オレンジ

【ボカロで学ぶ!】楽曲構成講座 要素編④~歌終わり~



始まりがあれば終わりもあるよねってお話です。(謎の太字)


はい!前回のおさらい!

前回は「歌始まり」という、イントロなしで歌から始まるパターンについて学びましたね!また歌から始まると一口に言っても意外といろんな種類があるということも学びました!

今回見ていくのはタイトルの通り!歌終わりになります!まぁどういうものかは大体イメージできるんじゃないかと思います!そう、あなたがイメージしたそれです!(?)
ではいつもどおり具体的に見てまいりましょう。



モノクロ∞ブルースカイ

1A→1B→1サビ→間奏→2A→2B→2サビ→間奏2→C→ラスサビ

まずは最初ということでわかりやすい構成です。
構成表記を見ていただくとおわかりいただけると思うのですが、この曲前回でやった「歌始まり」が使われていますね!
そう、字面が対になっているように、この「歌終わり」の手法は「歌始まり」と同時に用いられることがよくあるパターンなのです!例外も当然いっぱいありますけどね!

また、この曲ではサビで終わっていますね。Aメロで始まり、ラスサビで終わる。う始まりと同じような話を繰り返すことになりますが、曲の花形とも言える”歌メロ”で終わることで、歌を求めているリスナーにとって「全部が本編!」というような印象を与えることができるんですよね。無理にアウトロまで繋げるくらいならと、歌メロで清々しく締めるわけです。アウトロがなく歌で終わるというのは、個人的にはすっぱりとした感じがします。
そのようにある種いきなり曲を終わらせてしまうので、もう一度聴きたい!とリピートを促進する効果がある・・・かも?

これは歌終わりとしての典型でもありますが、歌始まりと歌終わりの同時使用パターンとしてもオーソドックスなものなので、覚えておいて損はないですよ!

あとは特に言うことはないかな?では次いっちゃいましょう!



カゲロウデイズ

イントロ→1A→1B→1サビ→イントロ→2A→2B→2サビ→間奏(ソロ)→C→ラスサビ→アウトロ→A

う~ん、素晴らしいイントロのエレキですね。
・・・ごほん、失礼しました。続きいきましょう。

ラスサビで終わる以外のパターンもあります!それがこの曲!ご覧の通りAメロで終わっています。
こちらはラスサビで終わるのとは逆で余韻たっぷりに終わる印象があるのですが、同時に歌の始まりであるAメロで終わることで繰り返し聴きたくなるという効果もあるのではないかと思います。サビ終わりと過程は逆だけど結果は一緒みたいな感じですね(ですか?)。

また、物語音楽であるこの曲ではその「歌の始まり」という要素を持ったAメロを最後に持ってくることで、「世界がループする」という曲の世界観を表してもいるのです。じんさんすげえ・・・カゲロウデイズしちゃう・・・。




オレンジ

D→イントロ→1A→1B→1サビ→間奏→2A→2B→2サビ→C→間奏(ソロ)→ラスサビ→D

それ以外にもあります。たとえばこの曲なんですが、この始まり方どこかで見たことありますね・・・?
そう、前回の「歌始まり」でロミオとシンデレラがこのD表記から始まっていましたね!そしてよく見るとラスサビの後にもDがあります。曲がDで挟まれてる!

Dで始まりDで終わる。このような最初と最後だけ同じメロディが登場するパターンというのは意外とあるんです。ここの部分は曲の導入や締めを担当し、本編からは少し切り離されたような印象がありませんか?私はそういう意図を込めてDメロという表記を採用させていただいています。
はい言い訳ですねすみません。みなさんも自分にとって納得のいく構成を考えてみてくださいね!




はい、曲を挙げての説明は以上になります。

ふたを開けてみるとサビ終わり、Aメロ終わり、Dメロ終わりと前回の「歌始まり」にほとんど対応したような形でしたね!

歌で終わるというのは、歌が好きで聴いている人にとっては最後まで楽しみがあるということで、そういう意味での魅力がある構成ですよね。しかしその中でもブッツリ切るか余韻を残して終わるかで、曲の最後の印象が全く変わってくるのです。前者はすぐにもう一度聴きたくなるような、後者はしばらく余韻に浸っていたくなるような感じでしょうか。「歌で終わる」という要素だけとっても非常に奥深いですね!

今回はそんな感じで終わり!次の講義でお会いしましょう!





なにか質問やご指摘などありましたらこちら↓の方にお願いします!ぜひに!





#vocanote #VOCALOID

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