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エイドリアン目線の追加ターン考察

統率者戦において追加ターンは強い。
しかし追加ターン呪文は基本的に青くて5マナ以上でソーサリーと重い。

自分が追加ターンに何を求めているのかをより明確にすれば、もう少し軽いマナでそれを実現することができるかもしれない。。。というお話し。


「ターンを追加で得る」とはどういうことなのか

これを考えるためには、ターンの構成をフェイズ毎というよりは、「やれること」ベースで一度噛み砕く必要がある。

①すべてのパーマネントをアンタップする。
②アップキープ開始時の能力を誘発させる。たとえばイニシアチブ、消失、消散など。
③1枚ドローする。
④ソーサリータイミングの呪文(ソーサリー、クリーチャー、アーティファクトなどなど)を唱える。(擬似瞬速)
⑤装備品を装備する。
⑥前のターンに召喚したクリーチャーの召喚酔いが解ける。(擬似速攻)
⑦土地を一枚置く。
⑧戦闘を行う。
⑨終了ステップ開始時の能力を誘発させる。たとえば統治者など。


不足もあるかもしれないが、以上がターンを得ることで得られるメリットである。そして追加ターンを得る呪文というのはこれら全ての効果を複合した呪文という事になる。

そして重要なのは、本当にこの全てのメリットを享受する必要があるのか?ということだ。
すでに無限ドローを達成しているなら、ドローはいらないかもしれない。

クリーチャーで殴るデッキでないのなら、戦闘はいらないかもしれない。

ただ漠然と追加ターンを得るのではなく、自分が求めているメリットを必要なだけ得ることができれば十分なのではないだろうか。

こんな事を考えるきっかけになったカードが「運命のきずな」である。

https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000165/450253/

Nexus of Fate / 運命のきずな (5)(青)(青)
インスタント

このターンに続いて追加の1ターンを行う。
運命のきずながいずれかの領域から墓地に置かれるなら、代わりに運命のきずなを公開し、オーナーのライブラリーに加えて切り直す。

http://m.mtgwiki.com/wiki/運命のきずな/Nexus_of_Fate

「運命のきずな」が好きになれない

「運命のきずな」(以下、ネクサス)はインスタントで撃てる7マナの追加ターン呪文である。
エイドリアンで無限ドロー、無限兵士、無限マナになったときにのフィニッシャーとしてかつて採用していた。

インスタントなのがありがたく、対戦相手のターン中でも無限に入れば追加ターンを得て殴り勝つことができた。

しかし、個人的にこのカードがどうしても好きになれなかった。

フィニッシュ以外のタイミングで手札にあっても重すぎて真面目に打つ気にはなれず、フィニッシュで唱えるといってもライブラリーを延々めくって入っていることを相手に見せるだけのカードなのである。

これはつまらない。

そしてどうにかしてデッキから抜くことができないかと真剣に考えるようになった。その結果上記の追加ターンを分解して、より詳細に自分が欲している効果を見極めることにつながった。

結果としてエイドリアンには、
インスタントタイミングでの介入
追加戦闘
擬似速攻
といった恩恵を追加ターンに求めていたことがわかった。

その結果「運命のきずな」は以下の二つのカードに分かれた。
瞬間の味わい
風に運ばれて

https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000063/159404/

Savor the Moment / 瞬間の味わい (1)(青)(青)
ソーサリー

このターンに続いて追加の1ターンを行う。そのターンのアンタップ・ステップを飛ばす。

http://m.mtgwiki.com/wiki/瞬間の味わい/Savor_the_Moment
https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000254/616874/

Borne Upon a Wind / 風に運ばれて (1)(青)
インスタント

このターン、あなたは呪文を、それが瞬速を持つかのように唱えてもよい。
カード1枚を引く。

http://m.mtgwiki.com/wiki/風に運ばれて/Borne_Upon_a_Wind

ネクサス1枚から2枚になり、カードスロットは圧迫されることになったが、マナコストが7→5になった(結局5マナかかってるけども!)。

そしてそれ以外にも多大なメリットが生じた。この2枚はネクサスと異なり、状況によってはコンボ始動前に気軽に打てる且つとても小回りが効くのである。

「瞬間の味わい」は青いランパンand速攻付与呪文である

まず「瞬間の味わい」は3マナソーサリーで対象をとらずに追加ターンを得るが、その追加ターンではアンタップステップを飛ばすのである。最初これを見た時は「アンタップ無しで追加ターンを得たところでどうすんの?」だった。しかし、追加ターンを分解して考えてみるとこの呪文は、

コスト:3マナ
効果:1ドロー、追加の土地セット、クリーチャーは速攻を得る、追加の戦闘を得る。


、、、という破格激アドカードなのだと思い至った。青のカード3マナで速攻付与だけでも非常にありがたい。

さらに初手で引いてしまったとしても、3マナからランパン風に打つこともできる。(より正しくは「探検」か)

ただいかんせん、ソーサリーなのである。

「風に運ばれて」は2マナのインスタント追加ターン呪文である

そこで次のカード「風に運ばれて」である。
効果は至って単純で2マナで「このターンあなたが唱えるすべての呪文は瞬速をもつ。1ドローする。」である。

これも当初「ぼんやりしたカードだな」とか思ってしまっていたが、このカードは極論「2マナのインスタント追加ターン呪文(※多数制限あり)」なのである。すごい!

特に自分のターン直前、相手の終了ステップあたりでバシバシ動いて仕舞えば、本当に追加ターンを得たように振る舞うことができる。
そして最悪の場合でもサイクリング相当のドローができるのである。

おわりに

今回の話を裏返してみると、ドロー、ランパン、速攻付与などは「極小の追加ターン」を得ているとも考えることができる。そう考えればリス研は継続的に大量の追加ターンを得る呪文であり、是が非でもケアしないといけないという気持ちがより一層湧いてくるかもしれない。

以上、追加ターンについて気づきがあったので共有させていただきました!
お読みいただきありがとうございました

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