僕の心の休まる場所はどこにあるんだろうー

まえがき本文は2018年当時、別アプリに記載していたものを転記したものです。大切な思い出として、一部編集しここに残します。

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僕の心の休まる場所はどこにあるんだろう――

2018年11月27日（火）
宝塚大劇場雪組新人公演「ファントム」

何があろうと断ち切れない二人の絆を観てきました。
あのいいようもない切なさと感動と幸福感とをここに綴っておこうと思います。
当日の朝、幸運なことがありまして一層に親子の絆やあやなちゃんの想いを感じながらの観劇でした。

【全体感の感想】
心休まる場所が見つかってよかった。綾エリックは繊細で壊れてしまいそうで、子供のままの純真な部分がよくよく垣間見えて自信家な青年なところもあって最高でした。森から先の場面はずっと泣いてたんじゃないかってくらい。

以下、好きだった点を箇条書きします。

【衣装】
衣装はどれも本当にきれいに着こなしていて、マントを翻し歩く姿も素敵だった。似合っていたのはプロローグのネイビー、森へ行く時の赤い衣装とブラウス。そしてエリックストーリーの白いブラウス姿。

仮面はどれも顔からはみ出るほどだったけど、大きな大きな傷はエリックの顔の醜さを想像するとこれでよかったのではないかな。
あれでよくあんなに激しく踊れますよね…。

【声】
あやなちゃんの声が好きだと常々思っているのですが、今回も好きな発音がたくさんでした。
口跡っていうのかな。特に「Ｙ‐」の音が好きで！！
「やれやれ予期せぬことが起こってしまったな。」（一瞬よぎる母礼さま…）とか
♪「～“や”さしい歌が生きる意味をみつけてくれる」
♪「～“や”すらぎ感じるなぜか」
♪「～“You” are music 君の歌声は　“や”さしい子守唄」
だとか。。（細かすぎて伝わらないだろうけど）発音前に漏れる息がもう最高。

【表情・姿】
印象深かった表情は、
プロローグの従者とのダンスで、センターで両手を前に突き出して渇望してるようなフリの瞬間の表情。
ブケーさんに顔を見られた瞬間の表情。
’You are music’の二人の調べは生きる証と歌い切った時の表情。
キャリエールにクリスティーヌを返せというやり取りの中で名前を怒鳴られたときの表情。
ビストロでの成功のあと白い花束を抱えて迎えに行ったのにシャンドンと楽しそうに話すクリスティーヌを見つめ、寂しそうに諦めたように見つめる姿。
エリックストーリーで踊る表情すべて。
「僕の領地」と森へ誘う時の得意気な子供のような表情。
仮面をはずしクリスティーヌへみせるぎこちない笑顔の横顔。
クリスティーヌに逃げられてしまった後の叫びと目にいっぱい涙をためて銀橋を歌いわたるお顔。
父子の銀橋で「母さんを愛していたとか」と言い「ああ」と返答された時のホッとした表情。
階段でキャリエールに懇願する「…父さん…打ってくれ……大丈夫だ…」と言ったやさしい顔。
絶命間際の「…クリスティーヌ…」とささやいた幸せそうな顔。

もう全部全部最大級に好きがつまってた。

【歌唱】
「You are music」
「Where in the world」
「Melody」
が特に良かったです。歌いこんできていると感じました。短調は少し苦手な曲もあったけれど、でもあんなにも大曲ばかり。歌のレッスン本当に頑張ったんだな。。

綾さんダンサーだから踊れて当然、だとか、綾さん持ち味的に繊細芝居得意だから、だとかじゃなくって。
全部ぜんぶが合わさってのファントムだから、歌も芝居も踊りも、着こなしも。本当によくやり遂げてきたんだなと。

東京の新人公演が本当にたのしみです。
あやなちゃんの今後にさらなる期待と応援を。