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9/20(月)-9/26(日) 1週間のミャンマーでの出来事まとめ

今週も更新しておきます。これで約1ヶ月分をカバー。そろそろ軍の国営紙ネタも触れていかねば、と思いつつ カバーできておらず、すみません。
なお、日本にいながらにして、ミャンマーの文化芸術に触れられ、応援できるイベント「Pwal ! Pwal ! Pwal ! 」がこの週末に開催されたので鑑賞。映像と音のクオリティがすごい。めちゃくちゃ格好良かった…
10/3 まで無料配信で見えるようなので、ぜひぜひぜひご覧いただき、ミャンマー文化・音楽に触れてくださいませ!よかったらクラファン応援も

犠牲者数

死者 1,125名(先週 +16名)
逮捕 8,456名(先週 +191名)
うち現在も拘束中 6,803名(先週 +191名)
逮捕状発行 1,9889(先週 +5名)

ミャンマー全土 各地で通信遮断

下記がインターネットが遮断されているタウンシップ等の情報

カヤー州とカチン州でも通信遮断、との情報も。

さらに、一部エリアではインターネットに加えて、電話回線も遮断されている、との情報も(ミャンマー語ですが…)

チン州での一般住宅にロケット弾を撃ち込み、住民が避難した事件もそうだが、軍は 非人道的行為を繰り返しており、明らかな 人権侵害、戦争犯罪が続いている。

学生自治会のリーダー等 若者の拘束報道が増加…?

上記では、拘束者数は相変わらず増え続けているが、各地方含めて学生自治会のリーダーや若者の拘束がやたらと目立つ気がしている。全ビルマ学生組合連合会が、積極的に動いている様子があり、地域単位での組合組成といった情報もいくつか流れている。それを見てなのか、軍は明らかに狙っている模様…

彼女も、ザガイン教育大学の学生組合のリーダーで消息がわからない、とのこと。


アウンサンスーチー氏のボディーガードをしていた Cherry Htet さんが 逮捕された。クーデターから約8ヶ月で特に動きはなかったと思うのだが、このタイミングで現役警察官の逮捕。これを受けて警察官のCDM参加者が増える、とか起きないのだろうか…と思ったり。

クーデター後 ガソリン価格は 1.8倍に高騰

1月からのガソリン価格の遷移、とてもわかりやすくまとめてくださっている。ガソリン価格が上がれば、物流コストにも影響が出ることは間違いないだろうし、そうなれば、物の価格もあがることになるし…と多方面に影響を及ぼすことになる。

ミャンマーチャット安 更に加速 1ドル 2,100ks 超へ 

上記のガソリン価格情報に加えて、為替のチャット安も加速中。1ドル 2,000チャット水準を突破し、2,100チャット水準も超えている模様。

ドル現金が手元にあって、このレート。ドル口座にあるお金は動かすことが困難で、完全に凍結状態。チャット口座のお金は引き出し制限がありほぼ動かせず、なんとか裏で手数料を5〜6%程度 支払うことで引き出せるらしい。とはいえ、なぜ5%が必要なのか?という話である。自分のお金なのに。

ミャンマーの経済成長率 マイナス 18.4% と ADBが予測

他の ASEAN諸国は 一応 プラス成長の見通しの中で、ミャンマーだけは大幅マイナス。理由は明らか。クーデターのせい、軍のせい、かと。クーデター以降、軍が経済を混乱させ、国を引っ掻き回しているせいで、外国投資家を含めて今のミャンマー投資はリスクが高すぎてかなり困難。この不安定な情勢の中では経済が回らない。

軍が デジタル決済 2社の開発を認可

決して、前向きな情報ではない、と私は思っている。本来であればデジタル化といった報道は前向きに捉えたいくらいだが、軍の意図あっての動きだと思うと最悪だ。この時期に軍から認可を得て、、、と考えると、どうしても軍寄り企業なのかなー?と思ってしまう。

米国が国民統一政府(NUG)の外相と会合した、と公式発表

Kyaw Moe Tun氏 国連のハイレベル会議でのスピーチなしと引き換えに留任の方向か

 ロシア・中国も国民統一政府(NUG)のKyaw Moe Tun 氏に議席を与える事に同意。ただし、条件はハイレベル会議でのスピーチはなし。
 発言機会は奪われる形になってしまったが、この報道通りに事が進めば、国連の議席は 軍ではなく NUG に。波風立てない現状維持でいけば、そうなるかな、という感じではあるが、とりあえずこの方向で進む事に安心。ただ最後までどうなるかはわからないので注視が必要。
 軍は国連から見放されることになるので、頑なに対話に応じないとか支援を邪魔する、とかそういった事にならないか、とても心配。

国連のミャンマー担当特使の後任の話題も

 任期中に、物事を前進させることができなかったミャンマー担当国連事務総長特使のバーグナー氏の後任の話も。
 正式に、国連特使の議席が NUG 側となることで、軍がどのように反応するかが不明だが…変化が何かいい方に作用してくれるといいのだが。

ミャンマーの映画俳優がドイツの国際映画祭で最優秀演技賞受賞

エンドラ・チョウ・ジンがドイツの国際映画祭で最優秀演技賞を受賞。彼女はクーデターへの抗議活動を行なっていたため、軍に拘束されている。

2018年の 疑惑の事件 の再現か…?

 2018年に発生したロイター通信の記者2名が逮捕された疑惑の事件があった。

 記者の証言によれば「警察に呼ばれて、書類を渡された。それを持って店を出ようとしたところで逮捕された 。ハメられた。」と。
 軍によれば、手にしていた書類が国家機密だった。それを保持していたから逮捕した、と。
 ちなみに当事件の裁判の中で、警察側の証言者が「あれは罠だった」と証言したのにも関わらず、2名は有罪判決を受けることになった。証言者の証言が本当なら、裁判官は決定的な証言を無視したことになり、この罪は、でっち上げであり、『罠』だったことになる。そしてそれを押し切った事になる。
 そんな事件があったのだが、驚くべきは、アウンサンスーチー氏とショーンターネル氏が直面中の裁判において、この疑惑の事件の裁判の時と「法」「裁判官」「弁護士」の3つが同じだという…「法」と「裁判官」はまだギリギリわかるが「弁護士」まで一緒というのはどういうことだろうか…この弁護士だったら強くて勝てる可能性がある、ということだろうか? ひょっとして弁護士の任命権が剥奪されている可能性も…? なんとも気になる。
 とはいえ、当時は NLD政権…という声もあるが、司法も実質的に軍が…という世界もあることは念のため触れておきます。

なおスーチー氏はどこにいるのか、本人すらわからないが、道路状況も悪い場所に幽閉されている模様。

ミャンマー語検定 12月 オンライン開催

今から勉強しても間に合います、きっと!

Pwal ! Pwal ! Pwal ! 開催 10/3 まで無料配信(クラファン実施中)

ミャンマーの文化・芸術を紹介するイベントのオンライン配信がこの週末に行われた。オンライン上での写真展と絵画展等が無料配信されているので、ミャンマーに心を寄せる方はぜひ ご覧くださいませ。

音楽ライブはオンライン配信(10/3 まで)

9/25(1日目)

・Bo Thu Rain Group (サインワインと歌と踊りでミャンマー芸能を披露)
・ここが面白い!ミャンマー古典音楽(レクチャー|講師・丸山洋司、聞手・下里雛乃)
・大友良英 Cathode for Myanmar (ミャンマーのゴングをキー楽器にした全曲書き下ろしの演奏)

9/26(2日目)

・Cho Cho Aye with 村上巨樹 (ミャンマー古典音楽とマンダレー・ミョーマ楽団のレパートリーを演奏)
・栗コーダーカルテットwithビューティフルハミングバード (オリジナル曲とミャンマー古典を織り交ぜた楽曲を演奏)
・オオルタイチ, コムアイ (ミャンマーの音を題材にした新作パフォーマンスを披露)

なお、太っ腹 無料配信なのですが、映像と音のクオリティはすごいです。プロのエンジニアさんが関わっているだけあって見ていて、引き込まれます。

同イベントの運営を支援する クラウドファンディング も実施中のようです!
見て 良かったなぁ、何か投げ銭でも、なんて方がもしいればぜひどうぞ。

 

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