世界を変える(かもしれない)銘柄紹介①:Aethlon Medical, Inc ($AEMD)

全文無料でご覧いただけますが、「タメになったよ!」という方がおりましたらご支援頂けますと今後のモチベーションになります。
本noteは投資を勧めるものではなく、また内容の正確性を保証するものではありません。
投資は自己責任で宜しくお願い致します。
------------------------------------------------------------

概要

癌は有効な薬も少なく死亡率も高い病気の1つです。その治療の難しさは皆様も印象にある通りですが、特に全身に転移してしまうこと、抗がん剤が人によってはうまく作用しないことになど、非常に厄介な特徴だと思います。
しかし転移や薬が効かない理由はこれまで不明でしたが、近年の研究では癌腫瘍が放出するエクソソームが原因ではないかと考えられています。
このエクソソーム自体は通常は細胞間コミュニケーションに利用される物質です。その特性を利用した薬なども存在します。
ただ癌腫瘍自身もこのエクソソームを利用することが解明されてきております。この発見に伴いエクソソームを専門に研究する機関や機関雑誌が立ち上げられるなど、ホットなテーマになりつつあります。

AEMDはこの癌腫瘍由来のエクソソームを除去することを目的とした機器:HEMOPURIFIERを開発する企業です。
ちなみにAEMDではエクソソームを除去するだけではなく、ウイルスの除去も同じ機器で行う研究をしています。
2014年にはエボラウイルスの除去に成功してFDAから「ブレイクスルーデバイス」に選ばれたりもしています。
これを応用してコロナウイルスへの試験も行うことでアメリカ当局と合意しており、コロナ重症患者への治療が期待されてもいます。

つまりAEMDはコロナ重症患者への治療と、癌腫瘍の転移阻止、抗がん剤との併用による薬効UPという3つの巨大なテーマを持つ銘柄になっています。

投資判断について:期待大!けど今じゃないかも

2021年より下記の投資判断に基づいてギャンブル銘柄に投資するようにしています。

1. 注目されているセクターか
バイオ機器で抗がん剤補助治療というホットなセクター且つブルーオーシャンな市場。

2. 期待で買われるSomething newな要素があるか
2020年12月16日にムブロリズマブを使った頭頸部がん治療にHEMOPURIFIERを補助治療として併用する臨床試験を開始。
この試験が上手くいくと抗がん剤治療の時代が変わるかもしれない。

3. 株価上昇の初動があるか
最近の株価は下記の通りであり、注目度が集まれば急上昇の初動の可能性あり。
ただ非常にボラが高く、ニュース次第では凄まじい爆発を期待できるものの、ニュースがなければだらだら下がる銘柄だと思います。
特に2022年7月にムブロリズマブとHEMOPURIFIERの併用試験結果が出ることが想定されているので、それまでは買わないほうが無難かもしれません。ただ注目されて暴騰することもあり得るので僕は小さいポジションは常に持ってたいと思います。

画像3

Ref: ムブロリズマブとHEMOPURIFIERの併用試験設計


以下初期調査まとめになります。

Aethlon Medical, Inc ($AEMD)について

・ウイルス性疾患と炎症のアンメットニーズに焦点を当てた治療用医療機器HEMOPURIFIER®を開発中。
・Market Cap 29.86M(Rf: https://www.investing.com/equities/aethlon-medical-inc)と超小型株
・商品なし、売上なし。
・直近(2020年10月)の決算報告では現金1,450万ドル保有しており、また毎回四半期に使用する現金は約130万ドル程度なので、しばらくは体力問題なし。
・エクソソソームバイオマーカーの開発に子会社のエクソソームサイエンス社を設立。

HEMOPURIFIERについて

・エボラ出血熱ウイルスやその他の出血熱ウイルスを含む糖化ウイルスの治療薬としてFDAからブレイクスルーデバイスに指定を受ける。
・120人以上の患者の治療における安全性を確認済み。
・循環血液中の特定のウイルス性病原体と癌腫瘍由来のエクソソームを捕捉・除去する。
・HEMOPURIFIERは血液浄化装置のようなもので、ウイルスや腫瘍分泌エキソソームを特異的にろ過するように設計された使い捨てのカートリッジを用いる。標的以外の血液等はその他すべてのものは装置内を流れ続ける。透析のインフラをそのまま使うことが可能。概要は下図の通り

画像1


エクソソームについて

・正常細胞と悪性細胞の両方から排出される細胞外粒子
・細胞内コミュニケーションの主要な手段
腫瘍由来のエクソソーム(TEX) は腫瘍細胞から放出され、腫瘍の増殖を促進するとされる。
・TEXは癌の転移の原因と近年強く示唆されていると同時に化学療法・標的治療抵抗性、免疫抑制の原因と考えられている。
・In VitroでTEX存在下において癌腫瘍中のトラスツズマブ(世界で最も売れている抗がん剤の1つ)の薬物濃度を低下させ、またTEXを除いた状態ではトラスツズマブの抗腫瘍活性を高めることが明らかになった(つまり癌腫瘍がエクソソーム放出時に抗がん剤を細胞外に放出し、抗がん剤の効果を下げることが示唆されている)
・トラスツズマブのような免疫チェックポイント阻害薬、例えばペムブロリズマブ;進行性メラノーマ、進行性非小細胞肺がん、ホジキンリンパ腫、頭頸部がん、マイクロサテライト、不安定高がん、進行胃がん、進行子宮頸がん進行性尿路上皮性膀胱癌、原発性縦隔B細胞リンパ腫、イピリムマブ;進行性メラノーマ、ニボルマブ: 転移性大腸癌、進行性腎細胞癌、切除不能または切除不能転移性黒色腫、末期黒色腫、肝細胞癌、進行性黒色腫非小細胞肺がん、アテゾリムマブ;転移性非小細胞肺がん、局所進行性または転移性の尿路上皮がんなども、エクソソーム除去の応用が期待される。
・腫瘍由来のエクソソームを枯渇させる既存の治療法はない
・ウイルス性疾患にも関与 - 炎症、凝固障害など。
(Ref: https://s3.amazonaws.com/content.stockpr.com/aethlonmedical/files/pages/the-hemopurifier/the-hemopurifier-in-cancer/AEMD_Website+White+Paper-November+2018.pdf)

バイオマーカーへの応用について

・子会社のエクソソームサイエンス社は、酵素連鎖レクチン特異的アッセイ(ELLSA™)を開発、幅広い体液からエクソソソームバイオマーカーを単離可能。
・尿からエクソソームを分離できることを実証し、HIV感染症を高感度で検出した。
・慢性外傷性脳症(CTE)を検出する最初の非侵襲的な候補となりうるエクソソソームバイオマーカーを発見。
・中枢神経系疾患のバイオマーカーの発見と検出を含む研究を行っている、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモとの共同研究も行う。

Pipelineについて

・再発・転移性頭頸部扁平上皮癌でPhase1に当たる試験を実施中
・COVID-19感染症の治療効果調査中
 →コロナウイルスと同じMers系ウイルスの侵入を可能にする細胞に結合するタンパク質を相当量除去を除去すること確認済み。COVID-19は血液中に蓄積され循環するウイルスが重篤な疾患と関連している可能性があることから、HEMOPURIFIERがコロナウイルスの血流から除去することにより重症患者の治療に役割を果たす可能性が示唆されている。
これを調査すべく、COVID-19の臨床診断が確定しており、集中治療室またはICUに入院しており、急性肺損傷および/または重症または生命を脅かす疾患を有している患者を対象に循環ウイルスの減少と臨床的転帰を確認する試験を実施予定。試験結果は2021年8月以降に得られる予定。
・その他、対象には、乳がん、卵巣がん、転移性メラノーマなどの癌のエクソソームや、HIV、C型肝炎、またはHCV、デング熱、西ナイル熱、インフルエンザ、エボラ出血熱、チクングニヤ、複数のヘルペスウイルス、MERS-CoV関連のシュードウイルスなどのウイルスがある。

画像2

過去の実績について

Ref: https://www.karger.com/Article/FullText/375229
・エボラ出血熱
→2014年12月、フランクフルト大学でエボラ感染し多臓器不全で昏睡状態に陥っていた患者に1回6.5時間のHEMOPURIFIERによる治療を受け、処置前のウイルス負荷は400,000コピー/mlであったが処置後のウイルス負荷は1,000コピー/mlと激減し、最終的に全快した。
このためエボラウイルス感染患者を対象に治療するためのプロトコルをFDAと締結。また2018年には、「承認された治療法では対応できない生命を脅かすウイルスの治療のための」ブレイクスルーデバイスに指定を受ける。

・C型肝炎ウイルス
→12人のHCV感染者に3回の6時間のHemopurifier治療を処置。12人の患者において忍容性が良好であり装置関連の有害事象も発生せず、また12人の患者のうち8人が持続的なウイルス学的奏効を達成、さらにこの患者8人のうち6人は持続的なウイルス学的反応を達成し、感染症の治癒を確認した。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?