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美しい断面を求めて

ステーキ、ローストビーフ、チキン南蛮、鳥の照り焼き………

これらは作ったあとの切り口が汚くなりがちである。折角、美味しく出来たのに切り口の断面が潰れてしまい盛り付けが足を引っ張り、見た目が美味しそうではないのは作り手としてはかなり残念である。

そこでドラマ「ドクターX」の高級なステーキ屋さんに出て来るお肉を刻む際にお店の人が使っているミートフォークと言うのを探していた。
焼いた肉をしっかりホールドして素早く刻めるこれを使えば、包丁で切る時に美しい断面生み出せるぞと、プロの腕は無いけれどお店っぽいご飯が出来るのではないか?と思っていた。

だけど、このミートフォークとやらが、とても高いのである。
軽く調べてみたが1,900円とか3,800円とか、二度見するような価格で、そりゃ普通の家庭料理の調理の時には無くても良いもんなと思った。

でも断面の美しさを諦めきれず何とか1,000円くらいでお手頃に無いだろうか?と探し出したのが多分3年くらい前の私で、百均からキャンプ用品店まで隙あらば色々見てみたが、類似する物はあるがよく見るとイメージと違いこれじゃないと思って来た。

家庭用のフォークでの代用も考えたが、我が家のフォークは木製で先が太い為、焼いた肉に刺すと本来なら美味しく食べられた肉汁が出まくりだし、お肉にフォークで刺しましたの跡が残る残念な仕上がりであった。

調理用品の街である河童橋に行く事も考えたが、1,000円くらいの予算なのに、我が家から河童橋までの交通費が結構かかるのは本末転倒だなと思っていた。

ほとんど諦めかけて、最後のつもりで家の近くの調理器具屋さんに願いを込めて立ち寄ってみた時にふと気がついたのである「サービングフォーク」の存在に、これはサラダとかを取り分けるフォークみたいだが、これでいいじゃないかと先が鋭く大きく使いやすいと思い買ってみた。

価格は600円代で予算内。
焼いた肉をしっかりホールドする仕事をしてくれるのか、それともサービングフォークはやはり名前の通りサービングするだけの物なのかを心配しつつ切るのが困難だった安いステーキ肉で試してみたら、思いの外良くて気に入っている。

400円のステーキ

今後はローストビーフのリベンジしたり色々な物を切りたいと思っている。

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