできないが電話はできるらしいと聞き、次の日のお昼過ぎ、携帯に電話してみる。声は少し弱々しいが、しんどくはなさそうな様子。しきりに申し訳ながる。そんなふうに思わなくていいんだよと思うが、そう思ってしまうのが母で、だからこそ十二指腸に穴が開いたんだろう。 今日の午後、妹から電話。「病院から電話があったんじゃけど仕事中で取れんかったんよ

          お母さんと電話

          お母さんが倒れた

          ここ数日、母は食欲がなかったらしい。胃痛を訴える。バイト先でもらう端から食べるお菓子も、最近は貯まり気味だとか。母のそんなセリフ、いままで聞いたことがない。本人も同じことを言っている。 妹が心配して「毎日電話して生存確認しろ」と言ってくるので、普段よりまめに連絡を取るが、さすがに少し声に力がない。「まぁ、なるようにしかならんよね!」という母の決め台詞も、心なしか切れが悪い。 今朝、妹と伯母が付き添い、母はPETCTとMRI検査の結果を聞きに行った。乳癌は大きいが転移はなく、

          お母さんが倒れた

          お母さんも癌になった

          夕方、妹からLINE。母の診察結果が分かったらしい。すかさず電話。 乳腺症ではなく、やはり乳癌だったと。ただ悪性は悪性でも、悪い悪性ではない(取れば治る)、というようなことを言われたらしい。一方で、反対の胸に転移しているかもしれないので、再来週にPET検査の受診をを指示されたらしい。 母も胸のしこりには去年から気付いていたらしく、それを聞いた妹はしきりに病院を受診するよう勧めたが、母はどうしても行きたがらず、それを自分も受け入れてしまっていた。この間会った時には、しこりがかな

          お母さんも癌になった

          おじちゃん、さようなら。

          昨日の朝、おじちゃんが天に召された。86歳だった。 おじちゃんの肺に癌が見つかったのは2年前。高齢のため切除は断念するも、放射線治療が奏功。一時は寛解したかと期待したが、1年後に副腎とリンパ節への転移が見つかり、一気にステージIVへ。主治医から「あと1年は難しい」と告げられた。それでも何かできないかと、提案された新しい分子標的薬を試してみたが、副作用が強く出て投薬中止。治療の手がなくなり、緩和ケア病棟を持つ病院を紹介されたのが3ヶ月前。それでも自宅での生活は引き続きできてい

          おじちゃん、さようなら。

          20211231

          晴れのち曇り、時々雪。風が冷たい。 一日中やたらと眠く、お昼と買い物で外に出た以外は、ほぼ何もせずに家で過ごす。早めに年越しそばをいただいて、あとは年越しを待つばかり。 元日から毎日日乗を書き続けて、ついに一年完走。長かったが、面白くもあった。 今年は、ボランティアを始めた。コーヒー焙煎を本気でやることにし、店まで借りた。新しい部が立ち上がった。カウンセリングを受け始めた。そして、おじちゃんのがんが再発した。特に秋からは怒涛の勢いだった。どれも来年に続く話。どれも大切に

          20211230

          晴れ。風が冷たい。 冬休み初日。年賀状を作り始める。とりあえず裏面は印刷完了。 去年の春から京都に出てきている奥さんの甥っ子と、晩ごはんを食べる約束をしていたので、その前に店へ寄ってみることに。追加の採寸をして、昨日作った2階の平面図が、ほぼ合っていたことを確認。ちょっと嬉しい。 店から東へ東へと歩き、白川通にほど近いお店へ到着。甥っ子とはほとんど2年ぶりの再会。奥さんの紹介のお店、雰囲気も素晴らしいし、どの料理も本当に美味しいし、大満足。ジャンルは違うが、共通の趣味で

          20211229

          晴れのち曇り。だいぶ冷えてる。 年内最終営業日。何かあったらと思い、朝から自宅でスタンバイしていたが、幸いトラブルは起きず、予定通りお昼で仕事納め。秋から部に合流してくれたメンバーが、来年に向けて前向きなコメントをくださって、とても心強かった。 午後、奥さんは音楽仲間と吹き納めに行ったので、一人で部屋を小掃除。やり始めるときりがない。その合間に、大家さんにお電話する。出られたのは品の良さそうな女性で、緊張しながらも、なんとかご挨拶を済ませる。これからよろしくお願いします。

          20211228

          晴れ。寒いが昨日よりはまし。 年内最終出勤日。公園は人もまばら。絶対ユリカモメと遊べると思ったが、残念ながら会えず。年明けにまた。 打ち合わせがないので、自席の片付けを始めつつ、快調に年明けの打ち合わせ資料を作り、関係者に投げる。明日半日働いたら、仕事納め。あと何をやらないといけなかったっけ。 夕方、少し早めに職場を出て、馴染みのコーヒースタンドに立ち寄り。ホンジュラス産の豆を取り置いてくださっていた。思い切って計画を報告すると、激励してくださった。規模や利益を追わず、

          20211227

          晴れ。京都が冷蔵庫になった。 朝、窓を開けると、うっすら銀世界。寒いが美しい。 午前中お休みをもらい、まずは不動産屋さんへ、物件の鍵を受け取りに行く。市場の近くのお店へ着くと、大掃除中。もう年末だもんね。特に部屋に通されることもなく、店頭で鍵を渡されておしまい。今後も頼りにしたいのだが、大丈夫かな。 近くでレンタサイクルを借り、烏丸御池へ向かい、医療衛生センターで初めての事前相談。係の方は、親切にいろいろ教えてくださる。思ったより大変ではなさそう。よかった。 さらに自

          20211226

          曇りときどき粉雪。いよいよ寒波到来。 前の晩うまく寝付けなかったが、アメフトの贔屓チームの試合をライブで観るべく、平日以上に早起き。窓を開けると、初雪が舞っている。雪が止むと、今度は美しい朝焼け。試合は、危なかったがなんとか勝ってくれた。早起きは報われた。 先週お休みだった喫茶店へ、再び報告に行く。今日はお会いできて、報告すると自分のことのように喜んでくださった。細かいノウハウも惜しみなく教えてくださる。本当にありがたい。 店を出た後は街中まで歩き、割れた茶碗の接着剤や

          20211225

          曇り。低い空は青く、真上の空は灰色の雲。小雨が降ったり止んだり。寒くはない。京都っぽい。 久々に二度寝。10時ごろやっとベッドを抜け出す。お昼に外へ出た以外は、撮り溜めたテレビを観ながら、物件の平面図を作ってみたり、営業許可申請書を書いてみたり、はたまた次の演奏曲の譜面を製本してみたり。なんとか保健所へ事前相談に行けそうな感じになってきた。エクセルとパワーポイントでも、書こうと思えば書けるもんだな。 夕方、母に電話。相変わらず、というかますます面白い。「開業はいつなん?花