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現実を見ているだけでは、実現に辿り着けない

「夢ばかり見ていないで現実を見ろ」という言葉を使う人たちがいます。どれほど多くの人がこの言葉に生き甲斐を奪われ、無味乾燥な日常生活を回し続けることだけに腐心させられるようになったことでしょうか。

このような言葉を使っている人の多くは、目の前の現実にあるものからしか行動を選択しようとしない人です。現実的でない条件が必要となると簡単に諦めてしまって、どうすればその条件を満たせるのかを真剣に考えないのです。

しかしながら、real(現実)をrealize(実現)に変えるizeの部分がreal(現実)の中にはじめから存在するなんて都合のいい状況は実際にはほとんどありえません。存在しないizeを努力や工夫でなんとか生み出して、real(現実)に付け加えることでrealize(実現)が成せるというものです。

多くの成功者たちはそうして成功したのであって、たまたま条件に恵まれて始めから材料が揃っていた人間だけが成功しているというわけではありません。とりわけ、前人未到の偉業や、これまで地球上に存在していなかった技術や発明を生み出すことは、今現在の現実や常識だけでは成立しえないでしょう。

しかし実際に、人類は現実を超えた実現を繰り返して発展し続けています。これまでも、現在も、これからも。スケールの大小はあれど、現実を超えた出来事が世界中で日々いくつも現実になっています。このnoteというWebサービスだって、数十年前の人から見れば十分に非現実的なテクノロジーの集積でしょう。

「現実を見ろ」という言葉を使う人たちは、こうした現実が見えていない可能性があります。今やれないというだけのことを、永遠に出来ないことだと勘違いしている人もいます。成功したのはたまたま才能や環境に恵まれて最初からやれることの多いごく一部の人間だけで、自分達が努力しても無駄なのだというような方便を用いて、努力と挑戦をしない自分を合理化したりするのです。

向上心のない人間は『不可能に挑戦し、可能に変える』という発想に乏しく、周りの人間も自分と同じように向上しないものと無意識に捉えてしまいがちです。

しかしその思考と発言そのものが、自身と周囲の向上心を奪う諸悪の根源であり、実現の確率を下げる大きな要因となります。ネガティブな思考がネガティブな結果を産み、ネガティブな思考を強化していきます。

そういったネガティブのループに陥ったり、巻き込まれたりしないように強い意志を持たなくてはなりません。

絶対に成し遂げたいことがあって、そのために生きているーーそんな目標を持っている人と、ただ漫然と日常を過ごすだけの状況に何の不安もない人の間には、相容れない溝があると思います。

後者の人たちは挑戦することへのリスクばかりを槍玉に上げますが、挑戦しないというリスクの大きさに目が向いていません。

それぞれの価値観の問題でしょうが、私は挑戦するリスクよりも挑戦しないリスクの方がずっと怖いです。

人生は一度しかなくて、あと何日健康に活動できるかもわからないのに、やりたいことも出来ずじまい、行きたい場所にも行けずじまい、理想の暮らしへの望みも消えて失せたらどうしようという不安に駆られることが多いです。

目先の安定のために大きなチャンスを逃してしまい、目標への道のりが遠退いてしまっては本末転倒です。目標に近付くための時間を得るために生活をしているのですから。

挑戦を諦めることで得られるのは、失意と後悔と無為な時間だけではないでしょうか。

そうならないために、『迷ったときは挑戦する』と私は心に決めています。私は出来ることならこれ以上、人生を一日も無駄にしたくないからです。

私は誰が何と言おうと、挑戦し続けます。そこだけはもう二度と譲りたくないです。

ちなみに私は人生の目標に対して、『夢』という言葉を使いません。それは夢ではなく絶対に現実にする『計画』であり、『未来』だからです。

夢というのは徒歩で月まで行きたいとかそういう無茶な願望のことであって、世界の誰かが既に到達して実現可能であることを示したものを私は夢とは言いません。

私の目標は世界のトップアーティストの一員としてアート史に残る作品を作っていくことであり、今現在もそれと同等のことをしている人がいるレベルのものです。人類に可能かどうかもわからない世界新記録に挑むトップアスリートたちの目標などと比べれば現実も現実ですよね。

成し遂げるか、その途中で死ぬか、どちらかしかありません。そしてなんとしてでも成し遂げて見せます。

今週もご拝読ありがとうございました。

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