天ノ弱

【ボカロで学ぶ!】楽曲構成講座 要素編③~歌始まり~


どうも~~~!
なんとか編かんとか編とすぐ新章突入したがるので(すみません)、そろそろ今が第何回の講座なのかだんだんわからなくなってきてますが、今回で第6回ですね!元気にやっていきますよ!

まずはいつも通り、前回のおさらいから!

前回では曲のキモとも言える、”発展形”お話について。具体的な例を交えてより詳しく説明しましたね。ここでのお話はとても重要なので、読み飛ばしてる方や記憶がおぼろげな方はぜひ復習を!

おさらい終わり。
タイトルでわかった方もいるかもしれませんが、今回やるのは「歌から曲が始まる曲」になります!
こう言われて浮かんだ曲がいくつかありませんか?そう、こちらもとてもよく使われる重要な手法になりますので、気合を入れて見ていきましょう!




天ノ弱

A→イントロ→1A→1B→1サビ→2A→2B→ラスサビ→アウトロ

はい、歌から始まってますね。(あたりまえ体操)
今まで紹介した曲は全てイントロがあってAメロに入っていきましたよね?そうではなく、イントロの前に歌メロが入るパターンもあるのです。この曲ではAメロから入っていますね。表記もイントロ以外のパートから書き出しているので新鮮!

世の中には「歌メロ以外の部分は待ち時間」のように考えている人もいるようで、そこまではいかずともイントロが長いとうんざりしてしまうという人はいるのではないでしょうか?そこへいくとこのパターンは、歌メロから入るため待ち時間不要!ド頭からしっかり曲を楽しむことができるのです。

他はほとんどオーソドックスな構成となっていますね。これは基本編③の構成の歌始まりとなります。「歌で始まる」という要素をひとつ入れるだけで、なんだかちょっと違う構成のように思えてきませんか?これが歌始まりの強みですね!

また、この曲は1サビが終わった後間奏を挟むことなく2番のAメロに入っていますね。実は要素編②のBlack Boardでもあったのですが、先述のように歌メロが本番という方にとっては間奏という”待ち”の部分がなくなりますし、すぐAメロに入るということで1サビでは抑え気味な終わり方をすることになり、結果的にラスサビと対比させてより引き立てることができるんです。




Fire◎Flower

サビ→イントロ→1A→1B→1サビ→イントロ→2A→2B→2サビ→C→間奏(ソロ)→ラスサビ→アウトロ

「歌始まり」と一口に言ってもいろいろあります。天ノ弱はAメロ始まりでしたが、こちらはサビ始まり。このようにサビからしずしずと入ると、立ち上がりが穏やかながらサビのメロディを流すことでインパクトを残せますし、サビの予習(?)にもなるため、次の本番のサビでわかりやすく盛り上がることが出来るのです。

ちなみにこの曲に限ったことではありませんが、「アッオーエーイエイエー」の部分がAメロなんじゃないのか、というような意見があるかもしれません。私の考えを申しますと、ここはコーラス部分になると思いますので主旋律をとっていない、つまりは歌メロの入ったAメロBメロのような表記をする必要はないのではないかと。コーラス部分まで歌メロとカウントしているとめっちゃややこしくなりますよね?ですのでそういうことにしておきます!ここでは!w




テロル

1A→1B→1サビ→2A→2B→2サビ→ラスサビ→アウトロ

こちらも天ノ弱と同じくAメロ始まりの曲になりますが、天ノ弱との違いはイントロが後にも先にもこないことです。Aメロから始まって、そのままぬるっとBメロサビまでいってしまいます。
歌始まりのパターンの中ではこういった曲もけっこうあります。イントロを挟まないことで聴いている人に注意を引きつけたままサビまで持っていくことができますね。イントロダクション=導入部だからって、必ず曲にイントロがあると思うなよ!ということですね(?)

またこの曲、フェードアウトで曲が終わってますね。こういった曲を紹介するのはおそらく初めてですよね!この曲のように演奏は続くんだけどだんだん音量が下がっていく終わり方の曲がけっこうあります。
リンちゃんが歌い続けたままフェードアウトしていくため、「尺の都合上ここで曲は終わるけど、唄はまだ続いてるよ」という感じをなんとなく受けますよね!私はこういう終わり方けっこう好きです、みなさんはどうですか?




ロミオとシンデレラ

D→イントロ→1A→1B→1サビ→イントロ→2A→2B→2サビ→間奏(ソロ)→C→ラスサビ→アウトロ

これは始まりがAメロでもサビでもないパターン・・・なのですが、なんだこれ?という表記をしています。
まぁざっくり説明すると、始めの歌メロが他のどこにも使われていないメロディなんです。そんなパターンもあるんですねえー曲構成っておもしろい!
しかしここをAメロとしてしまうと、本来のオーソドックスであるAメロBメロの位置が変わってしまう。「人に伝えやすい定義」をモットーとしている私としてはこれはいただけません。その苦悩の結果、本編で使われているCメロの次であるDメロとして表記させていただきました!
いやほんとにこういう曲はどう表記したらわかりやすいのかわかんねえ・・・誰か教えて・・・





はい今回の講義はこれで終わりになります!
歌始まりというのは基本的に「最初から盛り上がれる!」というもので、中でもサビ始まりは盛り上がり重視、それ以外のメロディ始まりは以降の展開重視という感じだと思います。とにかくサビ始まりの曲はわかりやすく盛り上がれる!というような曲が多いのではないでしょうか。

さて、終盤ではいよいよ教師(?)という建前すら崩れてしまったわけですが、ご覧の通り私も確固たる自信を持って定義しているわけではないので、本来教えられるようなレベルではありません!wとりあえず曲構成のおもしろさが伝わっていればいいや!という方針で・・・伝わってるよね・・・?
雲行きが怪しくなってきましたがまだ続くよ!見捨てないで!ということでまた次回にお会いしましょー!




なにか質問やご指摘などありましたらこちら↓の方にお願いします!ぜひに!





#vocanote #VOCALOID

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