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9/27(月)-10/3(日) 1週間のミャンマーでの出来事まとめ

今週もまとめ、完了。クーデターから早くも8ヶ月。国営新聞ネタはあまり追えてません…今週も様々な動きがありましたが、最も大きかったのは、ミャンマー・チャット暴落や、それにも大きく関係するであろう物価高騰などの報道。
そして、ロヒンギャの人権活動家のリーダーだった方が難民キャンプ内で暗殺された事件も衝撃が走った。
国民統一政府(NUG)の動きも活発化している感じがする。スウェーデン、韓国、チェコ、と。色々と今後の動きも気になるところです。

犠牲者数

死者 1,154名(先週 +29名)
逮捕 8,709名(先週 +253名)
うち現在も拘束中 7,045名(先週 +242名)
逮捕状発行 1,989名(増減なし)


ミャンマーチャット大暴落

かなり激しい値動きを受けて、一部両替所は営業停止。さすがにリスクが取れない、との判断かと。土日は少し落ち着いて(?)2,300-2,400前後に

電話して 20分後に 1USD 2,500ks → 2,600ks

チャット暴落をおさえようと、車の輸入を制限へ

29日には 1ドル 2,700ks (?)に達するなどチャット大幅下落。チャット安定のため、軍が自動車の個人輸入許可を取り消した(?)との話。輸入制限をすれば価格はあがる。輸入ライセンスを軍が独占すれば、軍人は儲かる。完全に一昔前に戻るイメージだ。 自動車以外の輸入制限も起こり兼ねない… 

米やガソリンの物価がクーデター発生後、上昇

燃料価格がクーデター後 2倍以上に

ミャンマーだけでなく国際市場でも原油価格は値上がり中。しかしミャンマーではチャット弱体化や国の混乱で異常な水準に高騰。石油輸入業者は、米ドルが手に入らず、輸入が困難になっている、とも発言。


9/27(月)ミンアウンフライン総司令官のコメント from Myanmar Now
・外貨と燃料の利用を削減し、風力・太陽光・水力などの再生可能エネルギーの拡大を望む、と。
・輸入燃料の使用を減らし電気バスや電気自動車の製造と運用を目指すよう促した、と。

そうですか、としか言えないコメント。

参考までに ミンアウンフライン氏は「5年以内に中位に、10年以内にASEANトップに」と発言してるようで…


ミャンマーの貧困は過去20年で最悪のレベル(国連)

国連のミャンマー人道支援担当官は「300万人の国内避難民が支援を必要としており、人口の約半分 2,000万人が貧困状態」「過去20年見られなかったレベルの貧困」「クーデター、コロナの第三波の影響で、危機の上に危機、その上にまた危機という現状」「人道支援が妨げら得ている」「総額3億8,500ドル要求したが受け取ったのは その 3分の1。ギャップがある」「支援を政治的なものにしないように」と呼びかけ。


ロヒンギャ人権活動のリーダーがキャンプ内で暗殺

同氏の お葬式の様子。かなり多くの人が参加している様子が見える。


軍は国営紙の中で、5ヶ月の停戦を呼びかけ

またいつものごとく、言っただけかと。むしろ、雨季もあけて、以前から準備を進めていただけに、軍から積極的に作戦を展開する可能性あり。

軍のミンアウンフライン総司令官が地方訪問

シャン州のタウンジーを訪問し、お次は カチン州プータオへ、と。
プータオは、前回 ミッチーナ訪問した流れで行こうと試みたが、その時には断念した場所で、改めて行こうとしている、とのこと。

プータオに総司令官が来る、とわかって、その時に通るゲートにPDF側が砲撃をした、との情報。


兵士が不足しているようで、兵力集めに必死の軍

軍が Mytelの電波塔を守るため周囲に地雷を

カヤー州で軍とPDFの衝突が再度 発生

30名の兵士が死亡。軍は 重火器を用いた砲撃と、住宅への放火等を行い、緊張が高まっている、と。

チン州 タンタランの町からすべての住民が避難


マンダレーのオーボ刑務所含めた各地で囚人釈放

クーデター後に拘束された人達は含まれていない様子。


軍が 不動産オーナーの権利強奪を圧力に強制捜査

ターゲットになると、家主は財産没収される危険性。軍は「反軍のゲリラが短期滞在者として潜伏している」として強制捜査。住宅所有権や住民(ゲスト)登録の検査を強化。 登録を怠っていれば、財産没収、と警告。抵抗運動する若者を匿っているオーナーに圧力をかけている。
住民を尋問して、情報収集をしている、とも。爆発事件が起きれば近隣の住宅で、短期滞在者の名簿を出せ等の圧力をかけられている、と。


NLD解党に向けた政党調査(?)進行中…?

元ヤンゴン管区首相 ピョーミンテイン氏が賄賂渡した、と証言

スーチー氏に3回にわたって 60万ドルと 金 7ビス(約 11.4kg)を渡した、と証言。弁護士によれば「スーチー氏の顔を見ることなく、小さな声で証言した。」とのこと。なお、同氏は、2020年選挙は不出馬。
ディープフェイクっぽい映像が出回っていたが、それと同じ内容の証言をした模様。

ミャンマー人アーティストの生の声

NUG の 宝くじ 当選者 62 / 75名が寄付を選択

合計で 5億ks分 販売された 勝利の春 宝くじ。CDM参加者に収益のうち 70% が回る、とされていた宝くじで、販売してすぐに完売していた。

スウェーデン外相とNUG外相がオンライン対話

NUG 韓国事務所がオープン

先日 報道にあったNUGの事務所が開設され、チェコにも近いうちに開設される、との事。


住友商事とKDDI が ミャンマーでの取り組みに関して声明

クーデターから8ヶ月が経過したこのタイミングで声明。中身は、会社名の順とか 及び を 平仮名にしたり、()が () とか程度で 並べても間違い探しくらいに違いがわかりません。つまり両者で内容をすり合わせて出した事は明らか。

 なお両社は KSGMという合弁会社を設立し、ミャンマーにおいて運輸・通信省の監督の下、ジョイント・オペレーションで 通信会社 MPTを運営。MPT は Mytel ほどではないが、ほぼ同じレベルで軍からの通信傍受や通信遮断の指示・要請に従って対応している、といった トーンでの報道が目立っている。
 今回の声明では「深い懸念を有しております」「承知できる立場にもありありません」「要請しております」といった、どこか他人事のように見える表現がとても気になる。ジョイント・オペレーションって、そういうものなのだろうか…?
 まぁ気になる点もあるが、「他の通信事業者とも連携して、規制当局に要請書を発出」といった行動をしている事も明記されている。
 タイミングの問題は気になるものの、ミャンマーで大きな投資を行い、ガッツリ事業を展開する日系商社が、単独で声明を出したことは本当にすごいと思う。とても覚悟のいる対応だとも思う。
 ビジネスと人権を掲げる日系企業として、大きな行動だと思う。

 他の会社も続くのだろうか…?


応援していたクラウドファンディング Pwal! x3 目標達成!

おめでたい。
主催者の井口さんが 「多くの人に見てもらいたいから無料にする」と男気で決定されたもの。本来は有観客開催だったが、緊急事態宣言で無観客となったものの、文化を届ける想いを形にすべく、赤字覚悟で収録した、とてもこだわりのある素敵な作品なので、多くの人に見られていることが嬉しい。

10/3(日) 23:59 時点の再生数
 1日目分 4,041 回、2日目分 2,199 回

もう公開終了ではありますが…涙


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