#6 祖父

「祖父」というワードを引いたので「祖父」について書きます。

8年前に亡くなった祖父は、お寺の住職をやりながら学校の先生も務めていました。小、中、高、どの先生だったのか、詳しいことはあまりきいていませんでした。

本とクラシック音楽が好きで、
書店によく連れて行ってくれました。
わたしは漫画を買うことが多かったのですが、「字の多い本にしなさい」何も言わずに買ってくれました。今思うと少し不思議です。

次第に耳が遠くなり、外に聞こえる大音量でクラシック音楽を聴いていました。

病気で亡くなるまで、身体が思うようにいかない苛立ちからか、大声で怒鳴ることが多くなりました。
そんな祖父を疎ましく思ってしまうこともありましたが、今思い返すと辛かったと思います。

70代半ばから亡くなった81歳まで、病院のベッドで寝たきりになってしまいました。
病気になる前とは別人になって、話すこともできなくなってしまい、専門学校を卒業して病院に行った時、辛くなりました。

思えば、祖父の昔の話を詳しく聞いたことがあまりなく、本人もあんまり話していなかったように思います。

怒りっぽいところもあるけど、優しい祖父でした。

おわり。