木の塊、石の塊に命が宿る彫刻のお話

土屋仁応さんの作品が拝める機会が今月と来年にある。

twitterをフォローしているのですが、ご紹介されている他の彫刻家さんの展示もとても素敵そうで、あーいいなーとまずは日本橋高島屋に行きたい私です

土屋さんの作品を初めて見た時、もう二、三年前になるのかな…は、優しい乳白色に心打たれたんでした。あの優しい色は本当に凄い。心の浄化作用がある。見てて癒やされます。

触れたらあたたかそうで、遠目から眺めているだけでも呼吸してるのかな?と思ってしまう動物たちの彫刻。むしろ遠目から眺めているほうが生きている…!?と凝視してしまう。

お名前を検索すると検索結果の上のほうに出てくると思うんですがスタジオの中で白いセットに囲まれて撮影がされている画像。あれこそ本当にびっくりする。もののけ姫で池に佇む、あの某神様と見紛う神秘的な姿。

幻想的な架空の生き物なのに、どこかに本当に存在していそうなリアリティーがたまらない。
鹿のおでこの丸みが可愛くてたまらない。

それから象の作品と、こいぬの作品。
動物の曲線をあんなに繊細に表現されるなんて。製作工程の一つ一つに自分の命を刻むように、生命力を吹き込んでいるんじゃないか。

オブジェとして見ることができない。数えるとしたら一匹、二匹と数える。
人工的な要素を一切排除したあの完璧さの正体は何なんだろう…ため息が出ます。



それから話は変わりますが、大理石で人物を掘った時の服の質感、ドレープや透明感や、布で表現されてるものをカタイ大理石でやってのけるっていう変態テクニック、超絶技巧。ああ…観たい…。