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2020/05/10

昔から学校教育の現場においては,常に何かしらのストーリー性が求められていたと思う。

音楽発表会の練習では散々生徒にダメ出ししておきながら,本番ではすごいすごいと持ち上げる教師。

小さな事で激怒し,皆で力を合わせて作った学級目標を油性ペンでグチャグチャにする教師。

運動会などの練習の時,息を合わせるかのように集団で怒り,練習場を去って,生徒たちに職員室や教室で謝らせるシチュエーションを作る教師達。

こんなものを乗り越えての本番,卒業など微塵も嬉しくないのである。

このように,教育の現場ではしばしば理不尽で非効率的な振る舞いが多く見られる。
教育について一通り学んできた人間達がこんな事をしているのを目の当たりにし,当時の自分は幼いながら「教育にまだ答えは出ていないんだ」と察した。

兎も角,学校生活を抑揚のあるものとするために無理やりストーリーや難関を拵えるのは何とも空しい行いであり,そういう「苦役を用意して達成感が倍増したように感じさせる」テクニックは巧妙で卑しいとつくづく思う。

かと言って,全く無味乾燥な学生生活が好ましいかというと,多くの人々はそう思わないだろう。

私は教壇に立ったことがないから,批判はこのくらいにしておきます。
教育現場が殺伐としているということや,教育じたいの難しさについては理解できるので。

それでは。

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