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11/15(月)-11/21(日) 1週間のミャンマーでの出来事まとめ

犠牲者(〜11/20)

死者 1,281名(先週 +21名)
逮捕 10,340名(先週 +197名)
逮捕状発行 1,954名(増減なし)

※現在も拘束中 7,032名 *10/25 以降 更新なし

中国・ASEAN首脳会議でも、ミンアウンフライン軍総司令官排除の動き

ASEANは引き続き ミンアウンフライン総司令官 外しの方向。中国はミンアウンフライン軍総司令官を招こうとしたが、ASEANからは反対の意見。
国際社会はほぼすべてが「ASEAN支持」を表明している状況。つまり、ASEANの態度=国際社会の態度、と言ってもいいほどの状況にある。よって、このASEANの主張は、かなり重要な態度表明だと感じている。

米国人ジャーナリストのダニーフェンスター氏が有罪判決から一転、釈放

5月 24日 に ヤンゴン国際空港から出国しようとしたところを拘束された米国人ジャーナリストのダニー・フェンスター氏。現地メディア フロンティア・ミャンマーの編集長。
ビル・リチャードソン氏に身柄が引き渡され、一緒にカタール経由で、米国に帰国へ。5月に拘束され、約半年間 勾留されていた。 懲役11年の判決から 3日後の事で、驚き。なぜ一度有罪としたのか?外国人であっても容赦しない、といった脅しというか、そのパフォーマンスに使われたようにさえ感じる。

渡辺氏・笹川氏も米国人ジャーナリストの釈放に尽力

この背景には、日本ミャンマー協会 会長 渡辺氏、日本財団 会長 兼 ミャンマー国民和解担当日本政府代表 笹川氏、ビルリチャードソン氏の要請があった、と、軍が発表。笹川氏は、クーデター以降、個人が特定できる形で2度目の掲載となる(前回は日本人ジャーナリスト釈放時)…これが名誉なのか、どう捉えたらいいのか、色々とよくわからない。
当然、釈放された事は喜ばしいことだが、プロパガンダに利用されている事実はどう捉えたらいいのだろうか。

帰国直後の記者会見動画もあり。

 軍は「不正選挙」を理由にNLD関係者らを起訴

笹川氏がダニーフェンスター氏釈放に貢献した裏側で、軍は 「選挙の不正」を理由にNLD関係者らを起訴。
笹川会長は軍が不正を主張している選挙の際に、日本政府派遣の選挙監視団の団長だった。また、選挙後には「選挙は非常に公正に行われ、国軍も結果を受け入れている」と語っている。 その選挙を軍は「不正」と主張している。笹川氏は、本当にはどの立場なのだろうか。

10の州と管区で 1ヶ月間 夜 6時~10時 停電を発表


林外相が笹川会長は「政府代表としての立場ではない」と発言

新しく外相に就任した林外相がミャンマーにおける笹川会長の動きに対する質問にコメント

何度も「政府代表として」ではない発言。前提として軍を認めない立場の日本。よって、軍が組織した ミャンマー政府 と、政府としては会話はしない。それをやれば承認したようにも受け取られてしまう。その点に配慮したのではないか、と思う。
一方で、連絡を取っていることから、一定のミッションをお願いしているようには思う。日本財団を経由して、日本政府がミャンマーを支援する、といったやり方は可能性として、ある。

そしてすごいのが、「困難に直面している " ミャンマー国民に " しっか寄り添っていきたい」。この言葉は、かなり重い表現だと思う。あいまいなミャンマーの表現ではなく、ミャンマー国民。人道支援を指しているようにも取れなくはないが… 

なお。11日には 人権外交についてコメントしていた。
スタンスはかなりハッキリしている気がする。 


日本財団は、ワクチンの寄付とカチン・カレン州の復興支援に 1,700万ドルの基金を用意

18日 午後 メリアホテルで記者会見を行い、「総額 1,700万ドルの基金を用意し、日本財団がすべての支援を行う」と述べた。
「ワクチンをもっと必要としている、との声を多く耳にしたため、ミャンマー赤十字を通じて少なくとも 100万本のコロナワクチンを寄付する」とも発言。ラカイン州難民のための住宅建設、小中学校の建設に 850万ドル。カチン州・カレン州難民のための復興支援にも総額 1,700万ドルを提供する。

日本財団の財源については、言及されていないが、これだけの金額を、本当に日本財団だけで行えるのだとすると、とんでもない組織…。実際のところ、とても気になる。

現地メディア eleven myanmar の記事参照

https://elevenmyanmar.com/news/nippon-foundation-chairman-announces-us-17-m-for-rehabilitation-work-in-rakhine-kachin-and

その他、関連記事


米・日・中・タイ が 相次ぎ ミンアウンフライン軍総司令官を訪問

月初にアメリカ、その後 日本、中国、それに続いて タイもミャンマー入り。そして いずれも 対談相手は ミンアウンフライン軍総司令官。
タイは外務大臣 兼 副首相のドン氏を含むメンバーの訪問。ネピドーで、タイからのワクチン寄贈式にも出席したとのこと。
米・日 関係者の訪問等 一部は 軍 プロパガンダ紙 国営新聞で発表されているが、公にされてないものもある様子。

タイの外相によるミャンマー訪問


笹川氏のミャンマー滞在中の行動(滞在は 11月 12日〜19日)

15日の夜〜16日の午前にかけて ネピドーでかなりフリーな時間があった模様。ミンアウンフライン国軍総司令官と再度 会談でもしてそうだが…どうなんだろうか。


ヤンゴン含む広い範囲で停電。

クーデター後、増えてる気がする。

停電関係に関しては、計画停電(?!)の情報も流れている。心配


スーチー氏のボディガードをしていた チェリー氏が懲役6年…


ミャンマーは国際線再開に向けて準備を進める

1月までにはビジネスビザ保有者、3月までに観光目的での入国も、と。治安面、ビザの問題、そもそもの国民感情の問題 等々、課題は山積み。
軍としては、外貨を少しでも稼ぎたいから、こういう動きを取っているようにも思える。
そうした視点から見れば、ミャンマーへの渡航を面白く思わない人も当然いる。気軽に(?)渡航ができるようになるのは、とても良いことだが、それは軍を利することに繋がらないのか?と、かなり心配にはなる。


改めてのクラファン投票への御礼

お手伝いさせていただいたクラファンが、CAMPFIREクラウドファンディングアワード2021 代表 100に残り、投票期間中、たくさんのお願い投稿をさせていただいた。その影響の有無はわからないが、本当に多くの方が、手間をかけて投票していただいていた。毎日 投稿していただいた方が何名もいた。
直接知っている方、そうでない方 本当にありがたい限りです。
アワードの候補に選出された、との連絡を受け、投票をお願いする事に少し抵抗はあった。しかし、報道も減っているミャンマーの状況はほとんど変わっていない。 よって、この機会を利用させていただき、改めてミャンマーの情勢に目を向けてもらいたい、とメンバー全員で注力して取り組ませていただいた。
結果として、本当に多くの方が投票いただき、勝手に個人で集計した感じでは期間中 300件以上の投稿があった。(集計方法が異なる可能性もかなり高い気がしてます…)
数字はもちろん大事だけれど、それ以上に、多くの方が手間をかけて、改めて応援いただいた事が嬉しかったのです。
結果は12月上旬発表だそうで、どうなるかはわかりませんが、本当に、本当に、ありがとうございました。引き続き、どうぞよろしくお願いします。


ミャンマーでなくスーダンで通信遮断…

クーデター後のミャンマーと似たような事が起きているらしい。通信遮断だ…とてもとても心配。心が痛い。



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