めろんそーだ

フランスの経営大学院卒業 / 興味のあることを経営学的視点で綴っていきます。自分の学ん…

めろんそーだ

フランスの経営大学院卒業 / 興味のあることを経営学的視点で綴っていきます。自分の学んだことのメモ的なところあります。

最近の記事

ゲームのメタバース化について考えてみる(1)

今回は大手テック企業が構築を目指しているメタバースについて書いていきます。恐らく内容としては多くなるので連載していこうと思います。 まずメタバースについて。 メタバースが最初に言及されたのはSF作家ニール・スティーブンソンによる「Snow Crash」という作中でした。作中ではインターネット上の仮想空間を指していましたが、「メタ」はギリシャ語で「超越」、そして「世界」を指す「ユニバース」が合わさった造語のため、今の世界を超える空間、インターネットの次のインフラを指す言語と

    • メールのCCはカーボンコピーが由来:将来残りそうな言葉を考えてみる

      この間、外国人の友人が郵便局で銀行口座を開設する際に通訳的な役割で同行しました。銀行口座開設のための書類は、筆圧で後ろの紙にも書いた内容が複写される特殊な紙を使用しており、なんだろうと調べてみたら「カーボン紙」っていう名前の紙でした。 紙の裏側にカーボン(炭)がついていて、筆圧でそのカーボンが2枚目の紙に同じ内容を複写してくれるカーボン紙ですが、この手法で複写することを「カーボンコピー」というそうです。 コピー機が無かった時代はこのカーボンコピーが大活躍したため、電子メー

      • なぜ海外のファミコンは日本とデザインが異なる?(ローカライゼーション戦略)

        この間、駅構内にあるレゴストアで任天堂とレゴのコラボ商品を目にしました(以下参照)。四角い灰色のゲーム機とブラウン管テレビがレゴで作れるセット商品で、あまり見かけないゲーム機だなと思ったので、それについて書いてみようと思います。 結論から言うとこの灰色のゲーム機はNintendo Entertainment Systemと呼ばれていたゲーム機で日本のファミコンに当たるものでした。遊べるゲームなどは一緒のものの、日本と海外ではファミコンのデザインや名前が異なるのです。 ファ

        • ドンキーコング裁判とカービィの誕生(The Bigbang Theory×経営学)

          今日の題材はビッグバンセオリーのシーズン8/エピソード7で登場したドンキーコングのアーケードゲームについて。 このエピソードでは泌尿器科医のローヴィス先生の家の地下にあるドンキーコングのアーケードゲームをレナード・シェルドン・ハワード・ラージが夢中になって遊んでいる姿が描かれていました。 任天堂のキャラクターと言えばマリオですが、1980年代当時はマリオはドンキーコングのアーケードゲームに登場する名前のないキャラクターでした。今回は現在の任天堂の土台を築いたともいえる、1

        ゲームのメタバース化について考えてみる(1)

          RPGの元祖:ダンジョンズ&ドラゴンズとは?(The Bigbang Theory×経営学)

          今日の題材はアメリカドラマのThe Bigbang Theoryでレナード・シェルドン・ハワード・ラージがいつも遊んでるダンジョンズ&ドラゴンズについて。 週末など時間さえあれば登場人物みんなが遊んでいるダンジョンズ&ドラゴンズ。少しテーマが異なる改変版が出たらスチュアートのお店から渋々買っちゃうほど熱中してるボードゲームって何だろうって思ったことないですか? 実はダンジョンズ&ドラゴンズは実在するボードゲームで、ダンジョンズ&ドラゴンズがなかったら現代のファイナルファン

          RPGの元祖:ダンジョンズ&ドラゴンズとは?(The Bigbang Theory×経営学)

          オノレ・ブランの大量生産方式とは?(The Bigbang Theory×経営学)

          今日の題材はアメリカドラマのThe Bigbang Theoryのシーズン2 / エピソード18。 このエピソードはペニーがペニーブロッソムという花形のアクセサリーを作り同僚に売ったことをシェルドンに自慢するところから始まります。しかし、シェルドンの計算によると現在のペニーのアクセサリー生産手段の場合、「途上国の靴工場の子供たち」のほうが稼げると馬鹿にされます。そこでペニーは渋々シェルドンにどうしたら効率的にアクセサリーを作れるかアドバイスを請うことに。 シェルドンが紹介

          オノレ・ブランの大量生産方式とは?(The Bigbang Theory×経営学)