何気ない毎日を。

りんご飴です。歌うことを趣味に生きています。
最近流行りの"note"を始めてみました。
何となく何気なく音に溢れた毎日を拙くはありますが綴っていこうと思います。


梅雨明けをして何日か。
ジメッとした日は終わりましたが灼熱の暑さが僕を苦しめています。
文明の利器に頼ってみたり、風の当たる涼しい場所を必死に探してみたり生きていくだけで大変な季節だなぁと。

僕は予定管理や天気予報を見て動くというのがどうも下手な人間なので、暑い日に限って外に出なくてならない用事を作ることが多い。
ギラつく太陽に照らされて汗を流しながらコンクリートジャングルを重い足取りで歩いていると見るからに涼しそうな日陰を見つけたんです。きっとそこまで温度は変わらないのだろうなと思うも、まるでそこはオアシスのように見えて。
だけどそこによくよく目を凝らして見れば1匹の猫が心地良さそうに丸くなっていた。
年がら年中毛皮を身につけ、僕ら人間よりずっと暑いだろうその猫はこの灼熱地獄の中、まるでそれが嘘かのように涼しそうに眠っていた。
猫を起こさないように少しだけ近付いてみればその日陰は驚くほど風通しのいい涼しさでして。
人間は涼しさ求め機械的な場所へわざわざお金を払い行く、機械的な涼しさをお金を払って家で得る……。そう考えた時、猫は僕ら人間よりずっとずっと賢い生き物なんだと痛感させられた。猫はこの暑さを乗り切るための知恵を持っている、そんな気がしました。
そんなことを考えている時、風が吹いて日陰を作るアパートの一室の窓に飾られた風鈴が揺れた。それと同時に「のんた!のんたー!」と声を張る幼い少女の姿が目に映った。きっとのんたはこの猫の名前なんだろうと思った。
そうか、のんた。君のお家は暑いんだね、なんて。

夏の風景、そんな場面に出くわした話。
夏は四季の中でも一番色が映える季節だと僕は思っています。暑さは苦手だけど、何気なく見つける他愛無い景色は好きです。

色の濃い夕焼けも、蝉の鳴く朝も夏にしかない景色。
そう言えば最近は蝉の声、聞かなくなったなぁ。
カナカナ…って鳴く、蝉。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?